京都市伏見区 藤森神社
撮影・・・藤森神社/2007年6月17日 東寺/2016年6月3日
以前の記事を見直してみると、いやーー、ひどいもんです(汗~)
写真の画質は悪いわ、文章はわけわかんないわ。
特に写真はアンシャープマスクかけてないので、ぼう~っとしていて見られたものじゃないです。
ちょこちょこ写真差し替えたり、文章書き直したりしてたんですが、数が多すぎて追いつかないー。
なので、少しづつ新しい記事として書き直すことにしました。
「前にも読んだよーー」と言う方には申し訳ないです~。
●藤森神社と伏見稲荷大社の確執
上の写真は伏見稲荷大社です。
伏見稲荷大社は商売繁盛の神として信仰され、いつも大勢の観光客で賑わっている有名な神社です。
実は藤森神社はこの伏見稲荷大社とたいへん因縁のある神社なんです。
もともと藤森神社は現在の伏見稲荷大社がある場所に祀られていました。
ところが、その地に伏見稲荷大社が創建されることとなったので、藤森神社は現在地に移転したというのです。
そのため、伏見稲荷大社周辺の住民は現在でも藤森神社の氏子です。
伏見稲荷大社が創建されたのは711年と伝わっています。
このあたりの人々は1300年以上たっても伏見稲荷神社ではなく藤森神社を氏神と崇めているわけですね。
●秦氏・藤原氏に土地を奪われた紀氏
藤森神社は紀氏の祖神を祀っているといわれています。
藤森神社の主祭神はスサノオですが、ホツマツタエには次のように記されています。
「ソサノオは紀州の生まれで、昔、紀州の南部をソサといったのでソサノオと名付けられた」と。
一方、伏見稲荷大社は秦氏が祭祀する神社です。
もともとこのあたりの土地は山城国紀伊郡といい、紀氏の土地であったのが、藤原氏や秦氏が権力を持つようになって紀氏は土地を奪われたと考えられています。
藤森神社の氏子さんに聞いた話ですが、藤森神社の祭礼では、氏子さんたちが御輿を担いで伏見稲荷大社にやってきて「土地返せ 地所返せ」と囃したてるのだとか。
すごいお祭りですね~。
●土地だけでなく、神までも奪われた紀氏伏見稲荷大社は全国に3万社あるといわれる稲荷社の総本社とされています。
でも、紀氏の本拠地・和歌山県有田市糸我町にある稲荷大神社が最古の稲荷社(532年創建)であるとの言い伝えがあります。
どうも、もともと紀氏が信仰していた稲荷神を、秦氏や藤原氏が奪って自分たちの神としたのではないか、と思えますね。
●神社乗っ取り計画の首謀者は空海だった?神社乗っ取り計画の首謀者はおそらく空海だと思います。
『稲荷大名神流記』には次のように記されています。
816年4月ごろ、空海は紀州の田辺の宿で翁に出会いました。
翁は「私は以前あなたにあったことのある神である。あなたには威徳がある。私の弟子になるとよい。」といいました。
空海はこう答えました
「私は密教を広めたいと思っています。あなたは仏法でそれを守ってください。東寺であなたを待っています。」
翁と空海は仲睦まじく語らい、約束をかわして別れました。
823年1月19日、空海は東寺を賜り真言道場としました。
4月13日、紀州の神が東寺にやってきたので空海は大喜びしてもてなし、神として鎮まっていただきました。
東寺 夕景
この物語の中に紀州の神とでてきますが、紀州の神とは紀州を本拠地としていた紀氏が崇めていた神のことでしょう。
それは最古の稲荷社と伝わる和歌山県有田市糸我町の稲荷神社の神のことなのではないでしょうか。
空海は紀州の神と仲睦まじく語らって約束をかわしたという『稲荷大名神流記』の記述は信じられないです~。
だって、藤森神社の氏子さんたち(紀氏の子孫かもですね)は1300年を経た今でも祭のたびごとに伏見稲荷大社に対して「土地返せ、地所返せ」と訴えているのですから。
空海および伏見稲荷大社を祭祀していた秦氏は、強引なやり方で紀氏の土地と神を奪ったのではないでしょうか。
●空海は佐伯部?秦氏?空海の俗名は佐伯眞魚といい、讃岐国の生まれです。
ん?佐伯ってどこかで聞いた名前ですね?
そうそう、以前の記事、
足利フラワーパーク 『大河ドラマ・義経に描かれた茨木童子のイメージ』 の中に出てきましたね。
日本武尊が東征した際、蝦夷を捕虜として伊勢神宮に献じたのですが
うるさくてかなわなず、次に三輪山山麓に住まわせましたがここでも里人を脅かすなどしたので
景行天皇は彼らを播磨・讃岐・伊予・安芸・阿波に送ったのが、佐伯部の起源でした。
空海は讃岐の生まれで佐伯と言う名前なので、この佐伯部の子孫なのではないでしょうか。
しかし、空海は秦氏とのつながりが強いため、秦氏ではないかとする説もあります。
佐伯部と秦氏は婚姻関係を結ぶなどしてつながり深かったのかもしれませんね。
アンシャープマスクをかけていないのがこちら。↓ 全然ちがいますね!
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