お初天神 節分祭 『曾根崎心中・大阪三十三所観音巡りの言葉遊びがオモシロイ!』 

 
大阪市北区 お初天神(露天神社)
節分祭・・・2月3日

お初天神 三匹の鬼 
①曾根崎心中

曾根崎心中 ゆかりの地をめぐる  
↑ こちらの記事で曾根崎心中ゆかりの地と物語のあらすじをご紹介しました

元禄16年4月7日(1703年5月22日)、大坂堂島新地天満屋の女郎・お初と内本町醤油商平野屋で奉公する徳兵衛が情死するという事件がありました。

この実際にあった事件を題材として、近松門左衛門が書いた世話物浄瑠璃が曾根崎心中です。


お初天神付近 夕景 
お初天神付近はこんなビル街ですよ。

②曾根崎心中の言葉遊び

http://bunrakuouendan.web.fc2.com/spot-osaka33.html
ネットに原文と思われる文章がありました。

わからないところもたくさんあるんですが、 随所に言葉遊びがちりばめられていて、とても面白い文章なんですね。
【私なりに】現代語訳と解説をしてみました。
あくまで【私なりに】なので、一般的な解釈とは違うかもしれませんし、間違っているかも(間違っていたら教えてね~)?
そこんとこをふまえて読んでくださいね~。
それではいきます!
 ピンク色文字原文青文字私の現代語訳赤文字注釈です。ちょっと長いかもです。

お初天神 だんぢり囃
だんぢり囃子

③三つづつ十と三つの里、三六の十八九


げにや安楽世界より。今この娑婆に示現して。われらがための観世音 仰ぐも高し
まことに安楽世界より、今この娑婆(この世)に現れて、吾等の為の観世音菩薩 仰げば(徳が)高い

高き屋に。のぼりて民のにぎはひを。契りおきてし難波津(なにはづ)や。
(仁徳天皇が)高い建物に登って、民の賑わいを約束された難波津(現在の大阪市中央区付近にあったとされる港)よ
※第16代・仁徳天皇は民の竈から煙が昇っていないのを見て、食べるものがないのだろうと考え、税金を廃止されました。
3年後、民の竈から立ち上る煙を見て「民のかまどは賑いにけり」とおっしゃいました。

お初天神 接待のうどん

接待でうどんをいただきました。ありがとうございます!  

三つづつ十と三つの里。札所札所の霊地霊物 めぐれば。  罪も夏の雲 
3×10=30と3つの里。(大坂三十三所のこと)札所札所の霊地霊仏、廻れば罪も夏の雲
※三つづつ十とは十が3つあるということだと思います。
※夏の雲には積乱雲や積雲があります。罪と積をかけている?
 

暑苦しとて駕籠をはや。をりはのこひ目三六の 十八九なるかほよ花。今咲き出しの。
暑苦しいと籠をはやくおり、乞目(恋ひ目とも。すごろくなどで自分が望んでいる目)3×6=18、9の顔は花のよう。今咲き出したのようだ。 
※乞目は恋目ともいい、恋する乙女・お初の恋する瞳を連想させる。
※三六の十八とは九九、3×6=18。18という数字を導くために九九を用いていている。

お初天神 鬼現る! 
④男神はなぜ初花を避けるの? 

初花に笠は着ずとも。召さずとも。照る日の神も男神。よけて日負けはよもあらじ。
初花は傘を被らなくても、召さず(身につけなくても)、照る日の神は男神、除けて日焼けなんてことはないだろう。
※初花はその季節に初めて咲く花のことで、お初という名前にかけている。初花には初潮という意味もある。
※月経禁忌という習慣がありました。今でも生理中の女性が参加できない神事があったりします。それで男神の日の神はお初を除ける?
※日の神(太陽神)・天照大神は一般的には女神とされていますが、各地で男神として信仰されているそうです。

頼みありける順礼道。西国三十三所にも むかふと。聞くぞありがたき。
頼みがいのある巡礼の道、西国三十三書にも相当すると聞く。ありがたい。 

お初天神 鬼と赤ちゃん 

⑤木札に補陀落とは? 

