北野天満宮
北野追儺狂言・・・2月3日①北野追儺狂言と踊念仏と鉢叩き梅の枝を持った神職さんたちが神楽殿に登場。
神職さんと茶筅売りたちが瓢箪をたたいて謡います。
これは踊念仏ですね~。
踊念仏とは鉦・太鼓・瓢(ひょうたん)などを叩いて念仏を唱えるもので、平安時代に空也上人が始めたといわれています。
空也堂の空也忌などで現在も行われていますよ。↓
空也堂 空也歓喜踊躍念仏
また北野追儺狂言は『鉢叩き』でもあります。
空也堂の僧侶たちは鉢や瓢箪を叩きながら和讃を唱えるなどして金銭を得ていたのです。
そのため、彼らは『鉢叩き』と呼ばれていました。
特に年末(旧暦11月13日から大晦日まで)に瓢箪を叩きながら手作りの茶筅を売り歩く習慣が近年までありました。
空也堂の僧以外にもこれを行う者が出てきたようで、江戸時代には門付け芸(人家の門前で芸能を行って金品をもらうこと)となり、広く全国で行われたようです。
この習慣のことも『鉢叩き』と呼ばれています。
②節分に年末の風物詩・鉢叩きが演じられる理由
つまり、鉢叩きは年末の風物詩ということですね。
年末の風物詩である鉢たたきをなんで節分にやってるのかって?
かつての日本では旧暦と、1太陽年を24に分割した二十四節気という暦を併用していました。
で、節分とはもともとは二十四節気の立春・立夏・立秋・立冬の前日を意味する言葉だったんですが、しだいに立春の前日のことをさすようになりました。
二十四節気の新年は立春(新暦の2月4日ごろ)で、立春の前日の節分は二十四節気の大晦日だったのです。
それで節分の日に年末の風物詩である鉢叩きをやっているのですね。
⑤福部の神=瓢の神?
鬼が登場―――!
次に福の神が現れました。すると福の神が何をしたわけでもないのに、鬼は調伏されてしまいました。
鬼は豆をまかれてどこかへ逃げていきました。
北野天満宮の境内に福部社があります。
この福部社の神が、鬼を追い払う様子を狂言にしたものが北野追儺狂言なのだそうです。
福部社の神がお多福の面をつけているところに注目!
福部(ふくべ)は語呂合わせで、瓢(ふくべ)に通じます。
瓢とは狂言の中で茶筅売りたちがたたいていた瓢箪(ひょうたん)のことです。
そしてお多福の顔は瓢箪に似ています。
福部の神は語呂合わせで瓢の神に転じた結果、瓢(瓢箪)のような顔をしているのではないでしょうか。
さらに福部(ふくべ)=瓢(ふくべ)の神は語呂合わせから福の神としても信仰されるようになったのではないかと思います。
北野天満宮で狂言を楽しんだあとは千本釈迦堂のおかめ節分へgo!(近所です。)↓

千本釈迦堂 おかめ節分
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[2018/02/03 07:58]
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