京都市北区 上賀茂神社
競馬(くらべうま)・・・5月5日
上賀茂神社の社家町に騎乗した人が現れました。 今日は上賀茂神社の競馬(くらべうま)の日なのです。
上賀茂神社の参道には馬場が設けられ埒と呼ばれる柵が作られています。
上の写真は埒の中を練り歩く警護衆。
競馬がスタート!
①
舞楽の衣装を身に着ける乗尻馬に乗ってる人のことを乗尻(のりじり)といいます。
乗尻は左右に分かれています。
左方は打毬(たぎゅう/オレンジ色の衣装)、右方は狛鉾(こまぼこ/緑色の衣装)の舞楽装束を着けて競馬を行うんですよ~。
最初のレースは競馬の故事より、左方が必ず勝つようになっています。(出来レースやん~笑)
二番からは先の勝負で勝った組の馬が先馬、負けた組の馬が追馬で、追馬は一馬身ほど遅れてスタートします。
勝負の楓と呼ばれる楓があるのですが、この勝負の楓を過ぎた時点で一馬身の差が縮まっていれば追馬の勝ち、差が開いていれば先馬の勝ちです。
それにしても舞楽の衣装きて馬に乗るって乗りにくくないんでしょうか?
そもそも、なんで舞楽の衣装を着るの?
②左舞と右舞舞楽には『左方の舞』と『右方の舞』があります。
その違いは、リベラルと保守・・・ではありません。
おおざっぱに言うと中国系のものを左舞(さまい)、朝鮮半島系のものを右舞(うまい)といっているようです。
また中国系の音楽は唐楽、朝鮮半島系の音楽は高麗楽というとのこと。
衣装は左舞が赤系統、右舞は緑系統を用います。
左舞は舞台後方左側から舞人が現れ、右舞は舞台後方右側から現れます。
ほかにも、左舞はメロディにあわせて振付されており、右舞はリズムにあわせて振りつけられているなどの違いがあるそうです。
今度舞楽を見るときには、そういった点にも注意して鑑賞したいです。
| 左舞 | 右舞 |
音楽 | 唐楽(中国系) | 高麗楽(朝鮮半島系) |
衣装 | 赤系統 | 緑系統 |
登場 | 舞台後方左側から | 舞台後方右側から |
振付 | メロディにあわせてある | リズムにあわせてある |

②舞楽は武官たちの武技の競技の余興だった?
なぜ舞楽は左舞と右舞に分けられているのでしょうか。
それは、宮中の武官である近衛府の官人(宮中の武官)たちが、左右に分かれてさまざまな武技を競っていたことに関係があると考えられています。
舞楽や雅楽はその余興であったとのことです。
すると、まず競馬という武技があって、その余興として打毬・狛鉾の舞が舞われていたのを、一体化して打毬・狛鉾の衣装を着て競馬をするようになったのかも?
みなさんはどうお考えになりますか?
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[2017/05/11 14:27]
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