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上品蓮台寺 桜 『空海は灰の神様だった?』 


京都市北区 上品蓮台寺
2015年4月2日 撮影


上品蓮台寺 


①蓮台野は火葬場だった。

平安時代より、蓮台野は埋葬の地でした。
「五三昧」のひとつといわれていますよ。
三昧とは火葬場のことです。

五三昧は下記五か所の火葬場をさします。
⑴鳥辺野(鳥辺山、鳥部山、鳥部野、鶴林、阿弥陀峰、華頂山、延年寺)
⑵蓮台野(千本、蓮台寺、船岡山、船岡)
⑶中山(黒谷)
⑷最勝河原(西院)
⑸四塚(狐塚、金光寺)

上品蓮台寺3 
②肺病にご利益のある阿刀氏塔

境内の墓地には阿刀氏(あとし)塔と呼ばれる、高さ約二・五メートルの五輪石塔がたっているそうです。
(例によって例のごとく、写真撮り忘れました。すいません!)

この五輪石塔は空海の母親が阿刀氏なので、阿刀氏塔と呼ばれているそうです。

阿刀氏塔は肺病にご利益があると考えられ、「京都・山城 寺院 神社大事典」(平凡社)には次のような内容が記されているそうです。

石塔の前で、病人が身に触れた衣服を祈とうして焼き、その灰を飲むと全快した。
https://kyotofukoh.jp/report698.html

上品蓮台寺2 
③肺と灰の掛詞によるまじない?

ええ?なんで、衣服を焼いて、その灰を飲むの?

これは肺と灰が同音なので掛詞になっていると思います。
飲むという言葉には飲食物を摂取するという意味のほかに、相手を圧倒するという意味があります。
すなわち、灰を飲むことで肺病を飲む(圧倒する)というような意味から、こうしたまじない的なことを行っているのだと思います。

④空海は灰の神として信仰された?

火葬といえば、空海は火葬されたという説がありますね。

空海は高野山の奥の院に入定したといわれていますが、『続日本後紀』には「空海の荼毘式」に関係する件が記されていたり、見空海入定直後に東寺長者の実慧が青竜寺へ送った手紙の中に空海を荼毘に付したと取れる記述があるようです。
荼毘に付す、とは火葬にするということです。

また「徳島県海部郡美波町奥河内字寺前285-1」にある薬王寺は肺太子と呼ばれ、弘法大師(空海)の石像したから湧き出る水が肺病・喘息にご利益があると信仰されているようです。

http://www.goriyaku.kotomeguri.com/byoukiheiyu/hai.html

空海は高野山奥の院に入定したというが、実際は火葬にされたか、火葬されたという噂があり
灰と肺が同音であることから、弘法大師(空海)は肺病にご利益があると考えられたのではないかと思ったりします。

上品蓮台寺



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