滋賀県大津市坂本 日吉大社
2010年11月20日 撮影
早尾地蔵堂
日吉大社の御祭神は西本宮が大己貴神、東本宮が大山咋神です。
今日はこの大己貴神についてお話ししたいと思います。
私は大己貴神という神様は女神ではないかと考えています。
大己貴神とは大国主命の別名です。
えーーっ、大国主命ってすごく女好きの神様やん!
スセリヒメ・ヤガミヒメ・ヌナカワヒメ・タキリビメとたくさんの女神を奥さんにしてるやん!
出雲大社にある銅像、鬚はやしてるしどう見たって男やん!
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E5%9B%BD%E4%B8%BB#/media/File:%C5%8Ckuninushi_Bronze_Statue.jpg確かにその通りなんですが~。
求法寺走井堂
記紀神話を読みますと、イザナギとイザナミは同腹の兄妹で結婚し、共に国造りをしたとあります。
(古には血の純潔を守るために他氏族の血が入ることを嫌い同腹の兄妹や姉弟で結婚するのは当たり前だったとする説があります。)
ところがイザナミは死んで黄泉の国へ行ってしまったので、イザナギは黄泉の国へイザナミを迎えに行きました。
そしてイザナミにこういいました。
「愛しい妻よ、帰ってきておくれ。まだ国つくりは終わっていない。」
一方、大国主命と少彦名神は兄弟の契りを交わしてともに国つくりをしたとあります。
ところが少彦名神は国つくりが終わる前に粟にはじかれて常世の国へ行ってしまいました。
黄泉の国と常世の国はどちらも死後の世界です。
二つの物語はとてもよく似ていますね。
すると大国主命、少彦名神のどちらかが女神ではないかとも思われるんですが
彦というのは男性につける名前なので、少彦名神は男神ではないかと思われます。
日吉大社 山王鳥居大国主命にはたくさんの別名があります。
日吉大社の御祭神・大己貴神(おおなむち)もそうですが、そのほかに大穴持命(おおあなもち)という別名もあります。
神の名前は神の神格を表すと言われます。
たとえば天照大神は「天を照らす大神」、天目一箇神は「天の一つ目の神」という意味でしょう。
すると大穴持命とは「大きな穴を持つ神」という意味になるので女神ではないかと思ったわけです。
(下ネタですいません~。)
日本の神様は性別にルーズだったようです。
たとえば親鸞の夢の中に聖徳太子が表れて「私が女性に生まれ変わってあなたの妻になりましょう」と言ったという話もあります。
また奈良県桜井市大神神社の御祭神・大物主神は大国主神の幸魂(さきみた ま)奇魂(くしみたま)とされていますが
謡曲・三輪では三輪明神(大神神社の神様のことなので、大物主神のことだと思われます。)は女神として登場します。
日吉大社 東本宮 イチョウ 毎度、とんでも説におつきあいくださりありがとうございました!
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