大阪府枚方市 山田池公園
2017年6月18日 撮影
①アイリスは虹の女神の名前だった。
ギリシャ神話にこんな話があります。
イーリスは太陽神ゼウスの妻・ヘラの侍女として仕えていました。
ところがイーリスを気に入ったゼウスは、何度もイーリスに求婚します。
困ったイーリスはヘラに「遠くへ行かせて下さい」と頼みました。
ヘラは七色に輝く首飾りを与え、イーリスに「使者となりなさい」と命じ、神の酒三滴をイ―リスの頭にふりかけ、虹の女神に変えました。
そのとき酒のしずくが地上に落ちてアイリスの花が咲きました。
イーリスは虹を架け橋として天上と地上を行き来しました。アイリス(あやめ)という名前はこの虹の女神・イーリスからつけられたと言われます。
②アイリスはなぜ虹と結び付けられたのか?なぜ、アイリスは虹の女神の名前がつけられたのでしょうか?
それはもちろん、①のギリシャ神話によるものですが、
そもそもギリシャ神話はなぜ虹の女神とアイリスを結び付けているのでしょうか?
どんな花でもよくて適当にアイリスを虹の女神と結び付けたというわけではなく、アイリスが虹にふさわしい特徴を持っているためではないかと思うわけです。
③アイリスは虹のように様々な色がある?調べてみたところ、アイリスの花の色が虹のように様々な色があるから、と説明されたサイトがありました。
ウィキペディアに様々なアイリス属の写真がありました。↓
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%A4%E3%83%A1%E5%B1%9E#.E3.82.AE.E3.83.A3.E3.83.A9.E3.83.AA.E3.83.BC虹のように様々な色があるかな?
全ての種類のアイリスの写真が掲載されているわけではないと思いますが、
少なくともここの写真を見る限り、虹のように様々な色があるということはないように思えます。
ほとんど紫か黄色ですね。
③虹彩のこともアイリスという。虹彩(目の色のついた部分)のこともアイリスといいます。
なぜ虹彩のことをアイリスというのでしょうか?
知恵袋の回答に次のようにありました。
Irisといえばギリシャ神話の虹の女神。
光の量を調節して網膜に届けるこの器官を、虹の女神から借用した名前で呼んだのです。
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1115950486 より引用
④杉田玄白は虹彩を島晴と呼んだ。また、次のようにも記されています。
日本で最初の精密な解剖学書として知られる杉田玄白・著の「解体新書」では、黒目の部分を海に浮かぶ島になぞらえて「島晴」として訳しているそうです。
しかし、解体新書の元となったのオランダ語の書"Ontleedkundige Tafelen(日本語通称:ターヘル・アナトミア)"では、上記のとおりirisと表記されています。
これを踏まえて、杉田玄白の弟子、大槻玄沢は自著の「重訂解体新書」にて、黒目の名称を「虹彩」と改めています。https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1115950486 より引用
この回答者さん、博識ですね!
⑤アイリスは水中の架け橋?杉田玄白が虹彩を水に浮かぶ島になぞらえて「島晴」と訳しているのが興味深いです。
アイリスは水中や湿地に育つものが多いです。
山田池公園の花菖蒲も池の中で栽培されています。
日本神話・因幡の白兎では、サメが並んで作った橋の上をうさぎが渡るという話がありますね。
古代ギリシャ人は、水中に咲くアイリスを架け橋(虹)とみなしたのかも?

山田池コピースタンプで鉄塔を消したかったけど、うまく消せなかった~。
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[2017/06/29 13:20]
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