Author:佳音
名前: メール: 件名: 本文:
太陽神・アポロンの子・アクタイオンに裸を見られたアルテミスは、悪態音を鹿の姿に変え、犬に襲わせて彼を殺してしまったほど。このあたり、陰陽思想に通じるものがありそうです。陰陽思想では太陽は陽、月は陰です。そして、太陽神アポロンと月神アルテミスは双子だともいわれています。
太陽と月は滅多に重なりません。それで月の女神・アルテミスは処女神とされているのではないでしょうか。③アクタイオンがアルテミスの裸を見たという物語は日食を意味している?太陽と月は滅多に重なりません。太陽と月が重なるのは日食・月食のときくらいです。アポロンの子のアクタイオンは太陽神・アポロンの分身ではないでしょうか。そして、アクタイオンがアルテミスの裸を見たというのは、日食を意味しているのではないかと思います。古代中国では紀元前4世紀の天文学者・石申が月と太陽の相対位置から日食を予測する方法を説いています。日食とは月が太陽の上に重なっておきる現象であるということは古くから知られていたと思います。日食がおこると、夜のように真っ暗になります。これを、アクタイオン(太陽神アポロンの分身?)を殺した、と表現しているのかも?アクタイオンは殺される前に鹿に姿を変えられています。鹿にはいろんな種類がありますが、日本の鹿のように斑点のあるものがいます。日食がおこって夜のように暗くなると、星が見えます。鹿の斑点を星に喩えたのかも?④夜の神・アルテミスは星座を支配するこんな話もありますよ。アルテミスの従者にカリストというニンフがいました。彼女もアルテミス同様、処女の誓いをたてていましたが、アルテミスの父・ゼウスが女神の姿に化けてカリストに近づき、彼女を妊娠させてしまいました。アルテミス、激怒!カリストを熊の姿に変えてしまいました。さらにカリストはゼウスとカリストの子・アルカスに殺されてしまいます。ゼウスは哀れに思い、カリストをおおぐま座に、アルカスをこぐま座にしました。
上表のように、アルテミスは陰の神で、夜の神でもあると考えられます。夜の神・アルテミスは星座を支配する神であるとも考えられたのではないでしょうか。カリストを熊の姿に変えたというのは、カリストをおおぐま座にした、ということだと思います。いやまて、カリストをおおぐま座にしたのはゼウスじゃないか、といわれそうですね。確かに上の伝説ではゼウスがカリストをおおぐま座に、アルカスをこぐま座にした、とあります。ゼウスは雷をとどろかせる神、すなわち天空の神だと考えられます。そしてアルテミスは夜を司る神。ゼウスの天空と、アルテミスの夜のふたつがあって初めて星座は輝くので、これはゼウスとアルテミスの共同作業と考えるべきではないかと思います。 ⑤アルテミスは死神でもあり、イザナミに似ている。アルテミスには死神という神格もあります。これも陰陽思想で説明できそうです。生は陽、死は陰です。
| HOME |
copyright © 2006 センチメンタル ジャーニー all rights reserved. Powered by FC2ブログ
Material by もずねこ Template by nano's everyday*