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正寿院 猪目窓 『ハート形は夫婦猪の形?』 



京都府綴喜郡宇治田原町 正寿院

正寿院 猪目窓


①なぜハート形を猪目というの?


正寿院はハート型の窓、猪目窓が人気です。
稲目とはハート形のことをいいます。

なぜハート型のことを猪目というのでしょうか?

いくつか説があるようです。

a.猪の目に似ているため。
b.「い」の字の変形。
c.梵字の「い」の字の変形。
d.菩提樹の葉を象ったもの。(なぜ猪目というのかの説明ではないですが)

菩提樹の葉 

正寿院に展示されていた菩提樹の葉

②猪の目はハート形ではない・・・・

猪はどんな目をしているのか、見てみましょうー!

馬見岡綿向神社-猪像 

馬見岡綿向神社 猪像

上は像ですが、実際の猪も同じような目をしています。
ハート形には見えませんね~

どちらかというと鼻のほうが、ハート形(上下逆に見る)に近いように思います❤

https://news.mynavi.jp/article/20181226-747380/
上のページに掲載されている猪の鼻もハート形をしています。

正寿院 天井画 
天井画 

正寿院 天井画2 
舞妓さんの絵もありました。



③目の意味


猪目の「目」は見るための器官としての「目」ではなく、別の意味かもしれません。

漢和辞典で「目」をひいてみると次のように書いてあります。

目/目つき/みる/みあわす/目くばせする/見つめる/要/個条/こわけ/シナサダメ/すじめ/すじのあらわれている模様/かしら/さかん

うーん?

正寿院 内陣 
本堂の中も撮影okでした❤

④猿丸神社にもあったハート形

正寿院の帰りに猿丸神社に行ったのですが、この猿丸神社にもハート形がありました。

猿丸神社 夫婦猿 

猿丸神社 夫婦猿

ハート形に見えますよね。

このハート形の石が夫婦猿と呼ばれているということは、二匹の猿が合体した石であると、古の人がみなしたということでしょう。

④猪目は夫婦猪をあらわす?

すると猪目もふたつのものが合体した形であると認識されていたとかいうことはないでしょうか。

①の菩提樹の写真を見てください。二枚の葉が合体したように見えますね。

随分昔ですが、本来ならば普通の葉の形(例えば薔薇の葉のような形)であるものが、上の夫婦猿や菩提樹の葉のように先がふたつに割れているのを見たことがあり、シャム双生児のようだと思ったことがあります。

また③で目という漢字には「見る」という意味があると書きましたが、「見る」という言葉は古語では「男女関係を持つ」という意味もあります。

猪目って雌雄の猪が合体している姿だったりして?

そう思って「夫婦猪」で画像検索してみるとヤフオクにこういうのがありました↓
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/o283230907

ハート形に似ていますよね。

干支で猪は亥と書きますが、亥子餅というお菓子があります。

画像検索するとまん丸ではなく少し細長いラグビーボールのような形をしています。
https://search.yahoo.co.jp/image/search;_ylt=A2RCL5QxMntdEU4AThOU3uV7?p=%E4%BA%A5%E5%AD%90%E9%A4%85&aq=-1&oq=&ei=UTF-8

猪の形を象ったお餅なんでしょうか。

この亥子餅をふたつ重ねると、ハートの形になります。


正寿院 不動明王 

IMG_0549.jpg 

正寿院 屏風 

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[2019/09/13 16:43] 京都府 | TB(0) | CM(0)

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