一番に天満の。大融寺。この御寺の。名もふりし昔の人も。気の融の。大臣の君が。塩竈の浦を。都に堀江漕ぐ。潮汲み舟の跡絶えず。今も弘誓の櫓拍子に。法の玉ぼこ えいえい。
一番は天満の大融寺。このお寺の名も古い、昔の人にも評判だった源融大臣の君が、塩釜の浦を都につくろうとし、堀江を漕いだ、汐汲舟の跡絶えず、今も弘誓(ぐせい/菩薩が衆上を救う誓いをたてること)の櫓拍子(櫓をこぐときの掛け声の拍子)が、仏法の玉鉾(玉のような鉾)エイエイ
※気の融の・・・「とおる」は「評判がいい」という意味もあり、源融《みなもとのとおる》の名前にかける?ちょっと自信ありません。
 
大坂順礼胸に木札の。補陀落や。
大坂巡礼 胸に木札の 補陀落よ。
※補陀落は南方海洋にあるとされる観音浄土。
かつて補陀落渡海といって、出口のない舟に乗り込んで補陀落浄土をめざすという捨身修行が行われていた。
汐汲舟を補陀落船に見立てたのかも。
補陀落は八角形の島とされる。木札が八角形なのかも?

https://www.kobofumi.com/?mode=f5 (八角形の札の写真)

お初天神 鬼と少年たち

大江の岸に打つ波に。白む夜明けの。鳥も二番に長福寺。

大江の岸に打つ波に、白む夜明けの鳥も二番に、長福寺。

※一番鳥が終わって二番鳥が鳴いた。大坂三十三所第二番にかかる

空にまばゆき久方の。光にうつるわが影の あれあれ。走れば走る これこれまた。止れば止る 
空にまばゆい久方の 光に映る我が影が、あれあれ。走れば走る。これこれ また。とまれば止まる。
※久方の・・・光の枕言葉
※「あれあれ」」これこれ」・・・重複寺なので重複する? これも自信ないです・・・。


振りの善し悪し見るごとく。心もさぞや神仏。照らす鏡の神明宮。拝みめぐりて法住寺

動作のよしあし見る如く、心もさぞや神仏、照らす鏡の神明宮。拝み廻って法住寺。
※神明宮の御祭神は天照大神なので、照らす、と言っている?

お初天神商店街を練り歩く鬼2
鬼は商店街へ出て行ってしましました。

⑥あだの悋気や法界寺 

人の願ひもわがごとく 誰をか恋の祈りぞと。あだの悋気や法界寺。
人の願いも自分のことのように、誰かが恋の祈りをしているのかと、恨みに思って嫉妬する法界寺。
※法界とは「あるべき真理」という意味だが、法界悋気は「嫉妬する」という意味なので、「あだの悋気や法界寺」と言っているのだろう。

東はいかに。大鏡寺
東はどうか。大鏡寺
※大坂の東は京なので、大鏡寺の鏡(きょう)に京をかけているとか?ここは自信ないです~。


草の若芽も春過ぎて。おくれ咲きなる菜種や罌栗(けし)の。露にやつるる夏の虫。おのが妻恋ひ。やさしや すしや。
草の若芽も春過ぎて遅れ先の菜種やケシの露にやつれた夏の
自分の妻を恋い、優しいのか、なれなれしいのか。
※罌粟(ケシ)・・・「消し」に掛かって、露の縁語になっている?
※虫(ムシ)・・・無視にかかる?


あちへ飛びつれ こちへ飛びつれ あちや こち風ひたひたひた。
二匹一緒にあっちへ飛び、こっちへ飛び、あちこちに。東風ひたひたひた。
※東風のことをこちといい、あちこちのこちから東風を導いている。

お初天神商店街-練り歩く鬼3 

⑦合わせと袷、子疎くと興徳寺

羽と羽とをあはせの袖の。染めた模様を花かとて 肩に止まればおのづから。紋に揚羽の超泉寺。

羽と羽とあわせの袖の、染めた模様を花かと思って 肩にとまると 紋に揚羽の超泉寺
※あはせ・・・合わせと袷(裏地のついたた着物)をかけている。
※揚羽の超泉寺・・・揚羽の蝶(ちょう)と超泉寺(ちょうせんじ)の「ちょう」をかける。


さて善導寺 栗東寺。
さて善導寺 栗東寺
※善導寺(ぜんどうじ)の「どう」、栗東寺(りっとう)の「とう」で韻をふむ。 

天満の札所残りなく。そなたにめぐる夕立ちの 雲の羽衣。蝉の羽 の。うすき手拭(てのご)ひ。
天満の札所を廻り終え そちらをみまわせば夕立の 雲の羽衣 蝉の羽 のような薄い手ぬぐい。

あつき日に。つらぬく汗の玉造

暑い日に つらぬく汗の玉造
汗の玉と玉造稲荷の玉をかける。つらぬく、とあるのは玉はビーズのように穴があいていてそこに糸を貫いてつなぐため。

稲荷の宮に迷ふとの 闇は理 御仏も。衆生のための親なれば。これぞをばせの興徳寺。
稲荷の宮に迷うという 闇はもっともだ。御仏も、衆生のための親なので、小橋の興徳寺。
※「興徳寺(こうとくじ)」を「子疎く(こうとく)」にかける。これはうまい!座布団2枚!

