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飛鳥 光の回廊 飛鳥 光の大道芸 『火の神の棲む山?』 

奈良県明日香村 あすか風舞台 (石舞台横)
飛鳥光の回廊…2018年 9月23日


飛鳥 光の回廊 ファイアーダンス
 

炎のパフォーマンス集団火炎ーBanvieng さんによる迫力のファイアーダンス!

①ひょっとこは火男だった?


日本の火の神としては、ひょっとこがいます。
ひょっとこは火男がなまったものだともいわれ、突き出した口は火をおこす際に風を送っているのだと説明されることもあります。
京都の夏の風物詩・六斎念仏の演目「祇園囃」にはおかめとひょっとこが登場し、ひょっとこが火の用心の巻物を広げたりしますよ。

梅津六斎 祇園囃子 ひょっとこ 

梅宮大社 梅津六斎

②火の神・ガクツチは天香具山の「香具」や「かぐや姫」の語源?

そのほかの日本の火の神としてはカグツチがあります。

イザナミは火の神・カグツチを出産する際、ほとに火傷を負って死んでしまいます。
イザナギはこれに激怒してカグツチを切り殺してしまいました。


カグツチは、火をおこすのに用いられていた火鑽杵(ヒキリギネ)を神格化したものではないかという説があります。
火鑽杵とは火鑽臼(うす)にあてて回転させる棒(おもにヤマビワの木が用いられる)のことで、火鑽臼と火鑽杵が擦り合わさることで発火します。



動画お借りしました。動画主さん、ありがとうございます。

御火鑽具(みひきりぐ)を用いて木と木をすり合わせる舞錐式発火法(まいきりしきはっかほう)とのことですが、
木地師が用いる轆轤のような道具で火鑽杵を効率よく回転させる様子に目が釘つけになりますね~。

火鑽杵は男性、火鑽臼は女性で、火をおこすようすを男女和合に喩えたのではないかと言う説もあります。

また、カグツチのカグは大和三山のひとつである天香具山の「香具」や「かぐや姫」の語源ではないかと言われています。

飛鳥 光の回廊 ファイアーダンス

③天香具山は火山ではなかった。

こう聞いて、私は一瞬「えっ、天香具山って昔火山だったの?」と思いました。
火を噴く火山であれば、カグツチの名前をつけるにふさわしいじゃありませんか。

しかし、実際には大和三山の中の畝傍山と耳成山は死火山だそうですが、天の香久山は火山ではなかったようです。

藤原京跡 蓮

天香具山
 

③天香具山は鉱山だった?


『古事記』に次のように記されています。

すると高天原はすっかり暗くなり、
葦原中国あしはらのなかつくにもすべて闇になった。こうしてずっと夜が続いた。
そして大勢の神々の騒ぐ声は夏の蠅のように充満し、あらゆる災いがことごとく起こった。
そこで八百万の神々が、天の安の河の河原に集まり、
高御産巣日たかみむすひの神の子、思金神おもひかねのに考えさせて、
常世とこよ長鳴鳥ながなきどりを集めて鳴かせ、天の安の河の川上にある堅い岩を取り、天の金山かなやまの鉄を採って、鍛冶職人の天津麻羅あまつまらを捜して、
伊斯許理度売命いしこりどめのに命じて鏡を作らせ、玉祖命たまのおやのに命じて八尺の勾玉をたくさん長い緒に通して作った玉飾りを作らせ、
天児屋命あめのこやねの布刀玉命ふとだまのを呼んで、天の香山かぐやまの雄鹿の肩の骨を抜き取り、天の香山のうわみず桜の木を取ってその骨を灼いて占わせ、
天の香山の枝葉の茂った榊を根こそぎ掘り起こしてきて、上の枝には八尺の勾玉をたくさん長い緒に通して作った玉飾りを取り付け、
中の枝には
八尺鏡やたかがみを掛け、下の枝にはこうぞの白い幣帛と麻の青い幣帛を垂れかけ、これらさまざまな物は、布刀玉命が神聖な御幣として捧げ持ち、
天児屋命は神聖な祝詞を唱えて寿ぎ、
天手力男神あめのたぢからをのは戸の脇に隠れて立ち、天宇受売命あめのうずめの天の香日蔭鬘ひかげかずらたすきにかけ、
天の
真拆葛まさきかずらを髪飾りとして、天の香山の笹の葉を束ねて手に持ち、天の石屋戸いわやとの前に桶を伏せてこれを踏み鳴らし、
神がかりして乳房を掻き出し、裳の紐を女陰まで押し垂らした。
すると、高天原が鳴動するばかりに、八百万の神々が一斉にどっと笑った。


