Author:佳音
名前: メール: 件名: 本文:
奈良県橿原市 おふさ観音 h①風鈴と鈴いうまでもなく、風鈴とは鈴の一種です。神楽などで用いる鈴は手に持って振って音を出しますが、風鈴は短冊が風をうけることによって音を出します。飛鳥坐神社にいくと男の人のナニとか女の人のナニを象ったお守りの鈴を授与しています。 上は飛鳥坐神社にある「結びの神石」ですが、何を象ったものかおわかりですね♪で、これを小さくしたような鈴を授与しているわけです。で、欲しくて欲しくて仕方ないんですけどw、シャイな性格なもんで「これください」とどうしてもいえないw。 ②鈴彦姫は天鈿女?まあそういうことで、多少むりくりっぽいですが、今日は妖怪・鈴彦姫の話などを。鈴彦姫は鳥山石燕の「百器徒然袋」に登場する妖怪です。絵が不鮮明でよくわからないんですが、ウィキペディアの解説では、「頭部に神楽鈴をのせた鈴のような顔をした女性の姿」と記されています。https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%88%B4%E5%BD%A6%E5%A7%ABhhttps://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/e/e4/SekienSuzuhiko-hime.jpgttps://commons.wikimedia.org/wiki/File:SekienSuzuhiko-hime.jpg よりお借りしました。Toriyama Sekien (鳥山石燕) [Public domain]絵の向かって右上には次のように記されています。鈴彦姫かくれし神を出し奉んとして 岩戸のまへにて神楽を奏し給ひし天鈿女(あまのうずめ)の いにしへもこひしく 夢心におもひぬかくれし神とは天照大神のことでしょう。天岩戸に隠れた天照大神を外の世界に出すために、天鈿女が岩戸の前で神楽を舞ったという話が記紀には記されています。天鈿女は神楽は神楽でもかなりセクシーなストリップダンスを舞ったのです。するとこの鈴彦姫とは天鈿女を妖怪化したものなのか、と思えますね。ただし天鈿女が鈴をふって舞ったといいう記述はありません。 ③鈴彦姫は男神か女神か?鈴彦姫という神名を聞いてみなさん、どうお考えになりましたか?私はこんな風に思いました。「彦は男につける名前。姫は女につける名前。鈴彦姫って男か女か、どっちやねん?」ずばり、鈴彦姫とは、男神と女神が合体した神ではないでしょうか。④男神と女神が合体した神(男女双体の神)男神と女神が合体した神はいろいろあります。https://commons.wikimedia.org/wiki/File%3AIcon_of_Shoten.jpghttps://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/c/c7/Icon_of_Shoten.jpg よりお借りしました。作者 不明 (平安時代の図像集『別尊雑記』(心覚 撰)巻 42より) [Public domain], ウィキメディア・コモンズ経由で上は仏教の神で大聖歓喜天です。聖天さんとも呼ばれます。鬼王ビナヤキャと十一面観音の化身・ビナヤキャ女神がい抱き合う姿をされています。わかりにくいのですが、足を踏みつけているほうがビナヤキャ女神とされます。(向かって右、頭部に飾りがついていない方)https://commons.wikimedia.org/wiki/File%3AAnonymous-Fuxi_and_N%C3%BCwa3.jpghttps://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/a9/Anonymous-Fuxi_and_N%C3%BCwa3.jpg よりお借りしました。作者 匿名 [Public domain], ウィキメディア・コモンズ経由で↑ こちらは中国の神で、向かって右の男神が伏義、向かって左の女神が女媧です。伏義の右腕と女媧の左腕が繋がっていますね。日本にも男女双体の神がいます。 多気山不動尊 道祖神道祖神は上の写真のように男女の神像が手をつなぎ合う姿で表されます。