Author:佳音
名前: メール: 件名: 本文:
岡山県真郡 湯原温泉 ①旭川のほとりの天然露天風呂写真中央あたりに、四阿(あずまや)があるのがわかりますか。この四阿の下付近に砂湯と呼ばれる天然の露天温泉があります。(小さくわかりにくくてすいません。入浴中の方がおられたので~)ほかにも、旭川のほとりにはいくつか町の人々が共同で使っている温泉があり、テントやコンクリートの小さな建物で覆われていました。おじいさんとおばあさんが世間話をしながら湯舟につかっておられるようで、中から話し声が聞こえてきました。おおらかというか、ほのぼのする光景ですねー。 ②湯煙か川霧か?川霧が幻想的な風景を作っていました。ウィキペディアに掲載されている写真も霧が出ている写真でしたが、「川霧」ではなく「湯煙」と説明されています。https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B9%AF%E5%8E%9F%E6%B8%A9%E6%B3%89川霧なのか、湯煙なのか?たぶん、川霧と湯煙が混ざっている状態じゃないかと思います。川霧も湯煙も発生のメカニズムは同じだと思います。(ですよね?)空気中に水が気体として(水蒸気として)存在できる量の最大値(飽和)は、気圧や温度によって決まっています。気温が高いほど水蒸気は多く空気中に存在することができます。よって、気温が下がると水蒸気が飽和状態を超えて水になります。湯煙とは温泉の湯が蒸発して水蒸気となったものが冷やされて細かい水の粒となったものです。一方、川霧とは川の水が蒸発して水蒸気となったものが冷やされて細かい水の粒となったもののことを言います。旭川の河原では温泉が湧いています。もしかしたら、川の中でも温泉が湧いているかもしれません。なので、通常の川より水温が高いのではないかと思います。水は温度が高いほど蒸発して水蒸気になりやすいです。また撮影日の天気は雨で湿度が高かったです。湿度とは空気中に含まれる水の量を、比率で表した数値のことです。雨で湿度が高いので、川や砂湯から発生した水蒸気はすぐに飽和状態を超えて大量の川霧や湯煙が発生した、ということじゃないでしょうか。地元の人に話を伺ったところ、常時こんな霧が出ているということはないが、よく霧がでるということでした。 ③湯原温泉はたたら製鉄の山人の湯治場だった兵庫県圓教寺の僧・性空上人が重病になったとき、夢枕に天童が現れて湯原温泉の存在を教えたという伝説があります。また、宇喜多秀家が母「おふくの方」病回復のため湯原温泉に大きな湯屋のほかに寄宿10余棟を造営したとも伝わります。地元の歴史研究家によればそれより以前、このあたりではたたら製鉄が盛んで、たたら製鉄に従事する山人の湯治の場であったといいます。またこのあたりは冬場はたいへん寒いそうですが、河原は地熱が高いので山人たちは河原に小屋をたて、床暖房として用いていたとも。なにかそういった遺跡があるんでしょうかね? 日本の「たたら製鉄」は、5世紀から6世紀ごろ、始まったとされます。湯原温泉付近のたたら製鉄も、そのころから行われていたのではないかと考えられています。奈良時代~平安時代の官僚・和気清麻呂は、湯原周辺でたたら製鉄を行っていた佐波良一族から出たと伝えられています。岡山県和気郡和気町にある和気神社には佐波良命(さわらのみこと) がまつられていますが、佐波良命は 清麻呂の高祖父(本人ー父―祖父―曽祖父ー高祖父)とされます。動画お借りしました。ありがとうございます。たたら製鉄といえば、ジブリのアニメ「もののけ姫」を思い出しますが、ほかにもジブリを思い出させるものが。 油屋さんです。(生野銀山のマネキンさんを合成)油屋さんは、ジブリのアニメ「千と千尋の神隠し」に登場する油屋さんのモデルのひとつといわれています。 油屋さんの隣には湯原温泉薬師堂がありました。失ったものが帰ってくるお薬師様として信仰されているそうです。 「失ったものが帰ってくる」という信仰が生じたのはなぜなんでしょうか?そういえば、平将門の首塚は、京から飛んで帰ってた将門の首がおちた場所で、「無事帰る」のごろ合わせから「ガマ(カエル)」を奉納する習慣があったけど~?そんなことを考えながら温泉街を散策していると澄んだ美しい鳴き声が。小鳥のさえずりのようにも聞こえますが、かじかカエルの鳴き声です。(実は録音したものを流しているらしい・・・笑)動画お借りしました。ありがとうございます。ここはカジカガエルの生息地なんですね。湯原温泉薬師堂の薬師如来さまはこのカジカガエルを神格化したものであり、それで「失ったものが帰る(カエル)」という信仰が生じたのかも? ※まとめサイトなどへ無断で転載することはおやめください。歴史ブログ・旅 free style もよろしくお願いします~。毎度、とんでも説におつきあいくださり、ありがとうございました!にほんブログ村
| HOME |
copyright © 2006 センチメンタル ジャーニー all rights reserved. Powered by FC2ブログ
Material by もずねこ Template by nano's everyday*