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石切劔箭神社 お百度まいりなど 『キリストの弟・イスキリは石切さんだった?』※書き直しました 

大阪府東大阪市 石切劔箭神社

※読み直してみたら、順番がめちゃめちゃになっていて、説明も足りていなかったので書き直しました。
すいませーん。

石切神社絵馬殿

①石切劔箭神社


「石切さん」と親しまれ、いつ訪れてもたくさんの参拝客でにぎわっている石切劔箭神社(いしきりつるぎやじんじゃ)。

社家・木積家には、神社の創建について次のように伝わっているそうです。

皇紀2年、生駒山中の宮山に可美真手命が饒速日尊(ニギハヤヒ)を奉祀したのが神社の起源。
崇神天皇代、現本社に可美真手命(ウマシマジノミコト)が奉祀された。


しかし進藤治氏は、「石切さんには長髄彦がお祀りされていると伝承されている」とおっしゃっています。

これらの神々について、記紀は次のように伝えています。

ニギハヤヒは初代神武天皇よりも早く天の磐船を操って畿内に天下ったとされる神で
ナガスネヒコはニギハヤヒを神として奉じていました。
ナガスネヒコは妹のトミヤスヒメをニギハヤヒに嫁がせ、二人の間にウマシマジノミコトという御子が生まれました。
ところがそこへ九州から神武が東征してやってきました。
神武はナガスネヒコ軍に敗れ、南から迂回して畿内入りする作戦をとりました。
こうして再び神武とナガスネヒコは対決の時を迎えました。
ナガスネヒコは神武に「あなたは天孫だというが、ニギハヤヒも天孫であり、私は長年ニギハヤヒを神として奉じてきた。天孫は二人もいるのか」といいました。
ニギハヤヒは自分が天孫である証拠に、天の羽羽矢と歩靱(かちゆき)を見せました。
ナガスネヒコはそれでも納得しなかったので、ニギハヤヒがナガスネヒコを殺しました。


ナガスネヒコは神武にではなく、ニギハヤヒに殺されたとあります。
ということは、ニギハヤヒは神武に服していたとそういうことでしょう。


石切神社 絵馬殿 神像2 

②石切はアイヌ語の長髄彦?

このあたりでは生駒石という硬質の花崗岩が採掘されていました。
そして採石場のことを石切といいました。
なので、石切という神社名は、このあたりの地名からつけられたのではないかとずっと思っていました。

ところが前述の進藤治氏は次のように言っておられるそうです。
「石切」は「 i-si-kir・i 」でアイヌ語で「長髄彦」という意味であると。

大山元氏も「 i-si-kiri 」はアイヌ語で「その・長い・彼の足」という意味だとおっしゃっています。

石切神社 絵馬殿 神像

③アイヌ語と日本語はかなりちがうといわれているけど?

これを聞いてうーん?とうなってしまったのは、アイヌ語と日本語はかなりちがうと聞いたことがあったからです。
琉球語と日本語は似ているんですけどね。
身体語・天体語などの基本的な言葉が日本語とアイヌ語では音韻対応していないのです。

https://kotobank.jp/word/%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%83%8C%E8%AA%9E%2F%E3%81%8A%E3%82%82%E3%81%AA%E8%AA%9E%E5%BD%99%E3%81%A8%E5%AE%9F%E7%94%A8%E4%BE%8B-1616870

東北地方にもアイヌ語を語源とする地名がありますが
東北地方は地理的に近いこともあってかつてアイヌ人が住んでいた可能性があります。
もしくは交流があったため、アイヌ語の地名が残っているのかもしれません。
しかし近畿地方はアイヌが住んでいた北海道からは遠いです。

ただ、アイヌ語で神社の名前や地名をつけることはあったかもしれません。


石切神社 本殿と渡り廊下 
④キリストの弟・イスキリ

そんなことを考えているうちに「イシキリ」って「イスキリ」に似てるやん、と気がつきました。
イシキリを東北弁でいうとイスキリと訛りそうじゃないですか。

青森の戸来村にキリストの墓があることをご存じの方は多いと思います。
キリストの墓といいますが、丸い塚がふたつあり、ひとつはキリストの墓、もうひとつはキリストの弟・イスキリの墓とされています。

