大阪市鶴見区 花博記念公園 鶴見緑地 韓国庭園
2019年6月9日 撮影
①オトギリソウの斑点は切り殺された晴頼の弟の血だった。鶴見緑地の韓国庭園に黄色い花が咲いていました。
花の名前、ヒベリカムであってます?間違ってたら教えてくださいね。
ヒペリカムでぐぐってみますと「オトギリソウ属」とでます。
オトギリソウは漢字では弟切草と書くそうです。
江戸時代の「和漢三才図会」に弟切草という名前の由来になった伝説が記されているとのこと。
平安時代、鷹匠の晴頼(せいらい)は鷹の傷に効く薬草を秘薬として、その薬草が何であるかを決して他人に話しませんでした。
しかし、晴頼の弟がそれを恋人に話してしまったので、晴頼は弟を切り殺しました。
晴頼の弟の血が薬草にかかったので、薬草に斑点が生じるようになりました。ヒベリカムには斑点はないと思います。
しかし、オトギリソウの葉には黒い斑点が、花には黒い斑点や筋があります。
こちらの写真がわかりやすいと思います。→
https://matsue-hana.com/hana/otogirisou.html
②オトギリソウの薬効オトギリソウは別名を鷹の傷薬、盆花、青薬(アオクスリ)などともいいます。
晩夏から初秋、果実が成熟する頃に全草を採取し、日干しにしたものが生薬の「小連翹(ショウレンギョウ)」です。
煎じ液は止血、月経不順、鎮痛等の効果があるとされます。
しかしオトギリソウの斑点はヒペリシンという光作用性物質で、摂取した後に日光に当たると皮膚炎や浮腫を生じるということです。
③お盆の時期に咲く花は何でも盆花?
弟切草の別名のひとつに盆花というのもありました。
盆花とは盂蘭盆に盆棚に飾る花のことですが、弟切草の他、桔梗・百日紅・彼岸花・女郎花・千日紅などの別称でもあります。
お盆の時期に咲く花はなんでも盆花といったのかもしれません。
関西ではヒベリカムの花は6月ごろによく見かけますが、弟切草の花期は7月~8月だそうです。
桔梗、女郎花、百日紅も7月~8月。千日紅は6月~10月。
彼岸花はその名前のとおり秋の彼岸ごろ、9月ごろが花期なので少しずれますが。
晴明神社 桔梗④古代、黄色のことを「あお」と言った。
日本では 古より「しろ」「くろ」「あか」「あお」など色を表す言葉がありました。
このうちの「あお」は非常に広範囲の色をさし、青・緑・紫なども「あお」と言っていたようです。
また『大日本方言辞典』によれば、青森・新潟・岐阜・福岡・沖縄といった地方では、黄のことも青と言っていたとあるようです。
https://www.wikiwand.com/ja/%E9%9D%92
弟切草の花の色は黄色なので、黄=青 ということで、弟切草のことを青薬と言っていたのかもしれません。
⑤鷹匠は鉱山技術士?
オトギリソウの別名のひとつに「鷹の傷薬」がありますが、鷹といえば「一富士・二鷹・三茄子」を思い出します。
玉雲宮 百日紅 『一富士・二鷹・三茄子の謎、そして殺生石はなぜ高田の地に飛散したのか』
↑ こちらの記事に次のようなことを書きました。
い.初夢で見ると縁起がいいとされるものとして、一富士・二鷹・三茄子という。
ろ.私は、一富士・二鷹・三茄子とは鉱山または鉱物の隠語ではないかと考えている。
は.栃木県那須町の近くには足尾銅山がある。愛媛県新居浜市のなすび平の近くには銅山川が流れ、別子銅山がある。
銅は茄子色をしている。そして茄子が鈴なりになっている状態を坑道に見立てたのではないか。
に.鷹は鷹の爪ではないか。
鷹の爪の赤い色は辰砂(丹/水銀)を、また鷹の爪の実が鈴なりになるようすを坑道に見立てたのではないか。
ほ.富士は不死の意味で、輝きを失わない金を意味しているのではないか。
富士はまた藤をも意味し、藤の花が房になって咲くようすが坑道に喩えられたのではないか。
弟切草の伝説に登場する鷹匠の晴頼とは、鉱山技術士を喩えていったものではないでしょうか?
また、鉱山に関係するもののことを鷹の傷薬と言っているのかも?
白毫寺 藤
⑥鉱山の神=毘沙門天=むかで=虎=弟切草?
とすると、鉱山に弟切草が必要?
というわけではなく、弟切草とは何かの隠語ではないでしょうか。
奈良の朝護孫子寺にはムカデのレリーフがいたるところにありますが
坑道をムカデ穴ともいい、ムカデは鉱山の神として信仰されています。
坑道をムカデ穴というのは、坑道がいくつもに枝分かれして伸びている様子をムカデの脚にたとえたのでしょう。
そして、朝護孫氏寺ではムカデのほかに、虎もシンボルとされています。
https://www.bing.com/images/search?view=detailV2&id=35AC4ABA8B676669EEF9F4C43DF6838C19E26D88&thid=OIP.E1w4glA6f8VCoQltgIorzgAAAA&mediaurl=http%3A%2F%2Fphotocdn.sohu.com%2F20131105%2FImg389552006.jpg&exph=266&expw=400&q=%e8%99%8e%e7%9a%ae&selectedindex=4&ajaxhist=0&vt=0&eim=0,1,6&ccid=E1w4glA6&simid=608037788860878405
上記リンク先を見ていただくと一目瞭然なのですが、虎の縞模様は背中の中心線(首から尻を結ぶ線)から伸びています。
この縞模様もムカデの脚と同じく坑道に見立てられたのでしょう。
↓ こちらは京都の鞍馬寺で展示されていたムカデの茶碗です。
、。
↓ 鞍馬寺には狛虎もあります。
朝護孫子寺と鞍馬寺はどちらも毘沙門天を祀っています。
ムカデと虎は毘沙門天の使いということなんでしょうね。
毘沙門天はもともとはクベーラという地下の財宝を司る神であったとされます。
地下の財宝とは、鉱物のことでしょう。
毘沙門天は鉱物や鉱山の神だと考えられると思います。

