奈良県天川村 洞川温泉
洞川温泉 行者祭連日暑くてたまらないので、洞川温泉の面不動鍾乳洞に行ってきました。
鍾乳洞の中は涼しいと聞いたので。
洞川温泉は行者祭で有名なところですよ。
切り株をデザインしたトロッコ列車で山の中腹にある面不動鍾乳洞へと向かいます。
①洞川の地名の由来は鍾乳洞?鍾乳洞は石灰岩が地表水や地下水などによって浸食されてできた洞窟のことです。
洞川という地名は鍾乳洞があるところからつけられたのかも?
洞川温泉 行者祭②鍾乳洞ができるメカニズム珊瑚礁が発達する温暖な海に、石灰質の殻・動物の骨などが海底に厚く堆積して石灰岩ができます。
この海底の石灰岩が地殻変動によって地上に隆起すると、石灰岩の主成分である炭酸カルシウムが弱酸性の雨水や地下水に浸食されて洞窟ができます。
つまり、この付近は今は山地ですが、かつて海底であったということですね?
権現さん
③鍾乳石鍾乳洞の中は、石灰岩を浸食する地下水で湿っぽいです。
気をつけないと頭の上から水が落ちてきますよ。カメラはタオルでくるんでおきましょう~。
この地下水は熔解した多量の炭酸カルシウムを含んでおり、洞窟内の空気に触れると方解石(石灰石の主成分鉱物)の晶出(液体から結晶が別れて生成されること。結晶とは原子・分子、イオンが規則正しく配列している個体)がおこります。
↓ つららのような形に成長した鍾乳石。
④石筍地面に滴った雫が固まって石筍ができます。
左下が石筍
⑤石柱上から成長した鍾乳石と石筍が繫がって石柱ができます。
↓ これは石柱になる前の状態。
⑥ケイブパール面不動鍾乳洞では見られませんでしたが、ケイブパールと呼ばれる丸い鍾乳石ができることもあります。
水たまりの中の砂粒の周囲に鍾乳石がくっついて小石状になったものが、落下する雫などによって動き、表面が削られて丸くなるのです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B1%E3%82%A4%E3%83%96%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%AB⑦鍾乳洞は黄泉の国?
洞窟前の不動明王を結露フィルターで撮影(笑)記紀神話に次のような物語があります。
イザナギは妻・イザナミに会うため、黄泉の国へ行きました。
そしてイザナギはイザナミに「愛しい妻よ、帰ってきておくれ」と訴えます。
イザナミは「黄泉の大王に相談してくるので、その間決して私の姿を見ないでくださいね」と言いました。
しかし、イザナギは我慢できなくなって振り返り、イザナミの姿を見てしまいます。
イザナミの体は腐り、ウジが湧いていました。
恐ろしくなったイザナギは慌てて逃げ帰ろうとしました。(サイテー!)
イザナミは怒り(当たり前やん~)黄泉醜女(よもつしこめ)に追いかけさせました。
イザナギが髪につけていた黒いカズラ(蔓=ツル植物)を取って投げると、みるみるうちに成長して山ブドウの実がなりました。
黄泉醜女たちは山ぶどうを食べはじめ、その間にイザナギは逃げました。
しかしまたしても黄泉醜女たちが追いかけてきたので、イザナギが右のミズラ(角髪)に挿していた櫛の歯を折って投げると、筍が生えてきました。黄泉醜女たちは筍を食べ始め、イザナギは黄泉平坂まで逃げました。
私は山ぶどうとはケイブパール、筍とは石筍のことではないかと考えています。
昔の人は、黄泉の国とは鍾乳洞のような場所だと考えていたのではないかと思うのです。
六地蔵はよく見ますが、七地蔵は始めて見た~。
※まとめサイトなどへ無断で転載することはおやめください。
歴史ブログ・旅 free style もよろしくお願いします~。
毎度、とんでも説におつきあいくださり、ありがとうございました!

にほんブログ村
- 関連記事
-
[2017/08/24 10:45]
奈良県 |
トラックバック(-) |
コメント(-)