https://www.youtube.com/watch?v=pngtiXpYFmI&feature=emb_logo上の動画、04:50あたりで次のように発言されています。
日本を作った神様、イザナギ・イザナミ、夫婦ですが、きわめて仲睦まじい。
イザナミという妻がまちがって火傷して死んじゃうんですけど、それを何とかして生き返らせようとして
黄泉の国、地獄、あの世まで行って助け出してくるのが夫のイザナギなんですよね。
非常に仲睦まじいわけですよ。
全然対立関係とか、どっちが上かとか、平等かなんて概念がないんです。よく知られた話ですが、イザナギ&イザナミの話はこのような内容の物語ではありませんね。
イザナミが火傷を負って死んでしまうのはそのとおりですが、間違って火傷を負うのではありません。
火の神・カグツチを産んだので、ホトに火傷を負って死んでしまったのでした。
まあ、それは細かいことなのでいいとします。
間違っているのは、「イザナギがイザナミを黄泉の国から助け出してくる」という点です。
イザナギがイザナミを迎えに黄泉の国に行ったのは確かです。
しかし、イザナギはイザナミを黄泉の国から助け出してくるというような話はありません。
イザナギは妻・イザナミに会うため、黄泉の国へ行きました。
そしてイザナギはイザナミに「愛しい妻よ、帰ってきておくれ」と訴えます。
イザナミは「黄泉の大王に相談してくるので、その間決して私の姿を見ないでくださいね」と言いました。
しかし、イザナギは我慢できなくなって振り返り、イザナミの姿を見てしまいます。
イザナミの体は腐り、ウジが湧いていました。
恐ろしくなったイザナギは慌てて逃げ帰ろうとしました。(サイテー!)
イザナミは怒り(当たり前やん~)黄泉醜女(よもつしこめ)に追いかけさせました。
イザナギが髪につけていた黒いカズラ(蔓=ツル植物)を取って投げると、みるみるうちに成長して山ブドウの実がなりました。
黄泉醜女たちは山ぶどうを食べはじめ、その間にイザナギは逃げました。
しかしまたしても黄泉醜女たちが追いかけてきたので、イザナギが右のミズラ(角髪)に挿していた櫛の歯を折って投げると、筍が生えてきました。
黄泉醜女たちは筍を食べ始め、イザナギは黄泉平坂まで逃げました。坂をふさいだ大きな岩は、ヨミドノオオカミ(黄泉戸大神)といいます。
「黄泉比良坂」は、今の出雲の国の伊賦夜坂(いふやざか=島根県八束群東出雲町揖屋)という坂です。
http://www15.plala.or.jp/kojiki/izanagi_izanami_05.html↑ 此方のサイトにも同様の話が記されています。
イザナギはイザナミを助け出したのではなく、二人はいさかいをおこし、別れたというのが正しいのです。
古事記や日本書紀には別伝もあります。
もし別伝に武田さんのおっしゃるような話があるというのであれば教えてください。

奈良県川上村 不動窟鍾乳洞
鍾乳洞を流れる川は三途の川のイメージ!
「イザナギが黒い蔓を投げつけると山ぶどうになった」とありますが、山ぶどうとはケイブパールを比喩的に言ったものだと思います。(不動窟鍾乳洞にはケイブパールはありませんでした。)
動画お借りしました。動画主さん、ありがとうございます。
また、「イザナギが櫛の歯を折って投げると筍が生えてきた」とありますが、筍とは石筍のことではないでしょうか。↓
参照/不動窟鍾乳洞 『似ている?ギリシャ神話と日本神話。』
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