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谷瀬の吊り橋 野猿 紅葉 『なぜ橋ではなく野猿を作ったの?』 

 
奈良県吉野郡十津川村 谷瀬のつり橋 野猿
2019年11月20日 撮影


土津川 トンネル  
①谷瀬の吊り橋

何度か訪れたことのある城下町五條。
この道を右に入れば城下町五條新町。左へ入れば金剛寺。この坂をのぼっていくと吉祥寺。
でも今日は道を曲がらずにもっと先へ先へと向かいます。
賀名生梅林が見えてきました。
でもまだまだ先へ向かいます。
山はどんどん深くなってきて秘境の雰囲気が漂います。

谷瀬の吊り橋 
谷瀬のつり橋にやってきました。

ものすごく高いところにかけられていて、しかも長いです。
川面からの高さ54m、長さ297.7 mということです。

しかも、この日は強風!
怖いので、写真を撮るだけにしましたが、私と同じような怖がりの方が橋のたもとに何人かいて、連れの方が戻ってくるのをまっておられました。(待っているのは男の方が多かったですw。)

長らくここには橋がなく、1954年、地元の方が1軒当たり20-30万円を出し合い、村の協力を得て建設したということです。
ウィキペディア等によると、当時、教員の初任給が7800円、米10キログラムが765円だったということで、20-30万円というのは大金です。
土津川の人々は、それだけの大金を出しても橋をかけようという気概のある方々であったということかもしれません。

水路橋 
水路橋 風屋ダムより十津川第一発電所に水力発電用の水を送る水路橋。

②土津川郷士

というのは、十津川は陸の孤島的な場所にあり、さらに地形が農耕に適さないということもあって、古より独立した村落共同体として存続してきたのです。

農耕に適さない十津川の人々は、税金を免除してもらうため、戦争に出兵するということを、672年の壬申の乱から幕末まで行っており、十津川郷士と呼ばれていました。

1160年には平治の乱に出兵、南北朝時代には南朝側について減税免税措置をうけています。
室町時代にも守護の支配下に入らず独立をたもち、秀吉の太閤検地でも免税されています。
1614~1615年の大坂の陣では、徳川方についたため、天領となって免租されました。

また、陸の孤島ともいえる険しい山々は、逃走者が身を隠すのに適した土地であり、南朝・源義経らが土津川に身を隠したといわれています。

水路橋4 
水路橋 風屋ダムより十津川第一発電所に水力発電用の水を送る水路橋。

③野猿

↓ 野猿です。
手動式ロープウェイといってもいいかも。
かつてこの付近にはいくつかこのような野猿があったということです。

谷瀬のつり橋は怖くて渡れなかったのですが、野猿には乗ってみました。
乗ってみると思ったより怖くなかったです。
ちょっと力はいりますが、橋のたもとで友人がロープをひっぱるのを手伝ってくれたので、そんなに大変ではありませんでしたよ。

野猿

④なぜ橋ではなく野猿をかけていたの?

ここで疑問。
なぜ十津川村では川に橋ではなく、野猿をかけていたのでしょうか?

五箇山に野猿に似た似た「籠の渡し」があるそうですが、五箇山に行った際、地元の方に聞いたら「雪の日は屋内にしまってあるので見ることができない」ということでした。

実は友人に「あー、籠の渡し、見たかったなあ~」と愚痴ったところ、友人が「十津川に野猿あるから見に行こう」と誘ってくれたのでした。

写真はリンク先にありました。→ 
https://tripnote.jp/toyama/gokayama

五箇山に籠の渡しがあるのは、かつてここは流刑地であり、流刑者の逃亡を防ぐため、橋をかけることが禁止されていたからということです。

五箇山 田向 流刑小屋 

五箇山 田向 流刑小屋(復元) 小屋の壁に空いた小さな穴から食事などを差し入れます。


十津川は壬申の乱の時代から戦争に出兵していたのでしたね。
戦争には軍事機密はつきものです。
また、南朝や源義経らが身を隠した土地だということは、十津川の人々は彼らをかくまうことによっても免税などの利権を得ようとしていたのではないでしょうか。

そしてそういう目的があるため、あえて簡単に行き来できないようにと橋ではなく野猿をかけたのではないでしょうか。
橋ならあっという間に渡れるでしょうが、野猿だと渡るのにすごく時間がかかります。
追手などがやってきても、野猿でまごついている間にやっつけてしまえると思います。

あと、土津川の人々は話しかたが東京式アクセントだったり、蛇を「ぐちなわ」語尾に(のら「~ね」の意味)」を付けるなど、言語も独特のようです。

こういうのも、山深く周囲から隔絶された土地ならではかもしれませんね。

十津川 
十津川の水はとてもきれいな水色でした。石灰が混ざってこんな色に見えるそうです。




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[2019/11/29 23:42] 奈良県 | TB(0) | CM(0)

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