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織姫神社 夜景 『織物の神は性の神だった?』 

栃木県足利市 織姫神社
撮影 2016年5月中旬


栃木の旅が続いています。
カテゴリー違いではありますが、もう少しおつきあいいただけると嬉しいです。

織姫神社 ライトアップ


織姫神社の写真に、堺祭時代行列に登場された方の写真を合成しました。  

●織物の町と織物の神


織姫神社は1705年に創建されました。

18世紀半ばの足利は織物の生産地で、そこで織られた織物は足利織物と呼ばれていました。
そういったところから織物の神である織姫神社が創建されたのでしょう。

御祭神は天御鉾命(あめのみほこのみこと)と八千々姫命(あめのやちちひめのみこと)の二柱です。

●天御鉾命はシャトル(梭)の神?

天御鉾命という神名にある「鉾」とは ↓ こういうもののことを言います。

日光東照宮 百物揃千人武者行列 鉾 

日光東照宮 百物揃千人武者行列

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%9B(ウィキペディア/矛)

鉾は機織りに用いるシャトル(梭/おさ)に似ていないでしょうか?
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%88%E3%83%AB_(%E7%B9%94%E7%89%A9)#/media/File:V%C3%A4v,_Skyttlar.jpg

記紀神話によると「スサノオが天の機屋に逆剥ぎにした馬を投げ入れ、それに驚いた織女のひとりがホトを梭(おさ)で傷つけて死んだ」とあります。

天御鉾命は織物に用いるシャトルを神格化した神様なのではないでしょうか。

織姫神社 ライトアップ

●織物は男女の交わりを表す?

http://www.about-tanabata.org/orihime_shrine/
↑ こちらには次のように記されています。

「共に機織(はたおり)を司っているこの神社は、産業振興の神様と呼ばれる一方で、織物が縦糸と横糸が結ばれることで出来上がっていくということから、縁結びの神様としても、広く人々に親しまれています。」
http://www.about-tanabata.org/orihime_shrine/ より引用

シャトルは横糸を通すための道具なので、経糸=八千々姫命、緯糸=天御鉾命であり
織物とは八千々姫命と天御鉾命の交わりを示すものであると古の人は考えたのではないでしょうか。
つまり、八千々姫命と天御鉾命は性の神でもあるというわけです。

中島みゆきさんの「糸」(名曲ですね♪)では 「経糸(たていと)=あなた、緯糸(よこいと)=私」と歌っていますね。
もしかして中島みゆきさんって民俗学に詳しい方なんでしょうか?

織姫神社 紋 

織姫神社の紋

●京の若者と足利の娘の伝説


http://www.about-tanabata.org/orihime_shrine/
↑ こちらには織姫神社の伝説も記されていますね。

足利に住んでいた若い娘が都からやってきた織師に機織を習っているうちに恋仲となりましたが
若者は都に帰ってしまい、娘はいつまでも若者のことを思い続けたというような内容です。

足利の織物技術は京から伝えられたものなのかもしれませんね。

織姫神社 太鼓 


毎度、とんでも説におつきあいくださり、ありがとうございました!

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[2016/05/29 00:07] 栃木県 | トラックバック(-) | コメント(-)