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浅草寺 スカイツリー 鯉のぼり 『皆既日食と推古天皇崩御』 

東京都台東区 浅草寺
撮影 2016年5月



浅草寺 雷門
浅草寺 雷門

風神・雷神がいる門なんて初めて見たあーー。

628年、宮戸川(現・隅田川)で漁をしていた檜前浜成・竹成(ひのくまのはまなり・たけなり)兄弟の網に聖観音像がかかりました。
この兄弟の主人・土師中知(はじのなかとも)は聖観音像を安置するため屋敷を寺に改めました。
これが浅草寺の始まりなのだとか。

この聖観音像は552年に 物部尾輿が難波の堀江に流した日本最古の仏像であるという説があります。
崇仏派の蘇我稲目が建てた向原寺で祀られていた仏像を、排仏派の物部尾輿が「疫病の流行は仏を祀ったのが原因である」として、仏像を難波の堀江より流してしまったのですね~。

ちょ、ちょ、ちょっとまった!

物部尾輿が難波の堀江に流した仏像は、のちに(602年?)本田善光が信濃に持ち帰り、善光寺の御本尊とされたんじゃなかったっけ。
(参照/善光寺 門前町 ライトアップ 『善光寺は物部守屋を慰霊する寺だった?』 

ですが、難波の堀江の候補地は2か所あります。
ひとつは和光寺(大阪市西区北堀江3-7-27)の阿弥陀池、もうひとつは向原寺(豊浦寺/奈良県高市郡明日香村大字豊浦630)の近くにある難波池です。

和光寺 
和光寺の阿弥陀池



向源寺 難波池  
向原寺近くにある難波池

難波の堀江は2か所あり、物部尾輿は2つの仏像を2か所ある難波の堀江から流したのかもしれません。
とすると、浅草寺・善光寺ともに難波の堀江に流された仏像を祀っていてもおかしくはありませんね。

でも、浅草寺の御本尊は難波の堀江に流された仏像とは違うんじゃないかなあ~、という気がします。
物部尾輿が仏像を難波の堀江に流したのは552年です。
浅草に漂着したのが76年後の628年というのは、ちょっと時間がかかりすぎているような気がします。

浅草寺 五重塔 と スカイツリー 
浅草寺五重塔とスカイツリー(塔百景10)

浅草寺が創建された628年、4月10日(旧暦)に皆既日食がおこっています。
現在では誰もが皆既日食は月が太陽を覆い隠すために起きる現象だと知っていますから、イベントのように楽しんでいます。
しかし古の人は何か不吉な出来事の前触れだと考えたのではないでしょうか。

その5日後の628年4月15日(旧暦)に推古天皇が崩御されました。
皆既日食は推古天皇の崩御を暗示していたのだと人々は考えたことでしょう。

推古天皇は欽明天皇と堅塩媛(蘇我稲目の娘)の間に生まれた皇女で、敏達天皇の皇后でした。
敏達天皇崩御後、同母弟の用明天皇が即位するも2年後に崩御。
その後崇仏派の蘇我馬子と廃仏派の物部守屋の戦いがあり、蘇我馬子が勝利。崇峻天皇が即位します。
ところが5年後に崇峻天皇は蘇我馬子によって暗殺され、推古天皇が即位しました。
推古天皇はわが子・竹田皇子を皇位につけるため、中継ぎの天皇として即位したと考えられていますが、竹田皇子は若くして亡くなってしまいました。

推古天皇崩御後、敏達天皇と広姫(息長真手王の娘)の間に生まれた舒明天皇が即位し、推古天皇の血をひく人物が皇位を継承することはありませんでした。

推古天皇は蘇我氏の血の濃い人物でしたが、推古天皇崩御後、蘇我氏の血を引く人物は全員政治の表舞台から姿を消していきました。
推古天皇が摂政としていた甥・聖徳太子(蘇我稲目の曾孫)の子孫は643年に蘇我入鹿に攻められて全員斑鳩寺(法隆寺)で首をくくって自害してしまいました。
その蘇我入鹿も645年に中大兄皇子に斬殺され、入鹿の父・蘇我蝦夷も自殺しました。

628年の皆既日食は蘇我氏滅亡の予兆だったのだと、人々は考えたのではないでしょうか。

浅草寺 鯉のぼり

浅草寺よりスカイツリーを望む 塔百景11


628年に檜前浜成・竹成兄弟の網にかかった仏像とは推古天皇の霊を封じ込めた仏像という意味ではないでしょうか。

檜前浜成・竹成兄弟とありますが、推古天皇の宮があった奈良の飛鳥に檜前という地名があり、かつて檜隈寺という寺がありました。
檜隈寺は渡来人の東漢氏の氏寺でした。
檜前浜成・竹成兄弟とは東漢氏の人物だったのかも?

また檜前浜成・竹成兄弟の主人の名前は土師中知でしたが
土師氏は古墳造営・葬送儀礼を専門にする氏族でした。



毎度、とんでも説におつきあいくださり、ありがとうございました!

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[2016/05/07 15:00] 東京都 | トラックバック(-) | コメント(-)