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下鴨神社 名月管絃祭 『白拍子はなぜ男装をしているの?』 

京都市左京区 下鴨神社
名月管弦祭 中秋の日


●琵琶法師ってこんな感じ?


式次第をもらいそこねたので、よくわからないんですが(しっかりせいー)
ナントカ琵琶とアナウンスがありました。
義仲がどうの~、と弾き語っていたように思います。
琵琶法師が平家物語を弾き語っていたのは、こんな感じだったのかな、としみじみ聞き入りました。
内容はほとんどわからなかったけど。(なんじゃ、そりゃ)

下鴨神社 観月会 琵琶

●平家物語にも登場する白拍子たち

平家物語には白拍子たちも登場しますね。
平清盛は妓王とか仏御前といった白拍子を寵愛していましたし、源義経はやはり白拍子の静御前を妾にしていました。

白拍子とは男装をして舞を舞う芸能のことです。
リンク先は葛飾北斎が描いた白拍子とのことです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BD%E6%8B%8D%E5%AD%90#/media/File:Shizuka-gozen_in_her_farewell_dance_to_Yoshitsune.jpg

葛飾北斎の絵から抜け出してきたかのような白拍子が舞台に登場しました。

下鴨神社 観月会 白拍子2 
●白拍子のルーツは巫女だった。

白拍子のルーツは巫女だとも言われます。

巫女は現在では参拝者に鈴を振って舞ったり、授与品を授与したりしていますね。
でも、昔の巫女にはもっと重大な役割がありました。
憑依です。
自らの体に神を憑かせ、神の言葉をつげるわけですね。
今でも恐れ山のイタコさんなどは、体に死者の霊をつかせ、死者の言葉を語ったりしているそうです。

私はオカルト好きなんですが、オカルトを信じてるわけじゃないんですよ。
古代の巫女さんやイタコさんが憑依するというのは、一種の自己暗示じゃないかと思います。

かくゆう私も自己暗示にかかりやすい体質でして、コックリさんとかやると無意識にコイン動かしてるんですね。
他の人がみんなコインから指を放して、私の指だけになってもコイン動いてました~。

下鴨神社 観月会 白拍子 

●白拍子が男装の麗人である理由


白拍子が魅力的に見える理由のひとつに男装があると思います。
宝塚の男役なんかもすごいかっこいいですよね。
女装の男性はあんまり好みじゃないですが、美しい殿方は好きです♡(男くさい殿方も好きですが♡)
hideさんとか、デビッドボーイさんとか、若き日の沢田研二さんとか。美輪明宏さんも若いころは女性よりもきれいでした。
中世的なものに人は惹かれるんだと思う。

さて、白拍子はなぜ男装をしているのでしょうか。

ウィキペディアには次のように記されています。

神事において古くから男女の巫が舞を舞う事によって神を憑依させた際に、場合によっては一時的な異性への「変身」作用があると信じられていた。日本武尊が熊襲征伐において女装を行い、神功皇后が参観征伐の際に男装を行ったという説話も彼らが巫として神を憑依させた事の象徴であったという。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BD%E6%8B%8D%E5%AD%90#.E6.AD.B4.E5.8F.B2 より引用

そうすると白拍子は男神を憑依させているので男装をしているのかもしれませんね。

下鴨神社 名月管絃祭 白拍子

●かつて芸能は神事だった。

巫女や白拍子は舞を舞うなどの芸能を行っていましたが、これは彼女たちが神を憑依させる存在であったことと関係があると思います。

芸能は現在では単なる娯楽ですが、古には芸能は神事であったということです。

たとえば能「翁」は「能というよりは神事である」と言われています。
翁とは志貴皇子のことであり、「翁」は志貴皇子の霊を慰めるために演じられたものだと思います。
(これについては次の記事を参照してください。中秋の名月と采女祭 采女神社 『猿沢池の采女伝説のモデルとは?』  

下鴨神社 名月管弦祭 舞楽 

●巫女や白拍子は遊女だった。


さらに巫女や白拍子は遊女でもありました。
巫女や白拍子が神を憑依させる存在であるということと、彼女たちが遊女であるということも関係があるのではないかと私は考えています。

このブログで何度も書いてるのでしつこいとか言われそうですが~(笑)

神はその現れ方で、御霊(神の本質)・和魂(神の和やかな側面)・荒魂(神の荒々しい側面)に分けられると言われます。
そして和魂は女神、荒魂は男神ではないかとする説があります。
すると御霊は男女が和合したお姿、男女双体ということになると思います。

御霊(神の本質)・・・・・男女双体
和魂(神の和やかな側面)・・・女神
荒魂(神の荒々しい側面)・・・男神

古には男女が和合することは荒魂を和魂と和合させて御霊へと昇華させる神事であると考えられていたのではないかと思ったりします。
歌垣という古代のフリーセックスの習慣もそういうことで行われていたのではないでしょうか。

それで巫女や白拍子などの神に仕える女性は遊女でもあったのかも?

あっ、白拍子の、女性が男装している姿は男女双体をあらわしているのかもしれませんね。

 

毎度、とんでも説におつきあいくださり、ありがとうございました!

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[2016/09/18 00:24] 京都の祭 | トラックバック(-) | コメント(-)