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髄心院 はねず踊り 『花の色は 移りにけりな いたづらに』 

随心院 はねずおどり   

3月の終わりごろ、随心院では遅咲きの梅・はねずの梅が満開となります。
このころ例年であれば、『はねず踊り』が奉納されていたのですが、今年は中止なんでしょうか?
HPを見ても、2014年度の『はねず踊り』の案内しかありません?
http://www.zuishinin.or.jp/hanezu_web/index.html

髄心院 梅 

随心院は小野小町の邸宅があった場所だと伝わり、小町を慕う深草少将が百夜通いしたという伝説が残されています。
『はねず踊り』はこれを題材としたものです。

小野小町といえば百人一首にも選ばれている次の歌が思い出されます。

花の色は 移りにけりな いたづらに わがみよにふる ながめせしまに
(花の色はすっかり褪せてしまったなあ。春の長い雨のせいで。
私の容色も花の色と同じで、恋の物思いにふけっている間にすっかり衰えてしまいました。)


この歌は古今和歌集では桜の歌とされています。
けれど、本来は桜ではなく、はねずの梅を詠んだ歌だと思います。

鮮やかな赤やピンクのはねずの梅の色のことも『はねず』といい、色褪せやすいことから『はねず』は『移る』の枕詞とされているからです。

小町の歌は『花の色は』のあとに『移りにけりな』と続きますから、花ははねずの梅だと考えたほうがぴったりきますね。



髄心院・・・京都府京都市山科区小野御霊町35

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[2015/03/25 06:00] 京都の祭 | トラックバック(-) | コメント(-)