滋賀県大津市 延暦寺
鬼追式・・・12月31日 午後11時ごろより
深夜の行事で寒かったのですが、甘酒や大根焚の接待があり体がぽかぽか温もりました。
ありがとうございました♪
①延暦寺 追儺式
黄鬼は笑い鬼で、『むさぼりの心』を
青鬼が泣き鬼で『"ねたみ"の心』を
赤鬼は怒り鬼で"『怒りの心』を表しているそうです。
法師の法力によって心を入れ替えた赤鬼・青鬼・黄鬼は力を合わせて無明鬼を倒します。
灰色の着物に黒い面を被っているのが『無明鬼』です。
無明鬼が退治されるとまもなく、新年がやってきました。
②闇の神、厨房の神になる。追儺式のあと比叡山国宝殿に行ってみると、数点の大黒天像が安置されていました。
大黒天はもとはヒンズー教のマハーカーラという神でした。
マハーカーラとは『大いなる闇』という意味で、シヴァ神の化身とされ、破壊・戦闘の神でした。
ところがマハーカーラはしだいに厨房の神へと神格を変えていきました。
唐の僧義浄が著した「大唐南海寄帰内法伝」には
『インドの寺院の台所の柱には、金の袋を持ち、像高二尺から三尺(約60~90センチ)ほどのマハーカーラが祀られている。
油で拭かれて黒くなっている。 』
と記されています。
日本へは遣唐使だった最澄が持ち帰り、ここ延暦寺の厨房の神として祀ったのが最初と伝えられています。
③闇の神はなぜ厨房の神になったのか?マハーカーラはなぜ厨房の神となったのでしょうか?
厨房では火を扱うため、ときとして火事になることがあります。
マハーカーラは『大いなる闇』なので、火消しにぴったりの神として信仰されるようになったのではないでしょうか。
④無明鬼はマハーカーラだった?すると追儺式に登場する『無明鬼』とはマハーカーラ(大いなる闇)と同一神なのかも?
毎度、とんでも説におつきあいくださり、ありがとうございました!
来年もよろしくお願いします。
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