ふたつの塚がある場所は「キリストの里公園」として整備されており、説明版には次のような内容が記されているとのこと。

公園の説明板によると、イエス・キリストは21歳の時に来日し、神学修行を重ねた。33歳の時にユダヤに戻って伝道を行ったが受け入れられず、十字架刑に処されそうになる。だが、弟のイスキリが身代わりとなって死に、キリスト本人はシベリア経由で日本に戻り、現在は新郷村の一部となっている戸来(へらい)村で106歳まで生きた。二つの墓のうち、一つはキリストを埋葬したもので、もう一つはイスキリの遺髪を納めた墓だという。


https://www.nippon.com/ja/japan-topics/g00658/より引用

石切神社-本殿 

イエスに双子の兄弟がいたという話は他にもあります。

ペトロ、アンデレ、ヤコブ、ヨハネ、ピリポ、バルトロマイ、トマス、マタイ、ヤコブ、タダイ、シモン、ユダの十二人をイエスの十二弟子といいます。
のちにユダが裏切ってイエスの十二弟子にはマッテヤが加わるのですが。

ここにトマスという人物が登場しますが、トマスとはアラム語の「双子」という意味なんです。

また福音書では、兄弟がいる場合は、アンデレをペトロの兄弟、ヨハネをヤコブの兄弟というように、兄弟の名前を記しているのですが、トマスの兄弟は記されていません。

そして「トマス行伝」にはトマスのことを「メシアの双子、至高者の使徒」、
「剣闘者トマスの書」では、トマスはイエスに「私の双子の兄弟」と呼びかけられているということです。

イエスは十字架に磔になって死にましたが、その3日後に生き返ったとされます。
しかし一度死んだ人間が生き返るというのは普通では考えられないことだし、生き返ったのは双子のトリックだと考えると納得できる部分があります。

しかし、戸来村の伝承では、キリストの双子の兄弟はトマスではなく、イスキリになっています。
トマスとイスキリは似ても似つかない全く違う名前です。
なぜ戸来村の伝説ではキリストの双子の兄弟の名前をイスキリとしているのでしょうか。

もしかして、石切がなまってイスキリとなったんだったりして??


石切神社 千羽鶴 
⑥北半球でも南十字星が見えていた時期があった。

現在、北半球から南十字星は見えませんが、地球の歳差運動の影響で、過去に北半球でも南十字星が見えていた時代があったそうです。

天の北極にある星のことを北極星といいますが、時期によって北極星は変わります。
北極星が変わるのは、地球が歳差運動といって下図のように独楽がぶれるような動きをしているためです。
地球の歳差運動の周期は約25800年です。

Gyroscope precession

https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Gyroscope_precession.gif
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/8/82/Gyroscope_precession.gif
LucasVB [Public domain] 


⑦キリストは冬至に向かって南中高度を下げていく太陽、十字架は南十字星の比喩?

そしてイエスキリストは十字架にかけられて3日後に復活したとされますね。
これについて、イエスキリストは太陽の比喩、十字架は南十字星の比喩ではないかとする説があります。

冬至にむかって太陽はどんどん南中高度をさげていき、南十字星の位置にまで達する地域があったことでしょう。
「キリストが十字架にかけられた」のは、これを意味しているのではないかというのです。

またキリストは死後3日目に復活していますが、これは冬至から3日目に再び太陽が南中高度をあげていくことをあらわしているのではないかとしています。

石切神社 亀2

⑧トマスは冬至に向かって南中高度を下げていく太陽、キリストは冬至から3日後より南中高度をあげていく太陽?

そしてキリストスにはトマスという双子の兄弟がいたという説があります。

トマスとはアラム語の「双子」という意味です。
また「トマス行伝」にはトマスのことを「メシアの双子、至高者の使徒」、
「剣闘者トマスの書」では、トマスはイエスに「私の双子の兄弟」と呼びかけられています。

そしてキリストが十字架にかけられて死んだというが、実は双子のトマスがキリストの身代わりになったのであり
トマスの死後3日後に、キリストがしゃあしゃあと姿を現し、人々はキリストが生き返ったと錯覚したのではないかというんですね。

しかし、これも⑥のような比喩かもしれません。

すると、トマスは冬至に向かって南中高度を下げていく太陽
キリストは冬至から3日目より南中高度を上げていく太陽
ということになると思います。


 石切神社 亀

亀のお腹に願い事を書いて奉納します。

⑨雄略天皇はイスキリ、一言主大神はキリストだった?

