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万博公園 イルミナイト万博 『人力観覧車と轆轤(ろくろ)の共通点』 

大阪府吹田市 万博公園
イルミナイト万博 ~8月25日まで


太陽の塔
 
①REDHORSE OSAKA WHEEL


万博公園からREDHORSE OSAKA WHEEL が見えます。

REDHORSE OSAKA WHEELは大阪ホイールは日本で最も大きい観覧車で、高さ123mだということです。

名称未設定_パノラマ1


②回転する遊具



1656年の旅行記。後方に人力で回す遊具がある

https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Olearius_uvesel.jpg
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/1/1a/Olearius_uvesel.jpg よりお借りしました。
Адам Олеарий / Adam Olearius [Public domain]


上の絵は、巨大な風車のようなものに人間が乗れるような設計になった遊具です。
ウィキペディアの記事から察するに、オスマン帝国領・ブルガリアを描いたものだと思います。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A6%B3%E8%A6%A7%E8%BB%8A

この遊具のメカニズムは、観覧車のメカニズムに似ています。
遊具の向かって左手に立っている人がこの遊具を回転させているのでしょうか?
乗っているのは子供のようですが、回転させるのは力がいりそうです。大変ではなかったんでしょうか?

太陽の塔と観覧車

③板跳び


話がそれますが、②の絵の向かって右の細長い板は何でしょうね?
大人が板の端に立ち、もう一方の端では子供が板の上でジャンプしているように見えます。
わかりにくいですが、板の中央には支柱が置かれているようです。

朝鮮に板跳びと呼ばれる遊びがあるそうです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%BF%E8%B7%B3%E3%81%B3
↑ こちらのページに動画があるのでご覧ください。

これと同様の遊びをしているところではないかと思います。

太陽の塔と観覧車 

④観覧車のルーツ

観覧車のルーツといえるのは、18世紀初め、ロシア帝国貴族の遊具としてモスクワに設置されたものでしょうか。
当時は電気がありませんので、車軸に巻き付けたロープを人力でひっぱって回転させたようです。

これと似たような仕組みのものをいくつか見たことがあります。

英国館 井戸 

神戸 北野異人館街 英国館にあった井戸

上の井戸は車軸にロープを巻き付けて水をくむ仕組みになっています。
ただし、車軸にはハンドルがついていて、水をくみ上げるのに結構力がいりそうです。
車軸にロープをまきつけるのは、それによって動力を得るためではなく、長いロープが邪魔にならないようにするためのようです。

ろくろ 



上は木地師の里(滋賀県東近江市蛭谷)に展示されていた轆轤(ろくろ)です。使い方は、下の絵のとおり。

木地師資料館 惟喬親王像 

木地師資料館(東近江市蛭谷町176)に展示されていた絵 

軸に巻き付けたロープを手で引っ張って回転させます。
轆轤の先端には器を削るための刃がついており、ここに器をあてて木を丸く削り、器などを制作するのです。

絵の上に描かれているのは木地師の祖とされる惟喬親王で、惟喬親王は巻物が転がるのを見て、轆轤を発明したといわれます。

ただし、これは伝承にすぎません。
惟喬親王は平安時代の人物ですが、奈良時代に木製の百万塔が轆轤びきで大量に作られています。

また轆轤の発明は紀元前6000年から紀元前2400年の間とされ、発祥の地はメソポタミア、エジプト、中国などと言われています。

 
太陽の塔 


モーターで動く観覧車が初めて作られたのは1893年、アメリカのジョージ・ワシントン・ゲイル・フェリス・ジュニアによってでした。

シカゴ万国博覧会のアトラクションとして作られたそうです。





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[2019/07/31 16:44] 大阪府 | TB(0) | CM(0)