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東山花灯路 舞妓さん『イザナギ&イザナミはアポロン&アルテミスの影響を受けている?』 

東山花灯路 舞妓さん

何年も前の東山花灯路の写真です。
舞妓さんたちが舞を披露してくださいました。

東山花灯路 舞妓さん5 

襟足がセクシーですね♪


東山花灯路 舞妓さん2 
舞妓になって1年未満の女性は下唇のみ口紅をさします。

①月の女神・アルテミスが狩猟の女神でもある理由

月の精のように美しい舞妓さんたちにちなみ、月の女神・アルテミスの話をしたいと思います。

アルテミスは月の女神ですが、狩猟の女神という神格もあります。
なぜ月の女神は狩猟の女神でもあるのでしょうか?

私の考えでは、三日月や半月の形が弓に似ているからではないかと思います。
半月のことを弓張月ともいいますね。

東山花灯路 舞妓さん8 
 
②アルテミスはなぜ処女神なのか?

アルテミスは処女神とされます
男性を受け入れない女神なのです。

太陽神・アポロンの子・アクタイオンに裸を見られたアルテミスは、悪態音を鹿の姿に変え、犬に襲わせて彼を殺してしまったほど。

このあたり、陰陽思想に通じるものがありそうです。

陰陽思想では太陽は陽、月は陰です。
そして、太陽神アポロンと月神アルテミスは双子だともいわれています。

天体性別
太陽アポロン(男神)
アルテミス(女神)

太陽と月は滅多に重なりません。
それで月の女神・アルテミスは処女神とされているのではないでしょうか。

東山花灯路 舞妓さん4

③アクタイオンがアルテミスの裸を見たという物語は日食を意味している?

太陽と月は滅多に重なりません。
太陽と月が重なるのは日食・月食のときくらいです。

アポロンの子のアクタイオンは太陽神・アポロンの分身ではないでしょうか。
そして、アクタイオンがアルテミスの裸を見たというのは、日食を意味しているのではないかと思います。

古代中国では紀元前4世紀の天文学者・石申が月と太陽の相対位置から日食を予測する方法を説いています。
日食とは月が太陽の上に重なっておきる現象であるということは古くから知られていたと思います。

日食がおこると、夜のように真っ暗になります。
これを、アクタイオン(太陽神アポロンの分身?)を殺した、と表現しているのかも?

アクタイオンは殺される前に鹿に姿を変えられています。
鹿にはいろんな種類がありますが、日本の鹿のように斑点のあるものがいます。

日食がおこって夜のように暗くなると、星が見えます。
鹿の斑点を星に喩えたのかも?

東山花灯路 舞妓さん3


④夜の神・アルテミスは星座を支配する

こんな話もありますよ。

アルテミスの従者にカリストというニンフがいました。
彼女もアルテミス同様、処女の誓いをたてていましたが、アルテミスの父・ゼウスが女神の姿に化けてカリストに近づき、彼女を妊娠させてしまいました。
アルテミス、激怒!
カリストを熊の姿に変えてしまいました。
さらにカリストはゼウスとカリストの子・アルカスに殺されてしまいます。
ゼウスは哀れに思い、カリストをおおぐま座に、アルカスをこぐま座にしました。


天体性別昼夜
太陽アポロン(男神)
アルテミス(女神)

上表のように、アルテミスは陰の神で、夜の神でもあると考えられます。
夜の神・アルテミスは星座を支配する神であるとも考えられたのではないでしょうか。

カリストを熊の姿に変えたというのは、カリストをおおぐま座にした、ということだと思います。

いやまて、カリストをおおぐま座にしたのはゼウスじゃないか、といわれそうですね。
確かに上の伝説ではゼウスがカリストをおおぐま座に、アルカスをこぐま座にした、とあります。

ゼウスは雷をとどろかせる神、すなわち天空の神だと考えられます。
そしてアルテミスは夜を司る神。

ゼウスの天空と、アルテミスの夜のふたつがあって初めて星座は輝くので、これはゼウスとアルテミスの共同作業と考えるべきではないかと思います。

東山花灯路 舞妓さん6 
⑤アルテミスは死神でもあり、イザナミに似ている。


アルテミスには死神という神格もあります。

これも陰陽思想で説明できそうです。

生は陽、死は陰です。

天体性別昼夜生死
太陽アポロン(男神)
アルテミス(女神)

こう考えると、アルテミスは、日本のイザナミによくにていますね。

イザナミは女神であり、国産み・神産みをしています。(出産の神)

しかし、火の神カグツチを出産した際に火傷を負って死に、黄泉の国へいってしまいます。
黄泉の国とは死の国のことです。

東山花灯路 舞妓さん7 

⑥アルテミスはなぜポセイドンの息子・オリオンに恋をしたのか。

アルテミスは処女神でしたが、海神ポセイドンの息子「オリオン」と恋仲になります。
しかしアポロンはそれを快く思わず、
オリオンを海上に立たせ、アルテミスに「それを射てみよ」と挑発しました。
アルテミスはそれがオリオンとは知らずに弓を放ち、オリオンを殺してしまいました。
ゼウスはオリオンをオリオン座に変えて夜空に輝かせました。


オリオンは海神ポセイドンの分身だと思います。
オリオン座と海には関係があります。
オリオン座は真東からのぼって真西に沈むので航海の指標とされていたのです。

そしてそのオリオン座を夜の神でもあるアルテミスが支配するということではないかと思います。

東山花灯路 舞妓さん9 

こんな伝説を思い浮かべながら夜空の月と星を眺めるとすてきですね♪





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