①インフルエンザの死者10000人、コロナの死者54人なのに、なぜコロナで大騒ぎするの?直接インフルエンザで死亡した人だけでなく、間接的にインフルエンザの流行によって肺炎を発症するなどして亡くなった人を含めると
日本でインフルエンザで死亡する人は1年で1万人に達すると言われます。
一方、日本で新型コロナで死亡した人は3月31日時点で56人です。
(56人にクルーズ船は含みません。クルーズ船での死亡者は11人。)
https://hazard.yahoo.co.jp/article/20200207これをもって、こんなことを言う人がいます。
「インフルエンザで1万人も死んでいるのに、なぜ新型コロナの死亡者が56人くらいで騒ぐのか?
新型コロナの死亡者は56人なんだから問題ないんじゃないの?」
先日もテレビを見ていたら有名なお笑い芸人さんがそんなことをおっしゃっていました。
ネットにも同様の書き込みがあります。
でもこれ、死亡者数のみを見ているからこんな発言になるのではないか、と思ったりします。
もっと他の数字も見てみましょう。
②インフルエンザの致死率0.1%、コロナの致死率2%
まずインフルエンザや新型コロナにかかった場合の致死率ですが、
下記サイトによれば、インフルエンザの致死率は0.16%とあります。(2009年度ので古いですが)
http://idsc.nih.go.jp/training/22kanri/22pdf/sep15_04.pdf#search=%27%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%95%E3%83%AB%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B6+%E5%85%A5%E9%99%A2%E7%8E%87%27下記サイトには、「WHOから、コロナウイルスの致死率は2%程度との見解がありました。」と記されています。
https://www.lireclinic.com/column/%E6%96%B0%E5%9E%8B%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8A%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%B9%E6%84%9F%E6%9F%93%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6/ある人に教えてもらった2020年3月26日発表の厚労省のデータでは日本のコロナの累積の死亡率は3.6%だそうです。
しかし分母は検査して陽性と出た人の数になっていると思います。
日本ではコロナの検査を十分に行っていませんから、感染者数がわからず、正確な致死率を求めることができません。
しかし2パーセントという数字はWHOの見解によるものですから、世界各地のデータから算出したものだと思われます。
本来であれば日本におけるインフルエンザとコロナの致死率を比較するのがベストですが
日本のインフルエンザの致死率と、WHOの見解であるコロナの致死率を比較しても、そうずれた結果にはならないように思えます。
インフルエンザの致死率0.16%、コロナの致死率2%ですから、コロナの致死率はインフルエンザの20倍程度あるとみることができます。
③インフルエンザの入院率1.4%、コロナの中症重症率20%次に入院率をみてみます。
インフルエンザの入院率は下記サイトによると1.4%。(2009年ので古いが)とあります。
http://idsc.nih.go.jp/training/22kanri/22pdf/sep15_04.pdf#search=%27%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%95%E3%83%AB%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B6+%E5%85%A5%E9%99%A2%E7%8E%87%27日本の入院率は90%だそうです。
現在、検査で陽性と出た人のほぼ全員、無症状者も含め伝染病床に入院させています。
しかし、ベッド数が足りなくなりそうなので、無症状者・軽症者は一般の病院に入院させようという案がでています。
そこで、中症者(酸素マスク使用)・重傷者(人工呼吸器・外式模型人口肺使用)のみ伝染病床に入院させるとして
中症者・重傷者は全感染者数のどのくらいの割合になるでしょうか。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html上記サイトの【(3)入退院等の状況】の表を引用させていただきました。

国内事例では入院治療を要する者1594人、軽~中等の者(無症状を含む)797人、人工呼吸器又は集中治療室が60人、確認中417人、入院待機中9人、症状産む確認中311人となっています。
たぶん、中症者は酸素マスク着用が必要な人だと思うので、中症者と重傷者が感染病床入院となるのではないかと思います。
ところが、【軽~中等の者(無症状を含む)】と、無症状者、軽症者、中症者が一括りになっているので、この内訳を知りたいところです。
しかたないので、中国のデータを用いることにします。
中国のデータではコロナの80%は軽症だと報じられています。
すると20%は中症または重症で感染病床に入院する必用がある人の割合ということになります。
1万人が感染すると2000床の感染病床が必要ということになります。
そんなにたくさんの空きベッドがあるのでしょうか?
