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原田神社 獅子神事 『天武地震とハレー彗星』  


大阪府豊中市 原田神社
獅子神事・・・10月9日 

原田神社 獅子神事4  
わかりにくいかもしれませんが、袴姿の男性が手に持っているのは獅子頭です。
獅子舞などにもちいられるものです。
長い毛や紙の飾りなどで覆われてしまってほとんど獅子頭の顔が見えません~。


原田神社 獅子神事3 

 これは何とか獅子の顔がわかりますね。ピントが甘いけど(汗)。

●獅子神事

社伝によれば獅子神事の起原は684年まで遡るそうです。
この年、天武天皇が神宝・神鏡・素盞男命御鏡・獅子頭を原田神社に奉納し、同年より1145年まで、悪疫退除のため獅子頭を奉じて各地を回る行事が行われるようになったそうです。

原田神社 布団太鼓 
町ごとに布団太鼓やだんじり、御神輿など様々なものを担いで境内を廻っていました。これは布団太鼓。

●白鳳地震


684年は大変な年でした。
11月29日(グレゴリオ暦)20時から21時ごろ、太平洋沿岸にマグニチュード8クラスの大地震が起きたのです。(白鳳地震・天武地震)

山崩れ、河涌き(液状化現象?)、多くの建物が倒壊し、道後温泉や南紀白浜温泉は土砂に埋もれて湧出が止まりました。
土佐は津波に飲み込まれて田畑約12km2が海中に没し、調を運ぶ船が多数流失するという大参事。

2011年の東日本大震災を思わせるような大災害です。
天武年間にはこのほかにも16回も地震がおきています。

原田神社 キリコ? 

これはキリコかな?

●ハレー彗星出現!


この地震がおきる少し前の684年10月2日(グレゴリオ暦)、日本でハレー彗星が観測されています。




動画お借りしました。動画主さん、ありがとうございます!

●スサノオは星の神だった?

原田神社の御祭神はスサノオですが、スサノオはイザナギに「大海原を治めよ」と命じられていたり、根の国の王として登場したりいまひとつ神格がはっきりしない神です。

スサノオはもともとは星の神であったが、のちに星の神という神格を奪われたのではないでしょうか。
というのは、記紀に次のような記述があるからです。

イザナギの左目から天照大神が、右目から月読命が、鼻からスサノオが生まれた。

この記述は陰陽道の宇宙観をうけたものだと思います。
陰陽道では東を太陽の定位置、西を月の定位置、中央を星としているのです。
(地図では右が東で左が西ですが、これは正しくは向かって右が東、向かって左が西です。地図の側にたつと左が東で右が西となります。)
イザナギの顔は宇宙に喩えられているのですね。
イザナギの顔の中心にある鼻から生まれたスサノオは星の神だということになります。

スサノオは天照大神に悪戯をして高天原を追放された神です。
天照大神の葦原中国平定に最後まで抵抗した天津甕星とスサノオは同一神なのかもしれません。


原田神社 だんじり 
だんぢり

ハレー彗星が白鳳地震をひきおこした?

星の神がまがまがしい神なのであれば、彗星もまたまがまがしいものだと考えられたことでしょう。

684年の白鳳地震はハレー彗星がひきおこした。
当時の人々はそう考えたのではないでしょうか。

原田神社 獅子神事5  


手に提灯を持った氏子さんたちは、二列に並んで向かい合い、道筋を作ります。
氏子さんたちが「うおー」と低いうなり声をあげる中、道筋の真ん中を、獅子頭を頭上にかかげた袴姿の青年が物凄いスピードで駆け抜けていきました。

氏子さんたち次々に場所を変えて道筋をつくり、獅子頭は複数人の青年に手渡され、いく筋もの道を駆け抜けていきました。

この神事は、獅子=スサノオがハレー彗星となって夜空を駆け抜けていく様子を表現したものではないでしょうか。

そして獅子=スサノオ=ハレー彗星の神を年に一度解放し、町を練り歩かせ、境内をかけさせることによって慰霊するというのが
原田神社の獅子神事ではないかとおもいます。



原田神社 獅子神事2



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[2016/10/09 00:00] 大阪の祭 | トラックバック(-) | コメント(-)