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金閣寺 銀閣寺 雪 『銀沙灘の謎』 


京都市北区 金閣寺
京都市左京区 銀閣寺


金閣寺 雪

①金閣寺


金閣寺は鎌倉時代に藤原公経(西園寺公経)が建立した西園寺および山荘・北山第を、室町幕府3代将軍足利義満が改築したものです。
残念ながら唱和25年に放火によって焼失しましたが、昭和30年に創建当時の姿に復元されました。

雪がつもると建物に貼られた金箔に雪がはえてとても美しいですね。
再建前の金閣は三層のみに金箔が残り、二層には全く金箔が残っていなかったそうです。

銀閣寺 雪 
②銀閣寺

銀閣寺は室町幕府8代将軍足利義政が金閣寺を模して造営したものです。
金閣寺には金箔が貼られていますが、銀閣寺には銀箔は貼られていなかったようです。
そのかわり壁には黒漆が塗られています。

金閣寺のようなあでやかさはありませんが、シックな印象で銀閣寺もすてきです。

③金閣寺は太陽、銀閣寺は月?


私は金閣寺は太陽、銀閣寺は月のイメージでつくられていると思います。
現代の日本人は太陽は赤、月は黄で描く人が多いですが、キトラ古墳壁画では太陽は金、月は銀で描かれています。
陰陽道では太陽の定位置は東、月の定位置は西とされており、キトラ古墳でも太陽は東、月は西に描かれています。
金閣寺は西、銀閣寺は東にあって、なぜか位置関係は逆になっていますが。



※東山慈照寺が銀閣寺

④向月台、銀沙灘は何を表しているの?


もういちど、銀閣寺の写真を見てください。
建物の向かって左にある盛砂は向月台と呼ばれています。
そして手前にあるストライプを施した盛砂は銀沙灘と呼ばれています。
この不思議な形をした盛砂は何を表しているのでしょうか?

日本庭園は石を日本列島や北斗七星など、何かの形になぞらえて並べることが多いです。

おふさ観音 北斗七星の形に並べた石 

上の写真は奈良のおふさ観音の亀の池ですが、石を北斗七星の形に並べてありますね。

龍安寺 石庭 レイアウト 

龍安寺石庭はカシオペア座を左右逆転させた形になっています。



奈良・大乗院庭園の池は東北地方の形になっています。



銀閣寺の盛砂も何かを模したものなのではないでしょうか。

私は向月台は『月』を模したものだと思います。
すると、ストライプが印象的な銀沙灘は月虹なのではないでしょうか。

安永((1772年~1781年)に記された『都名所図会』に銀閣寺の絵が描かれています。
これを見ると向月台は現在のものより平べったく、銀沙灘のデザインも現在とはずいぶん違っています。
直線的な形ではありますが、月虹に見えなくもないと思うのですが~。

砂で造るものなので、見栄えや造りやすさを考慮してデザインが変わっていったのかも?


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[2017/01/19 00:00] 京都府 | トラックバック(-) | コメント(-)