鞍馬寺 毘沙門天立像
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Kuramadera_Monastery_Bishamon_(308).jpg
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/1/1b/Kuramadera_Monastery_Bishamon_%28308%29.jpg よりお借りしました。
mperial Japanese Commission to the Panama-Pacific International Exposition [Public domain]
そして弟切草の花をもう一度見てください。
https://matsue-hana.com/hana/otogirisou.html
黄色に黒い筋はなんとなく虎を思い出させませんか?

⑦鷹のストライプ模様も坑道を表している?
また、鷹もまた腹部から見るとムカデの脚のようなストライプ模様になっています。
https://www.taharakankou.gr.jp/spot/000344.html
↓ こっちの鷹の腹部はストライプではなく斑点ですが~。ただし羽根の部分はストライプになっています。
https://gimon-sukkiri.jp/hawk-eagle-kite-falcon/
いずれにせよ、鷹のストライプも坑道を表しているのかもしれません。
⑧鷹につける薬=アマルガム法?
鷹につける薬=弟切草とは、アマルガム法の隠語ではないかと思います。
「⑤-に」に私は次のように書きました。
に.鷹は鷹の爪ではないか。
鷹の爪の赤い色は辰砂(丹/水銀)を、また鷹の爪の実が鈴なりになるようすを坑道に見立てたのではないか。
鷹は辰砂(丹/水銀)の隠語と考えられるのではないか、と思います。
水銀を用いた技術としてアマルガム法があります。
アマルガム法とは、金・銀の精錬法のひとつです。
鉱石を水銀とともに粉砕してアマルガムを形成させます。
アマルガムとは水銀と他の金属との合金のことです。
このアマルガムを銅板上に流し、水銀を蒸留でのぞいて金・銀を取り出します。

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