④全国でコロナ患者受け入れ可能なベッド数は1871床しかない。https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2003/26/news112.html上記サイトに都道府県別患者数とベッド数を示した表が掲載されています。
全国でコロナ患者受け入れ可能なベッド数は1871床、患者数は689人となっています。
仮に1万人が感染すると、軽症者8000人、中症重症で入院する人は2000人になります。
中症・重症の人のみ感染病床に入院させるとしても、ぜんぜんベッド数がたりていないことがわかります。
またベッドだけでなく人工呼吸器や体外式模型人口肺も必用です。
大阪府などでは病床数を増やし、人口呼吸器も増やすと言っていますが、明日からすぐに増やすということができません。
また医師や看護師は日常的にハードワークを強いられており、これ以上のハードワークをするには限界があります。
⑤危険予測に致死率・中症重症になる人の率などは必要社会は常に未来険を予測して対策を取っていく必要があります。
たとえば一般の家庭であれば、内は子供が3人いるので、学費がこのくらい必用なので、貯金しておこう、という風に考えるのは健全なやり方です。
感染病の場合、現在の死亡者数だけをみて未来を予想することはできません。
致死率や、中症重症になる人の率などを考えて、どのくらい病床や医療機器が不足しているかを計算する必用がありますね。
爆発的に感染者が増えればイタリアやアメリカのように医療崩壊します。
医療崩壊というのは、適切な治療を行えば救える命を、見捨てる状態になるということです。
医療崩壊してもいいじゃーん、という意見もあるかもしれませんが
文明国なのにそういうのは嫌だなあ、と私なんかは思うわけです。
そういうわけで国や自治体は、医療崩壊を招かないように感染者を極力抑えようとしているのだと思います。
そして時間を稼ぎ、その間に病床・医療機器などを準備しようということでしょう。
⑥インフルエンザで医療崩壊していないもちろんインフルエンザで年1万人もの方がなくなるというのは大問題です。
しかしインフルエンザは毎年のことであり、それにあわせて病床や人工呼吸器もそろえてあったはずです。
変ないい方になりますが、インフルエンザの多くのケースでは適切かつ十分な治療をして、それでも残念ながら亡くなってしまう人が年1万人でるといいうことでしょう。
そして、過去のインフルエンザにおいて、医療崩壊したというケースはなかったと思います。
私の知人もインフルエンザから肺炎を発症してなくなりましたが、ちゃんと人工呼吸器は使っていました。
家族の方の意向で外式模型人口肺の使用はしませんでしたが、使える状態にはありました。
ここにコロナの患者が爆発的に増えると、その中症重症患者率の高さからベッド数が不足、医師や看護師も手が回らなくなり医療崩壊するのは目に見えているように思えます。
医療崩壊すると、他の病気や事故で入院する患者さんにも影響がでます。
さらに、コロナにはまだ有効な治療薬もワクチンもないのです。
しかも無症状でも他人を感染させてしまいます。(これがなければ、体調悪い人は出歩くな、だけですんだ)
そういうわけで、できるだけ爆発的な感染者増大を避けるために、各自治体は努力しているのではないかと思えます。
外出自粛もやむをえないのではないでしょうか。
集団免疫を得る、という考え方もありますが
集団免疫効果について、今のところ「わからない」ということです。
https://toyokeizai.net/articles/-/340470?page=3よくわからないものに期待しすぎると、期待が外れた場合のダメージが大きくなりますね。
⑤外出自粛要請と経済支援対策はセットでただし、外出自粛になると経済のダメージが大きいです。
すでに内定取り消されたり、解雇されたり、仕事が減って生活が苦しくなっている人がいます。
政府にはそういった人たちの金銭的なフォローも怠りなくお願いしたいです。
本来ならば、外出自粛と経済支援対策はセットで打ち出すべきであったと思います。
以上、しろうと意見でした。
間違いなどあればご指摘ください。
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