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元興寺 桔梗 『生き返った智光と即身仏になった頼光?』 


奈良市中院町 元興寺

元興寺 桔梗
 
①生き返った智光

元興寺極楽坊のご本尊・智光曼荼羅(写真→ 
)にまつわるエピソードが『日本往生極楽記』に記されています。

元興寺の僧・智光と頼光は子供のころからともに学問にはげんできました。
ところが晩年の頼光は学問もせず、物も言わず、いつも眠っているようで、数年後入滅しました。 
智光が祈ると、夢の中に極楽に生まれ変わった頼光が現れて次のように言いました。
「私は人間関係を断ち切り、言葉を発せず、ただ阿弥陀仏のご尊顔顔と、浄土の世界だけを観じ、ようやくここに来られました。
あなたはそのような浄土に至る修行が足りないので、早くお帰りなさい。」
そして頼光は智光を仏の前に連れていきました。
仏は智光に「仏の顔や、浄土の素晴らしい姿を観じなさい」と言い、掌の中に小さな浄土の姿を現しました。
智光は夢から醒めると、夢で見た浄土を絵師に描かせました。
智光は一生これを観じ続けて往生することが出来ました。


また『日本霊異記』では、智光は行基が大僧正に任じられたのに嫉妬して地獄に落ちたのですが懺悔して生きかえり、行基に帰依したという話が記されています。

『日本往生極楽記』は智光が頼光のいる極楽へ行ったけれど追い返される話、『日本霊異記』は智光が地獄へ行ったけれど生き返る話で、ふたつの話は陰陽に書き分けられてはいます。

しかし、どちらも死んだ智光が生き返った話だといえますね。

②頼光は即身仏?

それにしても頼光のように、人間関係を持たず、人と話さず、いつも眠っているなんてことは普通の人間にはできることではありません。
もしかして、頼光は即身仏?



元興寺 桔梗2 


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[2014/08/05 19:30] 奈良県 | TB(0) | CM(0)

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