京都市右京区 西寿寺
撮影 2018年12月9日
あれっ、花がさいていますよ!
12月なのに桜?10月桜ではなさそうですね。この花の名前を知ってる方、教えてくださーい! ①三光石神社本堂左手の階段を上っていくと三光石神社がありました。
西寿寺を建立するため、山を造成した際に、星・月・太陽を象った霊石が出現し、その石をどけたところから泉が湧き出たといわれます。
ここから泉谷という地名になったそうです。
屋根はトクサ葺きといって、こけら葺きの板よりも厚い板で葺いてあり、全国でも数件しかない珍しいものだとということです。
三光石神社②鳴釜神事西寿寺に残る古文書には、明治の神仏分離まで三光石神社で鳴釜神事が行われていたと記されています。
最近になってこの鳴釜神事が復活したそうです。
ユーチューブに西寿寺さんの鳴釜神事の動画がありましたので、お借りしました。
なんと仏像にプロジェクションマッピング!
斬新かつ大胆なアイデアは脱帽ものですね。
心地よく響いている透明な音は水琴窟の音ですね。
水琴窟とは空洞の中に水滴を落下させることで音を反響させるというものです。
日本庭園などによくつくられていて、柄杓で水を落として音を楽しみます。
本堂水琴窟ではないですが、奈良県桜井市海石榴市観音の公衆トイレは水琴窟みたいにすごくいい音がして、どんな仕組みになっているのか気になります。(変な話してすいませーん。)
えーっと、鳴釜神事の話でしたねw
鳴釜神事とは釜の上に置いた蒸篭の中に米を入れ蓋をして釜を焚きます。
そしてその際に鳴る音で吉凶を占います。
動画を見ると釜の上に細長い籠のようなものが置かれていますが、これが蒸篭でしょう。
③吉備津神社 鳴釜神事鳴釜神事は岡山県の吉備津神社のものが有名ですね。
神事の由来として次のような伝説が伝えられています。
吉備の国には温羅(うら)という鬼がいて悪事を行っては人々を困らせていたため、大和朝廷は四道将軍の一人、吉備津彦を派遣しました。
吉備津彦は温羅の首をはねましたが、首ははねられたあともうなり声をあげ、犬に食わせてもうなり、御釜殿の下に埋めてもうなり続けました。
ある時吉備津彦の夢に温羅があらわれ「私の妻で阿曽郷の祝の娘である阿曽媛に神饌を炊かしめれば、私があなたの使いとなって吉凶をつげよう」と告げました。
④釜が煮える音は温羅のうなり声?鳥山石燕の画集 『百器徒然袋』に鳴釜という妖怪が描かれています。
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:SekienNarigama.jpg
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/1/19/SekienNarigama.jpg よりお借りしました。
Toriyama Sekien (鳥山石燕, Japanese, *1712, †1788) [Public domain], ウィキメディア・コモンズ経由で妖怪鳴釜は頭に釜を被っていますね。
そして鳴釜神事のルーツともいうべき吉備津神社の伝説では、首を斬られた温羅が「私の妻で阿曽郷の祝の娘である阿曽媛に神饌を炊かしめれば、私があなたの使いとなって吉凶をつげよう」と告げたとあります。
釜は温羅のドクロをイメージしたものであり、釜が煮える音は温羅のうなり声をイメージしたものではないでしょうか。
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毎度、とんでも説におつきあいくださり、ありがとうございました!

にほんブログ
[2018/12/13 19:05]
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