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五箇山 相倉 菅沼集落 『ここにもあった!お小夜伝説』 


富山県南砺市 五箇山 相倉 菅沼集落
2017年2月下旬 撮影

 
五箇山 菅沼集落3

五箇山 菅沼


二度目の訪問です。一度目の記事はこちらです→白川郷・五箇山 合掌造り集落 『流刑地だった五箇山 と ささら踊り』 

あちこち旅をしていると(いうほどあちこちへは行ってませんが~)今回の旅が以前の異なる場所への旅とつながることがあって
感動してしまうことがあります。

今回の旅も、思いがけず、大阪市十三(じゅうそう)の旅、石川県輪島の旅と繋がるドキドキワクワクの旅でした。

①お小夜節

五箇山民謡にお小夜節があります。



動画お借りしました。動画主さん、ありがとうございます。

名をつけようなら お小夜につきゃれ
お小夜きりょうよし 声もよし 声もよし 声もよし

峠細道 涙で越えて
今は小原で 侘び住まい 侘び住まい 侘び住まい

心細いよ 籠乗り渡り
五箇の淋しさ 身にしみる 身にしみる 身にしみる

庄の流れに 月夜の河鹿(かじか)
二人逢う瀬の 女郎が池 女郎が池 女郎が池

輪島出てから ことしで四年
もとの輪島へ 帰りたい 帰りたい 帰りたい


元禄3年「加賀騒動」の首謀者・高崎半九郎ら4人と遊女20人が輪島(石川県)に流刑となりました。
しかし遊女のひとりのお小夜は輪島出身だったため、五箇山小原に流罪となりました。
お小夜は流刑小屋ではなく、庄屋に預けられ、村人たちのアイドル的存在として愛されました。
お小夜は、吉間という村の青年と恋に落ち、吉間の子を身ごもりました。
お小夜は罪人の身で妊娠してしまったことを恥じ、庄川に入水自殺しました。


今回、行くことができなかったんですが、小原地区にお小夜塚があるそうです。

また五箇村田向に流刑小屋が復元されています。
雪深い山村である五箇村は古より流刑地とされていたのです。

五箇山 田向 流刑小屋 

五箇山 田向 流刑小屋



②石川県輪島のお小夜伝説


この伝説を聞いた私はテンションあがりまくり、心臓バクバク状態にーーーー!

だって、石川県輪島にお小夜伝説があるんですよ!

猟師の重蔵が水死し、恋人のお小夜は悲しむあまり、海に入って死んでしまいました。
琴が浜を歩くときゅっきゅっと音がするのはお小夜の泣き声だといわれています。


五箇山に流罪になった遊女のお小夜とは、輪島名舟の伝説に登場するお小夜のことでは?
五箇山に流罪になったお小夜の出身地は輪島だといいますし。
 
五箇山 菅沼集落2

五箇山 菅沼

③お小夜は女神だった。

石川県輪島市河井町に重蔵神社があります。
お小夜の恋人の重蔵とは重蔵神社の神だと考えられます。

重蔵神社 キリコ

重蔵神社 夏祭

重蔵神社には次のような伝説が伝わっています。

8月23日の晩、舳倉島の女神が松明の明かりを目指してやってきて、輪島の男神が結ばれ、産屋に見立てたお仮屋で新しい神様が産まれる。

輪島の男神とは重蔵のことだと思います。
するとお小夜とは舳倉島の女神のことだということになります。

五箇山の伝説に登場するお小夜も舳倉島の女神なのではないでしょうか。

五箇山 菅沼集落 
五箇山 菅沼

④重蔵は水死体だった?

大阪に十三(じゅうそう)という地名があります。
十三という変わった地名の由来にはいくつかの説がありますが、その中に次のような説があります。
a.重蔵という男の名前が転じた。
b.中津の富島の富(とみ)を十三(とみ)と表記した。

なにわ淀川花火大会

大阪 十三付近

私はこのabどちらの説も十三という地名に関係があると思います。

富島のトミはトミヒコからくると思います。
トミヒコとは記紀に登場する人物で、別名をナガスネヒコともいいます。
トミヒコは、日向より神武が東征して畿内入りする以前より現在の大阪付近に住んでいたとされます

トミヒコはニギハヤヒという神を奉じていたのですが、トミヒコは神武に服したニギハヤヒによって殺されたと記紀には記されています。

記紀は為政者に都合よく書き換えられていると考えられます。
実際にはトミヒコは神武または神武の軍に殺されたのでしょう。

で、トミヒコが神として奉じていたニギハヤヒは物部氏の祖神とされます。
ここから、神武以前、畿内には物部王朝があったとする説があります。
トミヒコは物部王朝の王だったのではないでしょうか。

そしてトミヒコのトミは十三の漢字をあてることができ、さらに十三は「とさ」と読めます。
ドザエモンとはトミヒコの「トミ」に「十三」の漢字をあて、さらにそれを「どざ」と読んだところからくるのではないでしょうか。

成瀬川土左衛門という肥満の相撲取りが色白で水死体を思わせるところから、水死体のことを土左衛門といいうようになったと言われますが、語源由来辞典(http://gogen-allguide.com/to/dozaemon.html)にも、正確な語源は未詳と書いてあります。

さらに輪島市名舟の伝説では重蔵は水死したとあるところから、重蔵とはドザエモンだといえます。

トミヒコ→十三(トミ)→トサ→ドザエモン  ※青森県の十三湖にかつてあった十三湊は「トサミナト」と読みました。
トミヒコ→十三(トミ)→十三(じゅうさん)→十三(じゅうそう)→重蔵
∴トミヒコ=ドザエモン、重蔵=ドザエモン


とこうなると思うんですが、どうですか?

詳しくはこちらの記事をお読みください ↓

重蔵神社 夏祭 『重蔵神社はトミヒコ神社?』 
輪島ふらっと訪夢 御陣乗太鼓 『男幽霊(土左衛門)は重蔵だった?』  


五箇山 上梨 村上家住宅

五箇山 上梨 村上家住宅 茅葺屋根からものすごい蒸気が立ち上っていました。


⑤お小夜の恋人・吉間は土左衛門?


五箇村のお小夜伝説に登場するお小夜の恋人・吉間という名前も謎々ではないかと思うんです。
吉間の「吉」の士は土と書く場合もあり、吉は「さむらいよし」𠮷は「つちよし」と言います。
牛丼の𠮷野屋は「つちよし」ですね。

そこで、𠮷間とし、これを分解すると「土口日門」となります。
なんと「土左衛門」の「土」と「門」があります。

だけど、日と口を左衛と読む方法が見つからなかった~。

五箇村 相倉 

五箇山 相倉




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毎度、とんでも説におつきあいくださり、ありがとうございました!


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[2017/03/06 00:00] 岐阜県 富山県 | トラックバック(-) | コメント(-)