3月15日、清涼寺でお松明式が行われています。
この日は本堂を無料で拝観できるんですよ♪
本堂にはご本尊の釈迦如来が安置されていました。
1954年、この釈迦如来の胎内から、多くの胎内納入品が発見されました。
これらの納入品の中には絹で作った「五臓六腑」もあり、その複製が本堂に展示されていました。
こう言っちゃなんですが、絹でつくったマスコットみたいな感じで可愛らしかったです。
狂言堂では大念仏狂言の奉納もあります。
午後8時ごろ、松明に点火されます。
3基の松明を早稲・中稲・晩稲に見立てて、火の燃え方で年の米の豊凶を占うそうです。
また本堂前13本の高張り提灯の高低によって米相場を決めるそうですが、写真の例だとどのような米相場になるんでしょうか?
旧暦2月15日は涅槃会(釈迦入滅の日に行われる法要)で、現在では新暦の3月15日前後に涅槃会を行っている寺も多いです。
お松明式は涅槃会の行事なんですね~。
釈迦入滅の様子を描いたものを涅槃図といいます。
http://www.gyokusenzi.com/sanbukki/nehanz/nehanz.htm↑ こちらのサイトの涅槃図がわかりやすいと思います。
お釈迦様の頭上に赤い包みがありますね。
上記サイトによるとこの赤い包みは、摩耶夫人がお釈迦さまのために投じた薬の入った袋で、お釈迦さまに届く前に木に引っかかったと説明されています。
私はこの赤い包みの中に入っている薬とは髑髏ではないかと考えています。
インドにマハーカーラ(大いなる闇)という神がいます。
マハーカーラは日本に伝えられ、大黒天として信仰されています。
マハーカーラは片手に 宝物の入った小袋、又は人間の生首を持っていたと聞いた記憶があります。
またマハーカーラは不老長寿の薬を持っているともされます。
日本に真言立川流という宗教がかつてありました。
立川流では髑髏に漆や和合水を塗り重ねて髑髏本尊をつくり、これを袋に入れて7年間抱いて寝ると8年目に髑髏本尊が命をもって復活すると考えられていました。
おそらく立川流はインド密教をとりいれて成立したものだと思いますが、どうも髑髏は復活にはかかせない呪具であったように思われます。
マハーカーラが持っている不老長寿の薬とは生首(髑髏)ではないかと思えるのです。
すると大黒天の袋の中に入っているのも髑髏でしょう。
涅槃図に描かれた袋には薬が入っているといいますが、それは不老不死の薬=髑髏なのではないでしょうか。
↑ 上の写真は米原子供歌舞伎・旭山で演じられた『御所桜堀川夜討 弁慶上使の段』です。
手に紅白の包みを持っていますね。
詳しいいきさつは省きますが、この包みの中に入っているのはどちらも人の首なのです。
これを見て涅槃図の赤い包みを想いだしてしまった私です。
清凉寺・・・京都市右京区嵯峨釈迦堂藤ノ木町46
お松明式…3月15日
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