道祖神はもともとは中国で信仰されていた神のようですが、日本に伝わると、上のような姿で表されるようになりました。歓喜天はビナヤキャ女神が鬼王ビナヤキャの足を踏みつけていますが、日本では足のかわりに手、としたのかもしれません。また伏義の右腕と女媧の左腕が繋がっている影響を受けて、男神と女神が手をつなぎあう日本の道祖神の姿はつくられたのかも。道祖神は、上の写真のように男女の神像が手をつなぎ合う姿で表されるだけでなく、男の人のナニとか女の人のナニを象ったお姿であらわされることもあります。①で飛鳥坐神社にある「結びの神石」をご紹介しましたが、これなんかも道祖神といえるのではないかと思います。⑤道祖神は猿田彦神と天鈿女の男女双体の神だった。日本の道祖神は猿田彦と天鈿女の男女双体の神だといわれています。猿田彦と天鈿女には、こんな話があります。ニニギはサルタヒコに道案内されて葦原中国の日向の宮へと天下りました。 その後、ニニギは天鈿女に『猿田彦を彼の故郷の伊勢へと送り届け、猿田彦の名前を伝えて仕え祭れ』と命じました。 ここから天鈿女は猿女君と呼ばれるようになりました。 のちに猿田彦は伊勢の阿邪訶(あざか。現松阪市))の海で漁をしていた時、比良夫貝(ひらふがい)に手を挟まれて溺れ死にました。(古事記)この神話について、私は次のように解釈しています。
⑥彦の語源は日子、姫の語源は日女?さて、ここで鈴彦姫の話に戻りましょう。彦の語源は日子(ひるこ/蛭子の別名)、姫の語源は日女(ひるめ)ではないかと思います。天照大神は別名を大日孁貴神(おおひるめのむちのかみ)といい、大日女尊(おおひるめのみこと)、大日霊(おおひるめ)、大日女(おおひめ)などと呼ばれることもあります。⑦鈴は亀頭、鰐口は女陰の俗語鈴についてぐぐってみたところ、Weblio辞書に、隠語大辞典からの引用として次のように記されていました。1.鈴。亀頭の称。転じて陰茎をいふ。「あらばと鈴を鰐口へ参らせう」「鰐口に舞はせて鈴は太鼓打ち」「鈴の緒をはづして御戸帖ひんまくり」「鰐口と鈴で陰陽和合なり」「奥の院鈴ふり立てて拝むなり」「ふんどしのはづれたやうな宮の鈴」。2.男陰の異名。鈴口ともいう。大形の鈴を鰐口と称し、これは女陰名にいわれる。〔風流〕https://www.weblio.jp/content/%E9%88%B4 より引用もう一度、②の鈴彦姫の絵を見てください。絵が鮮明でなくわかりにくいのですが、ウィキペディアは「頭部に神楽鈴をのせた鈴のような顔をした女性の姿」と書いています。鈴彦姫の顔は大きな鈴のようになっていて、頭部に小さな鈴をいくつかのせているのでしょう。鈴彦姫の大きな鈴のような顔は女陰、頭にのせている小さな鈴は男陰で、男女和合の姿を現しているのではないでしょうか。鳥山石燕が描いた鈴彦姫の絵に添えられた文は「かくれし神を出し奉んとして 岩戸のまへにて神楽を奏し給ひし天鈿女(あまのうずめ)の いにしへもこひしく 夢心におもひぬ」とありました。天岩戸に隠れた神とは天照大神のことで、⑤でのべたように天照大神とは猿田彦神=ニギハヤヒと考えられます。この天岩戸に隠れた猿田彦神=ニギハヤヒを岩戸からだすためにアメノウズメは神楽(ストリップダンス)を舞い、猿田彦神=ニギハヤヒが出てきたところで和合しているのが、鈴彦姫ではないでしょうか。⑤で、私は道祖神は猿田彦神と天鈿女の男女双体の神ではないかと考えました。鈴彦姫も猿田彦神と天鈿女の男女双体の神と考えられるので、道祖神=鈴彦姫ということになるのではないかと思います。風鈴から連想した鈴彦姫の話、まだまだ残暑が続いておりますが、涼しい気分になっていただけましたでしょうかw ※まとめサイトなどへ無断で転載することはおやめください。歴史ブログ・旅 free style もよろしくお願いします~。毎度、とんでも説におつきあいくださり、ありがとうございました!にほんブログ村
コメントの投稿
トラックバック
この記事のトラックバックURL http://kntryk.blog.fc2.com/tb.php/1559-a7ff5ae6
| HOME |
copyright © 2006 センチメンタル ジャーニー all rights reserved. Powered by FC2ブログ
Material by もずねこ Template by nano's everyday*