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中山観音寺跡(観音山公園) しだれ桜 『北斗七星、織女星に変身する?』 

大阪府枚方市 中山観音寺跡(観音山公園)

中山観音寺跡

中山観音寺跡

かなり以前に撮影したものです。
天の川伝説の残る中山観音寺跡に咲く桜なので、勝手に「天の川桜」と命名しましたw。
数年前に行ってみたら、桜の枝がかなり切られていました。
台風で傷んでしまったのかも?
またもとどおりの美しい姿に回復することを願っています。

①アルタイルとベガになぞらえられた中山観音寺跡と機物神社

大阪府枚方市・交野市あたりを流れる川は天の川と呼ばれています。
天の川を挟んで中山観音寺跡と機物神社が対面しており
中山観音寺跡はアルタイル(彦星)、機物神社はベガになぞらえられているといわれます。

中山観音寺跡には牽牛石と呼ばれる石があります。

中山観音寺 牽牛石

牽牛石

それじゃあ機物神社には織女石があるのか?
そう思って、機物神社に参拝した際、神社の方に聞いてみましたが、「織女石はない」ということでした。
わったものですが、交野ケ原は日本における七夕伝説発祥の地だともいわれていますよ。
(ほかにも福島県宗像市大島など、七夕伝説発祥の地を称する場所は数か所あります。)


郡津駅の西側を南北に流れる川が天野川です。

上の地図の東側、第二京阪道路とJR片町線が交差するあたりに機物神社が、西側枚方市立開成小学校の文字の下あたりに中山観音寺跡(観音山公園)があります。
5kmほど離れているかな?



②もう一組あった、アルタイル&ベガになぞらえられた寺社

実はこのあたりにはもう一組、アルタイル&ベガになぞらえられた寺社があります。
天田神社と星田妙見宮です。



星田妙見宮 織女石

星田妙見宮 織女石

星田妙見宮は生駒山系の山にあり、長い階段を上っていったところに織女石と呼ばれる石があります。

星田妙見宮 境内図

星田妙見宮 境内図 (案内板より)

天田神社

天田神社

天田神社は平地の低い場所にあって周囲を田圃に囲まれています。境内に牽牛石と呼ばれるような石はありませんでした。
でも、上の写真の由緒書の後ろの石は、中山観音寺の牽牛石に形が似ています。
もしかして、これが牽牛石なのかなあ、なんて思いました。

③機物神社の織女石は交野山の磐座?

中山観音寺の牽牛石は、小高い丘の上にあります。
昔の境内図を見てみると、中山観音寺跡の周囲は田圃に囲まれています。

http://www.nihonnotoba3.sakura.ne.jp/2003toba/n_kannonji_mitori.jpg

機物神社に織女石があるとすれば、星田妙見宮と同じく高い場所にあるのではないか?
山の神は女神だといいますし。
そういえば、機物神社の背後には交野山があり、山頂に磐座があります。

これがもしかしたら機物神社の織女石なのかも?

交野山 
交野山

④天帝の7人の娘は北斗七星?

七夕伝説は次のように伝えています。

天帝には7人の娘がいました。
末娘の織姫は娘たちの中で最も美人で機織りが上手でした。
あるとき、天帝は彦星がまじめな性格であることを評価して、彼に牛の管理を任せることにしました。
いつしか彦星と織姫は恋仲に。
そして、恋愛に夢中になってそれぞれの仕事を怠るようになったのです。
天帝は怒って二人を引き離し、年に一度、7月7日の夜呑み逢瀬を許すことにしました。
織姫は天母によって天宮に連れ戻され、天母がかけた天の川によってふたりは会うことが出来なくなりました。
しかし天の川に千羽の鵲が橋を作って二人の逢瀬の手助けをしてくれました。


この話の中に天帝とでてきますが、天帝とは道教では天皇大帝のことをいいます。
天皇大帝とは北辰(天の北極)を神格化したものです。

さきほど星田妙見宮の話をしましたが、妙見大菩薩もまた北辰の神です。
ただし、天帝が道教の神であるのに対し、妙見大菩薩は仏教の神です。
しかし天帝と妙見大菩薩は習合して信仰されていました。

すると天帝の7人の娘とは北斗七星のことだと思われます。

もう1度、星田妙見宮の境内図を見てみましょう。

星田妙見宮 境内図

貪狼星・ 巨門星・ 禄存星・ 文曲・ 廉貞星・ 武曲星・ 破軍星の七つの星は北斗七星を形成する星々です。

星田妙見宮


なぜか北斗七星のひしゃく形の配置にはなっていませんが、北斗七星の神々は変形されることが多かったように思われます。

そしてこの北斗七星の神々のうちの一つの星が、織姫星に変身した、ということではないかと思います。

交野山 朝焼け 
中山観音寺跡付近より交野山を望む



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[2020/03/27 15:14] 大阪府 | TB(0) | CM(0)

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