奈良市西大寺芝町・・・西大寺①八角形の基壇近鉄西大寺駅から西に向かうと西大寺の東門が見えてきます。
しかし南門から入るのが参拝の正式作法だと聞いた記憶があるので、南門までもう少し歩きましょう。
南門の向う側に本堂が見えています。

本堂の手前に石組の土台のようなものがありますね。
東塔跡の基壇です。

南門の正面に塔があるお寺は見たことがありません。
http://www.nihonnotoba3.sakura.ne.jp/2013to/saidaiji199.jpg↑ こちらの境内図を見ると、東塔と西塔の中間くらいのところに南門があります。
また東塔の真後ろに本堂はなく、東塔と西塔の中間くらいのところに中門がありますね。
西大寺は奈良時代に称徳天皇によって創建された寺ですが、その後荒廃し、鎌倉時代になって叡尊が寺を復興させています。
このときもともとの伽藍配置とはかなり違ったものになってしまったのかもしれません。
本堂にあがったところから石組の土台を見てみました。
塔の礎石が見えていますね。
そして基壇の周囲に杭を打って八角形に囲んであります。

東塔はもともとは八角七重塔を作る計画でした。
そして八角の基壇が造られたのですが、途中で四角い基壇に造りなおされ、七重ではなく五重塔が建てられました。
八角形の柵は最初に造られた八角基壇跡なのです。
②八は復活を意味する数字?もともとインドで作られていた仏塔は円形でしたが、中国に伝わると八角塔が多く作られるようになりました。
中国の人々は八という数字は特別に縁起のいい数字だと考えていました。
一説には、八という漢字は末広がりになっているので縁起がいいのだともいわれています。
北京オリンピックの開催式も2008年8月8日でしたね。
梅原猛さんは、8は復活を意味する数字だとおっしゃっています。
八角堂や八角墳は死んだ人の魂の復活を願って作られたものではないか、というのです。
なるほど、八咫鏡は天照大神を復活させた鏡ですね。
また八咫烏は中国や朝鮮では太陽の中に描かれることがあり、復活した太陽神と考えられるかもしれません。
『七転八起』という言葉がありますが、七回転んだら起きるのも八回で計算があいません。
転ぶという言葉には「物事の成り行きが別の方向に向かう」という意味もあります。
『七転八起』とは「七で転じて、八で復活する」という意味ではないでしょうか。
称徳天皇は死後の復活を願って八角塔を建てようと思ったのかもしれません。
また称徳天皇は大変な唐かぶれであったと伝わります。
そのため唐風の八角塔を建てたかったのかも?
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