そう考えると、日本の雄略天皇と一言主大神の伝説が気になってきます。

雄略天皇が葛城山に登る時、向かいの山の尾根伝いに山に登る人たちがありました。
その一行は天皇の一行とまったく同じいでたちをしていました。
雄略が『大和の国に私のほかに大君はないのに、今誰が私と同じ様子で行くのか』と問うと、
向かいの山の方から、『大和の国に私のほかに大君はないのに、今誰が私と同じ様子で行くのか』と同じ言葉が返ってきました。


雄略天皇と全く同じ言葉を返す一言主大神とは木霊(山彦)の神ではないでしょうか。

一言主大神は葛城山の中腹にある一言主神社に祀られていますが、
この葛城山から金剛山にいたるダイヤモンドトレールと呼ばれる道では木霊(山彦)がよく聞こえるそうなので
このような話が作られたのだと思います。

石切神社 山茶花と狸の像

雄略天皇と一言主大神の話には続きがあります。

雄略が『そちらの名を名乗れ。そしてそれぞれが自分の名を名乗って矢を放とう。』と言うと、
『私が先に問われた。だから私が先に名乗ろう。私は悪いことも一言、良いことも一言、言い放つ神。葛城の一言主の大神である。』と返事が返ってきました。
これを聞いた雄略は畏まり、『おそれおおいことです。わが大神よ。現実の方であろうとはわかりませんでした。』
と言い、自分の刀や弓矢、お供の着ている衣服も脱がせて拝んで献上しました。
一言主大神は、手を打ってそれを受け取り、雄略が帰る時、一言主大神一行が雄略を長谷の入口まで送りました。 


古代には、名前を問われたほうが先に名乗る、というようなしきたりがあったのかもしれませんね。

一言主大神は雄略天皇を長谷まで送っています。
これは一般に、一言主大神と雄略天皇が仲良くなったことを表すものととらえられているようです。
でも、私はそういうことではないと思います。

長谷の枕言葉は『隠国(こもりく)の』ですが、『隠国の』は『志多備』の枕詞でもあります。
『黄泉の国』のことを『志多備国』ともいいます。
『隠国』とは『志多備国』『黄泉の国』のことで『長谷』は死の国なのではないでしょうか。

長谷という地名は葬送の地を意味していると聞いたこともあります。
今でも長谷寺の奥の院あたりにはたくさんのお墓があります。

つまり「名前を問われたほうが先に名乗る」というようなしきたりがあったのに、
雄略天皇がうっかり「それぞれが自分の名を名乗って矢を放とう」と言ったので
木霊(山彦)である一言主大神はまず自分が名を名乗る必要が生じたため、
実体のある神となって名を名乗り、雄略天皇を矢で射た。
そして一言主大神は死んだ雄略天皇を黄泉の国へ連れて行ったという話ではないかと思います。

で、この一言主大神と雄略天皇を祀る一言主神社には御神木の大イチョウがあります。
そして一言主神社では冬至の日に一陽来復祭を行っています。
たぶん、一陽とイチョウをかけてあるのでしょう。
すなわち、一言主大神と雄略天皇は太陽神ということだと思います。

ただし、雄略天皇は冬至にむかって勢力が衰えていく太陽(一言主大神に殺されたと思われるので)、一言主大神は冬至から勢力を伸ばしていく太陽でしょう。

そして、雄略天皇と一言主大神は全く同じいでたちをしているので、双子の兄弟であるとも考えられます。

雄略天皇は日本版トマス、一言主大神は日本版キリストということにならないでしょうか。

また太陽神・天照大神は天皇家の祖神ですから、冬至の話になぞって政権交代をあらわした物語であるようにも思えます。

石切神社 蛙の像 

⑩ニギハヤヒは天照大神だった?

ここで石切神社の御祭神・ニギハヤヒに登場していただきましょう。

先代旧事本紀ではニギハヤヒは天照国照彦火明櫛甕玉饒速日命と表記されています。
また天岩戸に籠った天照大神はアメノウズメのストリップダンスに興味を持って出てきたという風にも読めますが

「女神のストリップダンスに興味を持つのは男神だ、よって天照大神は男神で、天照国照彦火明櫛甕玉饒速日命である」とする説があります。

石切さん=ニギハヤヒ=天照大神=太陽神

しかし、ニギハヤヒは神武に政権を譲った太陽神ではないので、キリストではなく、キリストの身代わりになったトマスのイメージにかさなります。

そして、キリストの墓・イスキリの墓がある青森県は物部氏やナガスネヒコと関係が深い土地です。

ナガスネヒコにはアビヒコという兄がおり、記紀ではナガスネヒコは殺されたことになっていますが、
ナガスネヒコとアビヒコは青森の弘前まで逃れたなどという伝説があるのです。

 キリストの弟・イスキリは石切さんからとったもののようにも思えますが、やっぱりトンデモ説かなw

石切神社 お百度ひも 

お百度ひも。
一周まわるごとに一本折り曲げて数をカウントします。


石切神社 お百度まいり



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