四方にながめの果てしなく 西に舟路の海深く。波の淡路に消えずも通ふ。沖の潮風。身にしむ鷗。
四方の眺めは果てしなく 西は航路の海深く 波の淡路に消えずに通う 沖の潮風 身にしみるカモメ。
※(泡(あわ)と淡路(あわじ)をかける。

なれも無常の煙にむせぶ。色に焦がれて死なうなら。しんぞこの身はなり次第。

カモメよ、おまえも無常の煙にむせんでいる。 色に焦がれて死ぬのなら、新造この身はなりゆきにまかせよう。
※新造・・・若妻、若い遊女 だけど違う意味かも?

さて。げによい慶伝寺

さて本当によい慶伝寺。
※慶は「めでたい」という意味なので「よい」のかも。

お初天神商店街を練り歩く鬼 

縁に引かれて。またいつか。ここに高津の遍明院。
縁に引かれて またいつか ここに高津の遍明院
※縁(えん)、遍明院(へんみょういん)で「えん」「へん」と韻を踏む。

菩提の種や、上寺町の長安寺から誓安寺
菩提の種よ、上寺町の長安寺から誓安寺。
※種を「植える(うえる)」に上寺町(うえでらまち)」をかける。
※長安寺の安、西安寺の安と韻を踏む。

上りやすなすな 下りやちよこちよこ。上りつ下りつ 谷町筋を。歩みならはず 行きならはねば。所体くづほれ アア恥づかしの。
上りはしなしな 下りはちょこちょこ 上ったりおりたり。谷町筋を。歩きなれず、行きなれないので 着物が着崩れて ああ、恥ずかしい。
※谷町筋沿いに上町台地があり、天王寺七坂と呼ばれる坂がある。

漏りて 裳裾がはらはらはら。はっと翻(かへ)るを うち掻き合はせ。ゆるみし帯を引き締め。引き締め。締めてまつはれ藤の棚。

漏れて 裳裾がはらはらはら。はっと翻るのをうちかきあわせ、緩んだ帯を引き締め、引き締め、締めて巻き付け、藤の棚。
※ 第16番の和勝院 観音堂は、現在は浄円寺(淀川区新北野)へ異動しているが、かつては谷町筋にあり、藤の棚観音を祀っていた。

十七番に重願寺。
 
十七番に重願寺。
※十七番(じゅうななばん)の「じゅう」、重願寺(じゅうがんじ)の「じゅう」と韻を踏む。
※現在は東大阪市にあるが、昔は谷町にあった。

これからいくつ生玉の 本誓寺ぞと伏し拝む。
これからいくつ生玉の 本誓寺ぞと伏し拝む。
※「これからいくつ生きることができるだろう」の「生」と「生玉」の「生」をかける。

数珠につながん菩提寺や。
数珠につなごう菩提寺よ
※菩提樹の実を数珠にすることがある。

Buddhist prayer beads 01
片手念珠27玉(主玉・星月菩提樹、紐房)
https://commons.wikimedia.org/wiki/File%3ABuddhist_prayer_beads_01.JPG
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/f/fb/Buddhist_prayer_beads_01.JPGよりおかりしました。
作者 ja:利用者:pack372sd (自ら撮影) [GFDL (
http://www.gnu.org/copyleft/fdl.html) または CC-BY-SA-3.0 (http://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/)], ウィキメディア・コモンズ経由で

⑧六時堂と酉の時


はや天王寺に六時堂 七千 余巻の経堂に 経よむ酉の時ぞとて。
はやくも天王寺の六時堂 七千余巻の経堂で 経よむ酉の時刻
※酉の時刻・・・午後6時ごろ。暮れ六つともいう。六時堂なので酉の時刻といったのだろう。

よその待つ宵 きぬぎぬも。思はでつらき 鐘の声 こん。金堂に講堂や万灯院にともす灯は。
よその人が待つ宵も 共寝した翌朝別れるときに身に着ける互いの服も、私は思わないのでつらい 鐘の音 こん。金堂に講堂や万灯院にともす灯りは。
※きぬぎぬ・・・共寝した翌朝別れるときに身に着ける服のこと
※鐘の音「こん」と金堂の「こん」をかける。
 
影も輝く蝋燭の新清水に しばしとて。やがてやすらふ。

影も輝くろうそくの新清水に しばらくいて やがて休む。
※蝋燭の新清水に・・・「蝋燭の芯(しん)」の「しん」と「新清水(しんきよみず)」の「しん」をかける。

逢坂の 関の清水を汲みあげつ。手にむすびあげ 口すすぎ 無明の酒の酔(ゑ)ひさます。
逢坂の関の清水(しみず)を汲み上げて 手にすくい上げ口すすぎ 無明の酒の酔いさます。
※無明の酒の酔いさます・・・煩悩にとらわれ真理を理解できず、思い惑うことのたとえ