https://kojiki.ys-ray.com/1_6_2_ihayato_gomori_4.html より引用

飛鳥 光の回廊 ファイアーダンス

「天の香山」は「天の香具山」と読まれ、大和三山の香具山を神話の世界に持ってきたもの、と一般には考えられています。

「天の金山(かなやま)」は鉱山のことと考えられていますが、西郷信綱さんは『古事記注釈 第一巻』の中で「カナヤマがカグヤマに転化したのではないか」と考察されているそうです。
つまり、天の金山は天香山であり、天の香山で鉄が採取さてたということ・・?

『日本書紀』の一書には、「 石凝姥(イシコリドメ)を冶匠とし、天の香山の金を採って日矛を作らせた」とあります。
ここにある金とは鉄のことと解釈されています。

天の香具山は鉱山だったのでしょうか?

飛鳥 光の回廊 ファイアーダンス 

④火葬されたわが身を嘆く歌

天の香具山が鉱山だったのかどうか、2日調べましたが、わかりませんでした~。
しかし、閃いたことがありました。

百人一首に持統天皇が詠んだこんな歌があります。

春すぎて 夏きにけらし 白妙の 衣ほすてふ 天の香久山
(春がすぎて夏がやってきたらしい。白い衣が天の香久山に干してあるそうなので。)

旧暦では春は1月2月3月、夏は4月5月6月でした。
旧暦は新暦よりおよそ1か月遅れとなりますので、新暦に換算すると5月ごろに詠んだ歌だと考えられます。

陰陽五行説では世の中全てのものは、木火土金水の5つの組み合わせで成り立つと考えます。
季節では、春=木、夏=火、秋=金、冬=水と考えられていました。
季節は4つなので、木火土金水のうち土が余ってしまいますね。
土は季節の交代をスムーズにするものと考えられ、各季節の最後の18~19日間を『土用』として均等に割り振られました。
本来、土用は夏だけではなく、すべての季節にあるのです。

飛鳥 光の回廊 ファイアーダンス 
ん?んむむむ?

持統天皇の「春すぎて 夏きにけらし 白妙の 衣ほすてふ 天の香久山」という歌には、もうひとつ裏の意味がかくされていることを発見しました!

ヒント・・・持統天皇は天皇としては初めて火葬された方です。

もうおわかりですね~。

飛鳥 光の回廊 ファイアーダンス p

 「春過ぎて」は「春の土用が過ぎて」という意味でしょう。
「夏」は五行説では「火」です。
そして「白妙の衣」とは「死に装束」のことだと思います。死に装束は白です。

持統天皇の歌には表の意味のほかに、「春の土用が過ぎて、火性の夏になってしまったようです。私は天香久山に干されている衣をまとい、夏の火性と同じように火葬されてしまうのですね。」
という裏の意味が隠されているのではないでしょうか。

もちろん、死後に歌を詠むことはできません。
持統天皇の死後、誰かが持統天皇の身になって詠んだか

あるいは持統天皇が生前に軽い気持ちでこの歌を詠み
「この歌を詠んだため、言霊が作用して持統天皇は火葬されてしまった」のだと世の人々は考えたのか
どちらかだと思います。

飛鳥 光の回廊 ファイアーダンス

⑤火葬と火の山・香具山をかける?


④については、以前の記事・藤原京跡 コスモス 蓮 『持統天皇が火葬されたわが身を嘆く歌』 にすでに記していました。
今回のひらめきは、天の香具山が火の神・カグツチの山で、火葬と火の山=香久山をかけてあったということです。
古代人は、山や植物など、意味なく歌に用いるということをどうやらしなかったようです。
古代人はひとつの山、小さな植物にも意味をこめて歌を読んでいたと考えられるのではないでしょうか。

香久山は火の神・カグツチの山だと考えられるので、火の山だという信仰があったのかもしれませんね。


飛鳥 光の回廊 ファイアーダンス 

飛鳥 光の回廊 ファイアーダンス2 

飛鳥 光の回廊 ファイアーダンス 石舞台 
↑ これは合成


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