京都市東山区 八坂神社
出雲神楽奉納 7月16日
①道真は天神?それとも雷神?八坂神社の能舞台で演じられた石見神楽「天神」。
天神とは菅原道真のことです。
平安時代、藤原時平の讒言によって大宰府に流罪となった菅原道真は、数年後に失意のまま亡くなりました。
その後都では疫病の流行、清涼殿落雷炎上事件などがあり、それらは菅原道真の怨霊の仕業だと畏れられました。
北野天神絵巻には雷神となって祟る道真の姿が描かれています。
石見神楽の「天神」というタイトルは、道真の神号「天満大自在天神」の略号です。
あれっ?道真は天神なの?それとも雷神?天満って何?
②雷神ゼウスは天空の神?ギリシャ神話の雷神といえばゼウスですが、ゼウスは太陽神アポローンや月の神アルテミスよりも上位の神で、オリンポス十二神の主神とされています。
なぜ雷神が太陽神や月神より上位の神なのでしょうか?
それは雷神というのはゼウスの二次的な神格で、ゼウスは天空の神だからではないかと思います。
太陽や月は天空の中にあるので、天空のほうが太陽や月より上位なのではないでしょうか。
雷は、天の神が操る武器、というわけです。
③似ている。ギリシャ神話と日本の神話。
ギリシャ神話と日本の記紀神話には似ているところがありますね。
最もよく似た神話としては、『オルフェウス・エウリュディケ』と『イザナギ・イザナミ』が有名です。
オルフェウスは死んだ妻のエウリュディケを連れ戻すために冥界にいきます。
冥界の王ハデスは『エウリュディケを連れ帰ってもいいが、地上に着くまで後ろを振り返ってはいけない』といいました。
しかしオルフェウスは本当に妻がついてきてくれているのか心配になり、後ろを振り返ってしまったため、エウリュディケは冥界に連れ戻されてしまいました。(ギリシャ神話)イザナギは死んだ妻のイザナミを連れ戻すために黄泉の国へいきます。
イザナミは「黄泉の大王に戻ってもいいか聞いてみます。その間決して振り返って後ろを見ないでください」と言いました。
しかしイザナギは振り返ってイザナミの姿を見てしまいます。
イザナミの体は腐って蛆がわいていました。
約束を破られたイザナミは怒ってイザナギを追いかけ、イザナミは必死になって黄泉平坂まで逃げ帰りました。(日本書紀)
ギリシャのパルテノン神殿と同じエンタシスの柱が法隆寺や唐招提寺にありますし、ギリシャと日本はシルクロードを通してつながっていたのではないでしょうか。
④
道真は天空の神でもある。
道真は星の神だとも考えられます。
というのは北野天満宮の紋が星梅鉢紋なのです。
丸は星をあらわすとされています。
丸を梅の形に並べたのが星梅鉢紋。「天満大自在天神」の「天満」「天に満ちる」とは星のことなのかも?
天神さん(道真)は雷神ともされているところから、ゼウスと同様、星や雷を含む天空の神なのではないかと思ったりもします。
もしかしたら道真は天照大神や月読命よりも上位の神だったりして?
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[2018/07/21 11:16]
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