興福寺 追儺会 『大黒天は日本版サンタクロース?』 



奈良市登大路 興福寺
追儺会 2月3日


興福寺 追儺会 二匹の鬼 

興福寺 東金堂前に鬼が登場ーー!

興福寺 追儺会 鬼の酒盛り 
①宮中の年中行事に起源を持つ方相氏

前回の記事、吉田神社 鬼やらい神事 『正義のヒーロー・方相氏を射るってどういうこと?』 で、吉田神社の鬼やらい神事に登場する方相氏についてお話ししました。
方相氏は宮中の年中行事である鬼やらい神事に起源を持っています。

吉田神社 方相氏 と しん子 

吉田神社 鬼やらい神事 四ツ目の方相氏


京都では吉田神社のほか、平安神宮や鞍馬寺の追儺式にも方相氏が登場して鬼を祓います。

②毘沙門天が鬼を祓う追儺式

これに対して奈良の追儺式ではここ興福寺のほか、朝護孫子寺、法隆寺などで毘沙門天が鬼を祓います。

興福寺 追儺会 毘沙門天
 
興福寺 追儺会 鬼と闘う毘沙門天

③毘沙門天が登場する追儺は修二会にルーツを持つ?

京都の方相氏が登場する追儺式が宮中の年中行事であったのに対し、奈良の毘沙門天が登場する追儺式は仏教の行事である修二会にルーツがあるのかもしれません。

二月堂 修二会 お松明

上の写真は東大寺二月堂の修二会で行われるお松明の行事です。

仏教発祥の地であるインドの正月は日本の2月にあたり、修二会は新年の行事だと考えられます。
現在では行われていませんが、かつては興福寺でも東金堂と西金堂で修二会を行っていたそうです。

修二会の松明は童子と呼ばれる人によって振り回されますが、童子と鬼は関係が深そうに思われます。
というのは、酒呑童子・茨木童子などの鬼が童子と呼ばれているからです。
また「鬼の子孫」を称する八瀬の人々も「八瀬童子」と呼ばれています。

興福寺 追儺会 青鬼 

興福寺・東金堂前で行われるの追儺会に登場する鬼も松明を持っています。
もしかして、興福寺の追儺会のルーツはかつて東金堂前で行われていた修二会にあるのではないでしょうか?

興福寺 追儺会-子供の鬼 

子鬼も登場!

④大黒天が登場する興福寺の追儺会

興福寺 追儺会 毘沙門天

毘沙門天が鬼をやっつけたあと、大黒天が登場しました。

興福寺 大黒天 

 大黒天は大きな袋の中からお守りのようなものを取り出して撒いていました。
何を撒いているのか興味があったので欲しかったのですが、相変わらずトロい私はゲットできず~。

⑤大黒天は日本版サンタクロース?

それにしても大黒天、まるでサンタクロースのようですね。

サンタクロースが活躍するのはクリスマスですが、クリスマスはミトラ教の冬至祭にルーツを持っています。
冬至は太陽の南中高度が1年で最も低い日で12月22日ごろですが、3日後の25日ごろより、太陽は再び南中高度をあげていきます。
そのためミトラ教では12月25日に冬至祭を行っていたのです。

古代の中国では冬至を1年の始点としていたといいますし、日本にも「冬至正月」という言葉があり、冬至を1年の始点とする考え方がありました。

そして節分は1年を24分割した暦法・二十四節気の立春の前日のことです。
旧暦は新暦の約1か月遅れとなり、旧暦の正月と立春はだいたい同じくらいの時期でした。
そのため立春は新春=正月、立春の前日の節分は二十四節気の大晦日だと言っていいでしょう。

つまり、クリスマスも節分も正月を迎える行事だといえるわけです。

そして、仏教の弥勒菩薩はミトラ教の太陽神・ミトラスの影響を受けていると言われています。

クリスマスのサンタクロースと、節分の大黒天は、ミトラス教を通じて繫がっているのかも?

File:BritishMuseumMithras.jpg

https://commons.wikimedia.org/wiki/File%3ABritishMuseumMithras.jpg
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/63/BritishMuseumMithras.jpg よりお借りしました。

上の写真は大英博物館所蔵の牡牛を屠るミトラス像です。
鬼は牛の角が生えているので、鬼=牛=丑。
そう考えると、ミトラスはまるで追儺で鬼を祓う毘沙門天のように見えてしまう~。

興福寺 追儺会 三匹の鬼 

 
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[2017/02/03 00:00] 奈良の祭 | トラックバック(-) | コメント(-)