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九品寺 紅葉 『大和武士の思いを伝える千体石仏』 

奈良県御所市 九品寺
撮影 ?年11月 

九品寺 紅葉2

九品寺は奈良時代に行基が創建したと伝わります。
中世には楢原氏の菩提所でした。

楢原氏は大和武士(やまとぶし)のひとつです。

鎌倉時代、大和国の興福寺は大きな力を持ち、大和を支配するようになっていました。
そして大和武士と呼ばれる人々を使役していたのです。
南北朝時代以降、大和武士たちは土地を獲得して支配するようになりました。

大和武士たちは春日大社の春日若宮おん祭で流鏑馬を奉納していたようです。

現在の春日若宮おん祭では、12月16日の宵宮祭で大和士(やまとさむらい)宵宮詣が行われています。

春日若宮おん祭 大和士宵宮詣 

これは大和士が流鏑馬児と共に若宮社前へ御幣を奉り拝礼を行うという行事です。
大和士宵宮詣は、かつて大和武士たちがおん祭に参加していたこともちなむ行事なのだと思います。

12月17日には競馬や稚児流鏑馬が行われますが、これらも大和武士にちなむ行事なのかもしれませんね。

12月17日の行事を3回見にいったことがあるのですが、いずれも雨や雪でほとんどの行事が中止に・・・・。(泣)
いつか17日の行事をちゃんと見たいです!

九品寺 紅葉 

九品寺の本堂の裏山に千体石仏があります。
南北朝時代、楢原氏は南朝方について北朝側と戦ったとき、身代わりとして石仏を奉納したと伝わっています。
(あるとき集落内にあった石仏を九品寺に集めたと記した史書も存在しているそうです。)


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[2015/11/28 00:00] 奈良県 | トラックバック(-) | コメント(-)