滋賀県犬上郡 真如寺 桜町延命地蔵尊 多賀大社
多賀大社節分祭・・・2月3日
ん ?なにかいる?気のせいか?
①真如寺の地獄絵多賀大社門前町(絵馬通り)にある真如寺。
堂内に足を踏み入れるとそこには地獄の風景が。(地獄図が展示されています。)
初七日。三途川のほとりで奪衣
婆(だつえば)に衣服を剥ぎ取られ・
・・・・(ナイスバディだったらくらくらしそう~♪)
二七日(ふたなのか) 鬼に舌を引き抜かれ・・・・・
三七日(みなのか)燃え盛る炎の中に投げ込まれ・・・・・
四七日(よなのか) 杵でつかれたり、網であぶられたりまるで餅扱いやん~。犬に食わされたりも・・・・・
五七日(いつなのか)
浄波璃の鏡が生前の悪事を映し出す・・・・・
「おまえ、放火したなっ!」
「ごめんなさい、堪忍してください~」
六七日(むなのか)人間をミンチにする機械? 鳥たちは死肉をついばむ機会をうかがっているのか?
七々日(なななのか) 斧や鋸で真っ二つに体を裂かれ・・・・・
百ヶ日 針山を登らされたあと、体に鉄をくくりつけられ縄を渡らされる。ついには力つきて煮えたぎる釜の中へ・・・・・
いったいいつまで地獄の責め苦は続くのか?
一周忌 天秤で罪の重さをはかられます。
「この者の罪、岩より重し!」
三回忌 鉄山に挟まれたり、空から降ってきた鉄山に押しつぶされる。鳥に食われる・・・・・
ああ、やっと観音さまが助けに来てくださった!
あー、怖かった。(説明をしてくださったご住職は観音様のように優しい方なので、安心してくださいw。)
②お多賀さんの本地仏真如寺のご本尊は阿弥陀如来です。
https://gurutabi.gnavi.co.jp/a/a_2026/ (中ほどのところに写真が掲載されています。)
この阿弥陀如来は多賀大社の神様の本地仏だそうです。
かつて日本古来の神々は仏教の神々が衆上を救うため仮にこの世に姿を現したものだとする考え方がありました。
これを本地垂迹説といいます。
そして日本の神々のもともとの正体である仏教の神々のことを本地仏
仏教の神々が仮に姿をあらわしたものである日本の神々の事を権現といいました。
多賀大社の御祭神・イザナギ&イザナミと阿弥陀如来は同一視されていたと考えてもいいでしょう。
かつて多くの寺社は一体化していました。
しかし明治に神仏分離令が出された結果、神社とお寺は分離させられました。
そしてお多賀さんの本地仏の阿弥陀如来は真如寺で祀られるようになったのです。
③桜町延命地蔵尊真如寺に広がる地獄の世界から現実の世の中にもどり、ぷらぷら歩いていますと、桜町延命地蔵尊のお堂が。
中をのぞいてみると・・・・
優しそうなお地蔵さま
閻魔大王とお地蔵さまは同体と言われます。
真如寺の地獄絵にもあった罪の重さをはかる天秤ですね。
千手観音さまと地蔵菩薩、脱衣婆はお堂前の石柱に三途川婆と書いてありましたね。
えっ?三途川婆にご注目!
ぎゃあーーーーーっ!股裂地獄!ヤメテーーー!
④イザナミは地獄に住んでいる?真如寺はお多賀さんの本地仏を祀るお寺でしたね。
お多賀さんの御祭神はイザナギ&イザナミでした。
イザナミは出産するときに火傷を負って死に、黄泉の国へ行っています。
イザナギが迎えにきたのですが、イザナミが「見ないでね」と言ったにもかかわらずイザナギはイザナミの腐って膨れた死体を見てしまうのです。
イザナミは激怒してふたりの関係は決裂してしまいます。
その後、黄泉の国からもとの世界へ戻ったイザナギは禊をし、左目から天照大神・右目から月読命・鼻からスサノオを生みます。
しかしこの三神は男神・イザナギが単身で産んだ神ではなく、イザナギ・イザナミの夫婦神から生まれた神のようです。
というのは、スサノオがこんなことを言うシーンがあるのです。
「母上(イザナミ)のいる根の国にいきたい!」
根の国は黄泉の国と同様、死後の国のことだと考えられています。
神仏は習合されていたので、仏教がとく地獄と寝の国・黄泉の国は同様のものだと考えられていたことでしょう。
⑤イザナミは股が裂けて死んだ?出産の時に会陰が裂けることがあるそうです。
鬼に股を裂かれているのはイザナミかもしれません。
イザナミはカグツチを出産したときに、女陰に火傷をおったとされますが
これは出産時に会陰が避け、脹れたり痛みが生じたことを表現しているのかもしれませんね。
会陰切除後は火傷のようになったという人もいます。
その後、多賀大社を参拝すると、そこにも鬼がいました!
きゃああああ――――!
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