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久修園院 合成写真 夕景 『日本の地球球体説』 ※追記あり 


大阪府枚方市  久修園院
2015年7月 撮影


京阪電車の車窓から見える久修園院の風景をいつも楽しみにしていました。
ところが、あるとき久修園院の前にユンボなどの機械が置かれていました。
何か建物でも建てるんでしょうか?
建物が建ってしまうと、もう京阪電車の車窓から久修園院を見ることができません。
建物が建つ前にカメラにおさめておかねば!
そう考えて写真を撮りに行ったのですが・・・

ははは~。
なんともすごい写真~。
工事が始まる前に写真を撮っておいたらよかった~。 ↓


久修園院 

仕方ないので合成してみた。(汗) ↓

久修園院 合成 
①1680年ごろに作られた天球儀と地球儀

久修園院は725年に行基が開いたとされる古刹です。
1614年、大阪夏の陣で多くの堂塔が焼けましたが、1680年に石清水八幡宮大乗院の僧・宗覚律師が復興しました。

お寺には宗覚律師が作られた天球儀と地球儀があります。
1680年ごろ、すでに日本人は地球は球状であると認識していたのですね。

久修園院 夕景 
裏側から撮影。
建物が建ったら、空が見えなくなってこの風景も見ることができなくなってしまいますね。 


②地球球体説は南蛮貿易とともに日本に伝わった?

織田信長(1534年~1582年) が宣教師に地球が球体であることを教えられて納得したという逸話も残っており、地球球体説は南蛮貿易とともに日本に伝わったと考えられています。

③紀元前6世紀ごろよりあった地球球体説

地球球体説は紀元前6世紀ごろよりあり、アリストテレス (BC 384 年~BC 322 年) クラウディオス・プトレマイオス ( 90 年 ~ 168 年) ほか、大勢の科学者が地球は球体であると説いています。

その理由は次のようなものでした。

①海上から陸を眺めると、低い土地より高い山のほうが先に見える。
②陸から航海する船を眺めると、まず船のマストが見え、そのあと 船体が見える。
③北の方に移動すれば、 太陽は低くなり、北極星は高くなる。
④月食の際、地球が月に丸い影を落とす。

久修園院 夕景


④地球が球体であると考えていた日本人は昔からいたのでは?


うーん、とすれば織田信長よりもっと昔の時代から、地球が球体をしていると考えていた日本人がいたのではないかと思えます。
船乗りは星を航海の指標としていましたから、①~④のような現象が起こることはよく知っていたと思われます。
また流罪などで遠方へ旅をした経験のある人物なども地球が丸いことに気が付いていたかも?


久修園院 雪4 
↑ 2017年1月撮影。この時点では建物は建っていなかったのですが、今年の6月ごろまた工事をしていました。
今はどうなっているのかな?

 
※追記
最近、京阪電車に乗ったところ、スーパーができていました。
残念ながらもう京阪電車の車窓から久修園院を見ることはできません。




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[2017/07/31 00:58] 大阪府 | トラックバック(-) | コメント(-)