栃木県足利市 足利フラワーパーク
撮影 2016年5月中旬
キバナフジ足利フラワーパークの受付でチケットを買ったら1100円だと言われたので、と少し残念な気分に。
足利フラワーパークって入園料が300円から1700円と、花の咲き具合によってチケット代金が違うんですよ。
入園料1700円のときに来たかったなあ~。
でも藤は終わってましたがキバナフジやバラが見頃で、ライトアップも見ることができて楽しかったです♪
バラ 日本には昔からバラの原種が自生しており、常陸国風土記には次のような記述があります。
「穴に住み人をおびやかす土賊の佐伯を滅ぼすため、穴に茨(いばら)を仕掛け、佐伯を穴に追い込んだ。」
まつろわぬ民・土蜘蛛も穴に住んでいたとされますから、佐伯とは土蜘蛛と呼ばれたまつろわぬ民のことなのでしょうか。
磐之媛命陵 杜若 『嫉妬深い皇后と仁徳天皇の死』 ↑ こちらの記事には仁徳天皇が愛していた鹿を佐伯部が殺して仁徳天皇に献上したという話を書きました。
怒った仁徳天皇は佐伯部を安芸国に左遷してしまいました。
バラまた、日本武尊が東征した際、蝦夷を捕虜として伊勢神宮に献じたのですが
うるさくてかなわなず、次に三輪山山麓に住まわせましたがここでも里人を脅かすなどしたので
景行天皇は彼らを播磨・讃岐・伊予・安芸・阿波に送りました。
これが佐伯部の起源であるともいいます。
常陸国には茨城(うばらぎ)という地名があり、その地名の由来は茨を仕掛けた穴に佐伯を追い込んだところからくるとされま
す。
キバナフジ平安時代、茨木童子という鬼がいたという伝説があります。
現在の新潟県長岡市出身であるとか、大阪府茨木市出身だとも言われています。
茨木出身なので茨木童子という名前なのかもしれませんが
茨木童子も佐伯のような土蜘蛛であり、蝦夷の佐伯のように穴に茨を仕掛けて追い込まれたため、茨木童子という名前がつけられたのかも?
シャクヤクさて、皆さまは2005年に放送されたNHKの大河ドラマ「義経」を覚えておられるでしょうか。
このドラマの中に犬神人(いぬじにん/つるめそ)と思われる人々が登場していました。
ドラマの中で犬神人という言葉は使われていなかったですが。
平清盛の邸宅があったのは現在の六波羅蜜寺のあたりで、六波羅蜜寺の近くにある清水坂には中世、犬神人と呼ばれる人々が住んでいました。
犬神人とは祇園社(現在の八坂神社)に隷属し、清掃や警護などを請け負っていた人々のことです。
彼らは大人になっても結髪しない童形でした。
延暦寺に隷属していた民も犬神人と同様、大人になっても結髪しない童形であったため八瀬童子と呼ばれていました。
ドラマ「義経」に登場した犬神人と思われる人物は「五足」という名前でした。
最初はぼさぼさのヘアースタイルでしたが、平清盛に仕えるようになってからは、きれいに切りそろえたおかっぱヘアーになっていました。
平清盛は禿と呼ばれる少年たちをスパイとして用いていたとされます。
禿たちは、結髪しない童形(おかっぱヘアー)で赤い着物をきていたとされます。
五足は清盛に仕えて禿になったという設定だったのでしょう。
清盛が用いた禿とは、犬神人のことであるとする説があります。
犬神人は結髪しない童形でしたが、禿のおかっぱヘアーは童形ですし
犬神人たちは赤い着物を着ていたというのが、その説の論拠です。
バラさらに、禿になった五足が清盛の頭を剃髪した際、清盛の頭を傷つけ、血がたらーりと流れるというシーンもありました。
おーーーっ、これは茨木童子のイメージではないですかっ!
茨木童子は両親に捨てられ、床屋に拾われたのですが
あるとき客の頭をカミソリで傷つけてしまい、その血をなめたところ大変おいしく感じ、鬼としてめざめたという伝説があるのです。
五足は犬神人だと思われますが、犬神人は結髪しない童形でした。
茨木童子もその「童子」という名前から結髪しない童形であったと考えられます。
五足は犬神人であり、禿であり、茨木童子でもあると、そういう設定なのだと思います。
バラ
また五足とは別の犬神人と思われる人々が平家に捕えられて腕を着られるというシーンがありました。
これも茨木童子のイメージです!
渡辺綱が茨木童子の腕を切り落としたという伝説があるんです。
「義経」の原作者の宮尾登美子さんは、五足という人物に、禿と犬神人と茨木童子のイメージを重ねておられるのだと思います。
毎度、とんでも説におつきあいくださり、ありがとうございました!
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