大阪府交野市 磐船神社
十種(とぐさ)祭・・・5月5日
①端午の節句はニギハヤヒの節句?ニギハヤヒを御祭神とする磐船神社。
磐船神社の祭礼って「もしかしたら5月5日じゃないかなあ」と思ってたんですが、あたりでした♪
なんで5月5日が磐船神社の祭礼だと思ったのかって?
②お雛様=天照大神、お内裏様=スサノオ、三人官女=宗像三女神、五人囃子=五柱の男神?雛人形はお内裏様(男雛と女雛)、それに三人官女と五人囃子を飾りますね。
女雛は天照大神、男雛はスサノオの像ではないかと私は考えています。
(正確にはお雛様はアメノウズメ、お内裏様はサルタヒコ=ニギハヤヒの像といういことになると思いますが、これについてはおいおい説明します。)
天照大神とスサノオは姉弟ですが、きょうだいで契って子を産んでいます。
天照大神はスサノオの十拳剣(とつかのつるぎ)を噛みくだき、ふっと息をふくと宗像三女神(タギリヒメ・イチキシマヒメ・タギツヒメ)が生まれました。
次にスサノオが天照大神の「八尺の勾玉の五百箇のみすまるの珠」をかみ砕き、ふっと息をふくと、五柱の男神(アメノオシホミミ・アメノホヒ・アマツヒコネ・イクツヒコネ・クマノクスビ)が生まれました。
雛人形の三人官女は宗像三女神ではないかと思います。
宗像三女神を祀る市比売神社では3月3日に『ひいな祭』を行っており、宗像三女神と雛祭には関係がありそうに思えますね。
市比売神社 ひいな祭すると五人囃子は五柱の男神(アメノオシホミミ・アメノホヒ・アマツヒコネ・イクツヒコネ・クマノクスビ)なのではないでしょうか?
③雛人形は星の神だった?
古事記によれば、天照大神とスサノオは天の安河をはさんで子産みをしたとあります。
天の安河とは天の川のことではないでしょうか。
すると、天照大神は織女星(ベガ)、スサノオは牽牛星(アルタイル)ということになります。
天照大神は太陽神なのに織女星って変な気もしますが、神はそのときどきで神格を変えると考えることができるかもしれません。
また、三人官女はみたらし星(オリオン座の三つ星)、五人囃子はスバル(プレアデス星団)なのかも。
雛人形とは星の神々だった可能性が大です。
プレアデス星団https://commons.wikimedia.org/wiki/File%3APleiades_large.jpg よりお借りしました。
作者 NASA, ESA, AURA/Caltech, Palomar Observatory The science team consists of: D. Soderblom and E. Nelan (STScI), F. Benedict and B. Arthur (U. Texas), and B. Jones (Lick Obs.) [Public domain], ウィキメディア・コモンズ経由で
大きく目立つ星が5つありますね。
⑤天の川伝説発祥の地で、磐船神社の側に川が流れているのですが、その川の名前を天の川といい、天の川をはさんで機物神社と中山観音寺跡が対面しています。
参照/
中山観音寺跡(牽牛星)と機物神社(織女星) 七夕祭 『星の神が住む交野が原』 機物神社は織女星、中山観音寺跡は牽牛星になぞらえられているといわれ、このあたりは日本における天の川伝説発祥の地といわれています。
他にも天の川伝説発祥の地と称する場所はいくつかあるんですが、磐船神社は初代神武天皇が畿内入りするより早くニギハヤヒが天下ったとされている歴史の古い場所なので、
この地が天の川伝説発祥の地である可能性は高いと思います。
また、雲陽誌という書物によれば、磐船神社の御祭神・ニギハヤヒは星の神と記されています。
⑥スサノオとニギハヤヒは同一神?
記紀神話では女神の天照大神と男神のスサノオがうけいの子産みをしたとありますが、スサノオとニギハヤヒは同一神ではないかと私は考えています。
船場俊昭さんは次のようにおっしゃています。
スサノオを漢字で書くと素戔鳴尊となりますが、これは「輝ける(素)ものを失って(戔)ああ(鳴)と嘆き悲しむ神(尊)」という意味で、スサノオはもともとは星の神だったのが、のちに星の神という神格を奪われたのてはないかと。
ニギハヤヒもスサノオもどちらも星の神なのです。
雛人形 | 神 | 星 |
お内裏様 (女雛) | 天照大神
| 織女星(ベガ) ※天照大神とスサノオは天の安川をはさんでうけいの子産みをしている。 |
お内裏様 (男雛) | スサノオ=ニギハヤヒ(どちらも星の神) | 牽牛星(アルタイル) ※天照大神とスサノオは天の安川をはさんでうけいの子産みをしている。 ※ニギハヤヒを祀る磐船神社は天の川のほとりにある。 |
三人官女 | 宗像三女神(天照大神とスサノオのうけいの子産みで生まれた。スサノオの子) | みたらし星 (オリオン座の三つ星) |
五人囃 | アメノオシホミミ アメノホヒ アマツヒコネ イクツヒコネ クマノクスビ(5柱とも天照大神とスサノオのうけいの子産みで生まれた。天照大神の子) | すばる(プレアデス星団) |

⑦三人官女は天照大神の、五柱の男神はスサノオの分身?
神が子を産むとは、神が分身をつくるということではないかとする説があります。
宗像三女神はスサノオの刀から生まれたのでスサノオの子、五柱の男神は天照大神の珠から生まれたので天照大神の子とされていますが
宗像三女神は天照大神が、五柱の男神はスサノオが産んでいますので
宗像三女神は天照大神の分身、五柱の男神はスサノオの分身のようにも思えます。
そして3月3日がアメノウズメの分身・宗像三女神にちなんで女の子の日なのであれば、5月5日はニギハヤヒの分身・五柱の男神の日となるのではないか?
そんな風に考えたのですが、どうでしょう?
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