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山国神社  還幸祭 『士が上で、その下に農工商(農工商は単なる職業の違い)』 

京都市右京区 山国神社
 還幸祭 10月第2日曜日 (山国隊鼓笛行進の奉納)


山国神社 鉾さし 

①修理職領山国杣

山国神社があるあたりは、平安遷都に用いる木材の供給地で、修理職領山国杣とされていました。
修理職とは平安時代の令外官(りょうげのかん/律令の令制に規定のない新設の官職)、杣は中世の国家が所有した山林のことです。
つまり、平安時代の国有林があった場所ということですね。

平安京遷都に先立ち宝亀年間(770年-780年)に修理職が本殿を造営したそうです。
造営に際し和気清麻呂が祭主として奉仕したとされます。

その後、この土地は秀吉の太閤検地まで禁裏直轄の荘園でした。

 山国神社 山国隊鼓笛行進2

②山国隊

1868年、1月3日に鳥羽伏見の戦いが始まると、山陰道鎮撫総督・西園寺公望から丹波に王政復古の募兵がありました。
そこで、この地域の人々は、これに応じて農民隊を結成しました。
その背景には、再びこの地を皇室の直轄地にしてもらいたい、という望みがあったとされます。
1月11日農民隊は山国神社より出陣しました。
 
西軍 (隊士64人客士12人、沙汰人:水口備前守・藤野齋(藤野近江守)) は、岩倉具視より「山国隊」と名付けられ、鳥取藩付属とされました。
東軍 (隊士27人、沙汰人:鳥居河内守・河原林大和守)は「親兵組」と称していたようです。。

山国隊の訓練所は京都の北野天満宮・椿寺付近にあったそうで、のちに北野天満宮に石灯籠を奉納したそうです。
この石灯籠は現在も北野天満宮にあるということなので、今度北野天満宮をお参りするときには、探してみたいと思います。

山国隊は、勝沼、宇都宮などで戦い、戦死4人(行方不明1人含)、病死3人、多数の負傷者を出しましたが、11月25日には、東征大総督・有栖川宮熾仁親王(ありすがわのみやたるひとしんのう)とともに凱旋帰京しました。

ですが山国は皇帝直轄地とはなりませんでした。資金調達のため多くの山林が売り払われたためといわれています。

山国神社の還幸祭で行われている山国隊鼓笛行進は、山国隊凱旋帰京のようすを再現したものといわれます。
10月22日の時代祭でも、山国隊が登場しますよ。

山国神社 山国隊鼓笛行進 

③教科書から士農工商が削除されたワケ

えー、ここまではググればでてくる話です。
なんか山国神社に関係する面白いネタないかな、とググってみましたが、ありませんでした~。
仕方ないので、農民軍だった山国神社にちなみ、士農工商の話を(なんじゃ、そりゃ~w)

最近、教科書から士農工商えた非人という言葉が削除されたと聞きます。
で、それを受けて「士農工商っていうのは階級ではなく、職業のちがいだったんだよ」という人が結構おられます。

なぜ教科書から士農工商の言葉が削除されたのかについて記されたページがありましたので、まとめました。

①かつて、近世特有の身分制社会とその支配・上下関係を表す用語として「士農工商」「士と農工商」という表現が用いられていた。

②部落史研究を含む近世史研究の結果、2点の修正が加えられた。


 一、身分制度を表す語句として「士農工商」という語句は適当でない。
基本的には「武士-百姓・町人等,えた・ひにん等」が存在し,ほかにも,天皇・公家・神主・僧侶などが存在した。
 
二.「士-農-工-商-えた・ひにん」という身分としての上下関係のとらえ方が適切でない。 武士は支配層として上位。他の身分については,上下,支配・被支配の関係はないと指摘されている。
「農」が国の本であるとして,「工商」より上位にあったと説明されたこともあったが、身分上はそのような関係はなく,対等であった。
 近世被差別部落は「武士-百姓・町人等」の社会から排除された「外」の民とされ、「士-農-工-商-えた・ひにん」の下にあったのではなく、武士の支配下にあった。


https://www.tokyo-shoseki.co.jp/question/e/syakai.html#q5

山国神社 山国隊鼓笛行進2 
 
つまり、
上・・・士(農工商より上)
下・・・農工商(農工商に身分の差なし)
 
ということで、階級制があったという風に読めます。

ネットをぐぐると、士農工商に階級はなかったとし、日本は平等であったと書いてある記事をいくつか見ましたが、勘違いだと思います。

山国神社 神輿   


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[2018/10/21 00:18] 京都の祭 | トラックバック(-) | コメント(-)