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水尾の里 藤袴とアサギマダラ 『かわひらこ(蝶)は死者の魂を表す?』 

車は嵯峨野鳥居本から暗くて細い山道に入ります。
途中、保津川を横切ります。
ここから水尾へ行くバスも出ています。

保津峡

さらに走っていくと水尾の里があります。

水尾 柿

集落の入り口にある駐車場に車をとめて歩いていくと、藤袴のお花畑が。

水尾 藤袴

これだけでも感動もんなんですが、アサギマダラという蝶がたくさん飛んでいてさらに感動!

水尾 藤袴とアサギマダラ2
 
前日に見たジャパンオープンの浅田真央さんを思い出します。
藤袴色の衣装で、曲は蝶々夫人でしたね。
セカンドの3ループがダブルだったのが残念だったけど、3アクセルや2アクセルー3トゥループも決まり、のびやかなスケーティングでとても美しかった~♡

水尾 藤袴とアサギマダラ
 
アサギマダラの羽根は真央さんの衣装と同じシースルー(ブルーの部分は鱗粉が少ないのだそう)。

水尾 藤袴とアサギマダラ4 

 
アサギマダラは長距離ランナーで、中には秋の南下時に1,500 km以上移動するものもいるそうですよ。

蝶と言う言葉は漢名で、やまと言葉では「かわひらこ」というそうです。
ところが、この「かわひらこ」という名前はいつのまにか忘れ去られてしまい、漢名の蝶という言葉が用いられるようになりました。
なぜ「かわひらこ」という和名は忘れ去られてしまったのでしょうか。
丸谷才一さんは次のようにおっしゃっています。

かわひらこ(蝶)は亡くなった人の魂を表し不吉なので口にしなくなり、そのため「かわひらこ」という和名は忘れ去られてしまったのではないかと。

少彦名神という小さい神様がいますが、日本書紀ではミソササイの皮を、古事記では鵞の皮を着ていたと記されています。
ミソササイは小さな鳥のことです。鵞は蛾のことではないかと考えられているようです。

蝶と蛾は区別できないほど似ており、蛾と蝶を区別せず同じ言葉になっている国もあるそうです。

法起寺 コスモスと夕景 『観音菩薩になった鷺』 ←こちらの記事には「昔の人は死んだ人の魂は鳥となって天へ向かうと考えたのではないか。」と書きましたが
死んだ人の霊は鳥だけでなく、蝶や蛾などにもなると考えられたのでしょう。


水尾 藤袴とアサギマダラ3 


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[2015/10/08 00:00] 京都府 | トラックバック(-) | コメント(-)