京都府福知山市長尾
撮影 2015年5月5日
「長尾の芝桜」って丘陵を覆うように芝桜が咲くんですが、ピーカンの晴だったので強い影ができちゃってて、とてもお見せできるような写真ではありませんでした~(汗)。
でも、周囲の畑でも芝桜を育てていて、ピンク色の畝になっているのがきれいでしたよ。
http://www.geocities.jp/k_saito_site/amata/nagao.html上記に次のような伝説が記されています。
源頼光が酒呑童子退治の途中、この付近で道に迷ったが、熊野・八幡・住吉の三神が現れて先導した。酒呑童子は丹後の大江山に住んでいたとされる鬼です。
長尾の地は大江山に近いため、このような伝説が生じたのでしょう。
鬼といえば、頭に角が生えているイメージがありますが、京都には角のない鬼がたくさんいます。
↓ 千本閻魔堂狂言に登場する鬼です。角が生えていません。
↓ こちらは北野天満宮の節分狂言に登場した鬼です。やはり角が生えていません。
撮影禁止なので写真はないんですが、壬生狂言に登場する鬼も角がありません。
↓ 玄武神社のやすらい祭で踊る少年たちです。
イケメンぞろいで、恐ろしい形相の鬼とは似ても似つかぬ容貌です。
また当たり前のことですが、頭には角も生えていません。
でも彼らは「鬼」と呼ばれています。
鬼には共通点があります。
結髪しない髪型で、例外もありますが、緋色の着物を着ています。
結髪しない髪型・緋色の着物といえば犬神人(いぬじにん、いぬじんにん、つるめそ)を思い出します。
犬神人は清水坂あたりに住み、祇園社(現在の八坂神社)に隷属し、死体の処理・清掃・警備などを請け負っていた下級神人です。
下級神人は結髪することが許されず、また祇園祭の際には、緋色の着物を着て警護にあたっていたようで、次のような川柳が残されています。
犬神人(つるめそ)の 緋縅着たる 暑さかな ↓ 下は兵庫県大覚寺の「節分厄払い」という演目に登場した鬼です。
この鬼も角が生えていません。
また着ている着物は緋色です。(茶色の着物は変装用。その下の緋色が本来の衣装です。)
そして顔に布を撒いたスタイルは下記リンク先の
『本願寺聖人伝絵』に描かれた犬神人にそっくりです。https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8A%AC%E7%A5%9E%E4%BA%BA#/media/File:%E7%8A%AC%E7%A5%9E%E4%BA%BA_%E6%9C%AC%E9%A1%98%E5%AF%BA%E8%81%96%E4%BA%BA%E4%BC%9D%E7%B5%B5.jpg鬼とは犬神人のような寺社に隷属する下級神人のことなのではないでしょうか。
酒呑童子の正体については、「大江山の鉱山で働く人であったのかも」とか、「延暦寺の稚児だったのかも」とも思うのですが
下級神人であった可能性もあると思います。
ちなみに私がイメージする酒呑童子は、絶世の美少年だったということでこの方です♡
http://www.hide-city.com/長髪の写真なんてすごく鬼っぽいと思いませんか?
毎度、とんでも説におつきあいくださり、ありがとうございました!
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