お初天神付近 豆まき 
木々の下風。ひやひやと 右の袖口左の袖へ。とほる煙管に くゆる火も。道のなぐさみ熱からず 吹きて。
木々の下を風が吹き ひやひやと 右の袖口から左の袖へ とおる煙管(きせる)に くすぶる火も 道の気晴らし 熱からず 吹いて
※「風が通る」と「煙管に煙が通る」をかける?ちょっとよくわからないです。

乱るる薄煙。空に消えてはこれもまた。行方も知らぬ。相思ひ草。人忍ぶ草 道草に。日も傾きぬ 急がんと また立ち出づる雲の足。
乱れる薄煙。空に消えては これもまた。行方も知らぬ。 相思い草。人忍ぶ草。(シノブ)道草に。日も傾いた。急ごうとまたたち出る雲の足。
※相思い草・・・煙草の異名
※忍ぶ草・・・シノブ(シダ植物の一種)に「偲ぶ(懐かしむ)」をかける?「忍ぶ(人目をさける)」をかけているのかなあ、とも考えたけど、「相思い草」とあるし、お初が徳兵衛のことを偲んでいるのかなあ、と。


時雨の松の下寺町に 信心深き心光寺
時雨の松の下寺町に 信心深い心光寺
※心光寺(しんこうじ)の「しんこう」を信仰(しんこう)にかける

悟らぬ身さへ大覚寺。さて金台寺 大蓮寺 
悟らぬ身さえ大覚寺 さて金台寺 大蓮寺

※「覚る」と書いて「さとる」と読むので、「悟らぬ身さえ大覚寺」とあるのだろう。
※ 金台寺(こんだいじ)の「だい」、大蓮寺(だいれんじ)の「だい」と韻をふむ。


お初天神 節分祭 護摩供

護摩はすごい迫力でみなさん、火の粉をかぶっておられました。


⑨夢を覚まさん博労の


めぐり。めぐりて これぞはや。三十番に。三津寺の 大慈大悲を頼みにて。かくる仏の御手の糸。
めぐりめぐってもうすでに 三十番に。三津寺の 大慈大悲を頼みにして。死ぬときに導いてくれる仏の御手の糸
※大慈大悲・・・広大無辺な仏の慈悲
※仏と縁をむすぶため、仏の手に結んだ五色の糸を持って祈願するという習慣がある。
平安時代、藤原道長はこの糸を持って臨終を迎えたと伝えられる。
※「三十番」の「三」と「三津寺」の「三」をかける。
※「三津寺(みつてら)」「御手 (みて)」と韻をふむ。


白髪町とよ 黒髪は恋に乱る妄執の。夢をさまさん博労の。


白髪町だとさ(大福院がある)。黒髪は 恋に乱れる妄執(迷いによる執着)の 夢を覚まそう博労の


※白髪町(大阪市北区西堀江付近か?)に大福院があった。
※白髪町から黒髪という言葉を導いている。
※「黒髪」「乱れる」は縁語
夢を食うという想像上の動物「獏(バク)」に「博労(ばくろう)」をかける。博労は地名。

ここも稲荷の神社 仏神水波のしるしとて 甍並べし新御霊に。拝み納まる 

ここも稲荷の神社 仏と神が 水と波のしるしとして (観音堂と社の)甍をならべている 新御霊に。これで拝み納めになる。


※「新御霊(しんごりょう)」の「ごりょう」を 「ご両人(ごりょうにん)/二人の人という意味)」の「ごりょう」に掛けている。それで観音堂と神の社が甍を並べているとと言っているのだろう。

さしも草 くきの蓮葉な世に交じり。
もぐさ くきのはすっぱな(浮薄な) 世に交じる

三十三に御身を変へ 色で 道引き 情(なさけ)で教へ。恋を菩提の橋となし。渡して救ふ観世音 誓ひは。妙(たへ)に ありがたし。

三十三に御身を変え 色で導き 情けで教え 恋を菩提(悟り)の橋として 浄土へ渡して救ってくださる観世音  誓いは大変すぐれていて ありがたい

消防車 
 


そろそろ帰ろうと外に出たら消防車が止まっていました。
誰かが護摩の火や煙を火事と勘違いして消防車を呼んだみたいです。(笑)






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[2018/02/09 18:17] 大阪の祭 | トラックバック(-) | コメント(-)