和歌山市 和歌山城
2015年12月中旬 撮影
写真中央に映っているのは御橋廊下(おはしろうか)です。
●3年坂で転ぶと3年以内に死ぬ和歌山城の南に三年坂と呼ばれるゆるやかな坂があります。
京都の清水寺の近くにも三年坂がありますね。
京都の三年坂で転ぶと三年以内に死ぬ、などと言われています。
瓢箪を身に着けていれば三年坂で転んでも死なないとも言われ、三年坂をおりたところには瓢箪を売る店があります。
私はこの三年坂で転んだことがあります。
着慣れない浴衣を着て、履きなれない下駄をはいてたもんで、つるっとすべって転んでしまいました。
瓢箪は買いませんでしたが、まだ元気に生きています。
転んでから七年くらいたちますが~。
同じような伝説が和歌山の三年坂にもあります。
江戸時代末ごろ、久左衛門が和歌山城の南にある三年坂で転びました。
弥蔵は久左衛門に「あと10回か20回、三年坂でころべばいい。1回こけたら3年目に死ぬ、2回こけたら6年目、こけるほどに命が伸びる。」といいました。厳密にいうと、これ計算がおかしいですよね。
転ぶと3年以内に死ぬということは、死ぬのは明日かもしれないし、3年後かもしれない。
転ぶと3年後に死ぬのであれば、転ぶたびに3年寿命が伸びてもおかしくないですが、どう考えてもこけるほどに命が伸びるというふうにはならないです。
でもポジティブで楽しい話ですね。
●坂はあの世とこの世をつなぐ場所だった?三年坂と呼ばれる坂は東京にもいくつかあり、やはり転ぶと3年以内に死ぬと言い伝えられているそうです。
また二年坂、百日坂という坂もあり、二年坂は転ぶと2年以内に、百日坂は百日以内に死ぬと言われているとのこと。
なぜ坂で転ぶと死ぬなどと言われるようになったのでしょうか?
私は黄泉比良坂(よもつひらさか)と関係があるのではないかと思ったりします。
黄泉比良坂とは記紀神話に登場する「あの世とこの世の境目にある坂」のことです。
イザナギは死んで黄泉の国へ行ってしまったイザナミをもとの世界に連れ戻すために黄泉の国へ行きました。
ところがイザナギは腐り、蛆がわいたイザナミの姿を見ておそろしくなり、逃げ出してしまいます。
怒ったイザナミは黄泉醜女(よもつしこめ)たちにイザナギを追いかけさせました。
イザナギは命からがら黄泉比良坂まで逃げ、大きな石を置いて道を塞ぎました。もしも 黄泉比良坂で転んでいたらイザナギは黄泉醜女たちにつかまって、死の世界=黄泉の国から戻ってこれなかったことでしょう。
昔の人は坂はあの世とこの世をつなぐ場所であると考えており、そのため坂で転ぶと死ぬなどと言われたのかも?

MIND-TRAVEL のロゴの右にあるでっぱりは石落と呼ばれていますが、鉄砲を撃つために使われたなど、使用方法については諸説あるとのことです。
毎度、とんでも説におつきあいくださり、ありがとうございました~!
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