奈良県東吉野村 円覚寺 薬師堂
薬師堂念仏踊り 8月18日①薬師堂念仏踊り午後7時半ごろより、法要が始まりました。
見学者はカメラマン5名、民俗学愛好家の方2名のみ。
檀家さんたちは皆さん気さくで優しくて、親戚の家の法事に行ったみたいな気分に。ありがとうございました!
僧侶の方が木魚を打っていますね。
ぽくぽくぽく・・・・・
途中から、檀家さんが木魚を打ちました。
午後9時ごろより念仏踊りが始まります。
♪ヨォ なーあんぶつ なーあぶーつな ソレ
なんと木魚をたたいていますよ。
②念仏踊りで木魚をたたくのは珍しい念仏踊りは各地で行われていますが、木魚をたたくのは珍しいと思います。

上は京都・玄武神社のやすらい祭です。
昔の人は桜の花びらに乗って疫神が散っていく、と考えました。
そこで疫神を慰霊するため、奈良の大神大社で『鎮花祭』を行うようになりました。
京都のやすらい祭はこの『鎮花祭』をルーツとし、念仏踊りを加えたものです。
手には太鼓と鉦を持っていますね。

↑ こちらは京都空也堂で行われた空也踊躍念仏です。
やはり手には太鼓と鉦を持っていますが、木魚は持っていません。
③木魚は念仏のためのドラムだった木魚は読経をする際にリズムをとるためのものでした。
読経用のスリットドラムですね。
そのルーツは禅寺で用いられていた魚梆(ぎょほう)であるとされます。
魚には瞼がなく、目を閉じないので、古の人々は魚は寝ないと考えていたとか。
そのため「眠る間も惜しんで修行せよ」という意味で魚のデザインになったそうです。
正明寺 魚梆④円覚寺念仏踊りは浄土宗の影響を受けている?木魚は禅宗・天台宗・浄土宗で用いられます。
円覚寺は禅宗の曹洞宗です。
浄土宗では念仏を唱えるときに使用するそうです。
日本の仏教寺院は宗派を変えたり、他宗派の影響を受けることも多いです。
円覚寺の念仏踊で木魚を用いるのは、曹洞宗だということもあるでしょうが
浄土宗で念仏を唱える際に木魚を用いることに影響を受けたものなのかも?
それにしても、薬師如来の御前で、「なーあんぶつ」と唱えるのはなぜなんでしょうか?
「なーあんぶつ」とは「南無阿弥陀仏」が訛ったものだと思います。
阿弥陀仏の御前で唱えるべきものだと思えるのですが?
皆さんはなぜだと思われますか?
※まとめサイトなどへ無断で転載することはおやめください。
歴史ブログ・旅 free style もよろしくお願いします~。
毎度、とんでも説におつきあいくださり、ありがとうございました!

にほんブログ村
- 関連記事
-
[2017/08/23 08:05]
奈良の祭 |
トラックバック(-) |
コメント(-)