大将軍社(だいしょうぐんのやしろ) 落ち椿 『なぜ大将軍社の御祭神が増長天?』 

滋賀県犬山郡甲良町金谷 大将軍社
2018年4月8日 撮影

大将軍社 犬上郡甲良町金屋 落ち椿 
 
落ち椿の赤いカーペットを発見。あまりに美しいので車を止めて撮影することに。

①方角をつかさどる神・八将軍

大将軍とは陰陽道の神・八将神の一柱です。
八将軍方位神格吉凶
太歳(たいさい)十二支の方位木曜星(歳星/さいしょう)…木星移転普請は吉。訴訟、伐木は凶。
大将軍(だいしょうぐん)3年同じ方位に留まる。
(三年塞がり)
金曜星(太白)・・・金星万事に大凶。
太陰(たいおん)土曜星(鎮星/ちんしょう…土星縁談出産は凶。
歳刑(さいぎょう)水曜星(辰星/しんしょう)・・・水星耕作は凶。
歳破(さいは)土曜星(鎮星/ちんしょう)・・・土星移転旅行は凶。
歳殺(さいせつ)火曜星(熒惑星/けいこくしょう)…火星縁談は凶。仏事は吉。
黄幡(おうばん)羅睺(らごう)星・・・4本の腕と1本の尾をもつアスラ(魔族)武芸は吉。移転普請は凶。
豹尾(ひょうび)計都(ひょうび)星(所説あり)
①暗黒の星で太陽や月をかくして日食月食がおこる。
②彗星・流星
③月の遠地点(月が重力中心から最も遠ざかる位置)
豹のように猛々しく、家畜を求めるに凶。

大小便も凶。

これらの神々は下図のように、その年の十二支によって存在する方角を変えます。
十二支子年丑年寅年卯年辰年巳年午年未年申年酉年戌年亥年
大歳神
大将軍
大陰神
歳刑神
歳破神
歳殺神
黄幡神
豹尾神


十二支が示す方角は下図のとおりです。

干支 方角

大将軍は子・卯・午・酉の方角、つまり北・東・南・西の方角に3年とどまると考えられました。

②大将軍と四天王の習合

大将軍社 犬上郡甲良町金屋 説明板

大将軍社の説明板には「当社の御祭神増長天王・・・」とあります。
増長天は四天王の一(多聞天・持国天・増長天・広目天)で
多聞天は北、持国天は東、増長天は南、広目天は西の守護神とされます。

日本では明治まで神仏は習合されて信仰されていたので、大将軍はこの四天王と習合されて信仰されていたのでしょう。
だけど、なぜこの四天王の一で南の守護神である増長天が、大将軍と習合されているんでしょうか?

③都の四方に祀られた大将軍

平安京を建都した桓武天皇は、奈良春日大社から大将軍を勧請し、都を守る方除の神として四方に祀りました。

北の守護神は今宮神社境内の大将軍社(大徳寺門前より遷宮)、西の守護神は大将軍八神社、東の守護神は大将軍神社、南の守護神は藤森神社境内の大将軍社だといわれています。

大将軍八神社 大将軍神半跏像 

大将軍八神社 大将軍神半跏像

藤森神社 大将軍社 桜 

藤森神社 大将軍社

これらの大将軍社はどういうわけか、きれいに都の東西南北にあるわけではないです。

京都大将軍社 配置図  

ですが、お寺の堂内に安置されている四天王の配置もきれいに東西南北に置かれているわけではないです。

東大寺戒壇院の四天王の配置も下図のように90度ずらしてあります。

東大寺 戒壇院 四天王配置図

えー、今回訪れた大将軍社は南の守護神・増長天をお祭りしているということなので、
他に北の多聞天、東の持国天、西の広目天をお祀りする大将軍社もあるのではないでしょうか?

見つかったら報告しますね。

大将軍社 犬上郡甲良町金屋 落ち椿2 


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[2018/04/17 15:00] 滋賀 | トラックバック(-) | コメント(-)