①注意事項はプラカードなどに書いておけばそれでいいのでは?
毎年、秋になると京都の紅葉を見にいきたくなります。
観光客が多くて写真撮りにくいけど、「古都の美しい風景を見たい」というのは誰しも同じなんですね。
早朝から出かければ人気のない風景を撮れるんですが、早起きがどうしてもできないので仕方がない。(汗)
でも大勢の観光客を見て「日本人は美しいものが好きな民俗なんだな」とちょっと嬉しくなったり
このごろは外国の方も大勢おられるので「美しい日本の秋」を誇らしく思ったりもします。
写真の撮りにくさは、構図やアングルを工夫して、できるだけ人物が写らないようにしたり、レタッチで消したりするのもまた楽しいかなと。
ただ、どうしてもなじめないことがひとつあります。
それはお寺などの観光施設の人が大声で注意喚起することです。
こないだもあるお寺に行きますと、参拝するために入場制限しているんですね。
入場制限するのはいいと思います。
ただ、係の人が、列を作って待っている人たちに大声で怒鳴り続けるというのはどうかと。
携帯電話は絶対使えません。マナーモードにしておいてください。
撮影は禁止です。カメラはバッグの中にしまってください。
展示物には触らないでください。壁や柱にもたれかからないでください!言っていることは間違いではないです。
また言っている人は怒鳴っているつもりはないと思います。
でも、よく聞こえるようにと大声を張り上げるので怒鳴ってるように聞こえちゃうんですよ。
で、次から次へと人がやってきては列に並んでいくので、同じことを何度も繰り返します。
10分も聞き続けると、うんざりしてしまうだろうとは、お考えにならないのでしょうか?
待っている間中怒鳴り続けられる人の身になって、注意喚起の方法を考えたほうがいいのではないかと思うのです。
それに日本語だけだったので、外国の方には伝わっていないでしょうね。
日本人にだけ注意をして、外国の方には注意しなくていいということなのか。差別だなあ~。(笑)
天皇陛下やアメリカの大統領が参拝にやってきたとしても、こんな風に怒鳴るんですかね?
たぶん怒鳴らないと思います。
一般人だから少々荒っぽく注意しても構わないと思って、怒鳴るのではないでしょうか。差別だなあ~。(笑)
注意事項はプラカードなどに、日本語・英語・中国語・韓国語で書いておくか、記号で示しておけば(カメラや携帯電話の絵に✕をしておくなど)それでいいのではないでしょうか。
そして待っている間は、お寺の縁起や見どころなどの説明でもしていただけると、待ち時間も退屈しないですみますね。
実際、そういうお寺もありますよ。
そういえば、あるイベントで「あと30分で消灯です」と連呼し続ける係員がいてうんざりしたこともありました。
たぶん「そうしろ」と言われてやってるんでしょうが、素敵な雰囲気にひたりたくてやってきたのにこれでは台無しです。
「まもなく消灯です」と書いた紙でも持って立っていてくれればそれでいいのにと思いました。
②ちょっとうっかりしたからといって、そんなに怒らなくてもいいのでは?またうっかり携帯電話が鳴ったり、写真を撮る人がいたからといって激しく叱責することもないと思います。
↓ こちらの記事に書いたようにカメラのフラッシュ(ストロボ)が美術品を劣化させるというのはどうやら迷信のようですし
東大寺大仏殿 仏像 夕景 『フラッシュが美術品を劣化させるというのは迷信だった?』 仏像や美術品などを撮影した写真をネット上にあげても、そんなに問題はないと思うのですが。
というか、むしろ仏像や美術品などの写真撮影は許可してどんどんネット上にあげたほうが、よい写真作品などが登場するなどの効果があっていいのではないかというのが私の考えです。
もちろん、撮影禁止とあるものをあえて撮影しようとは思わないですが。
それと携帯電話についてですが、あるときバスに乗っていたら、誰かの携帯電話が鳴って会話を始めたんですね。
バスの乗客は3人だけで、それぞれ離れて座っていたし、別に迷惑だとも思いませんでした。
ところがバスの運転手さんがものすごい剣幕で「電話するなら降りてください!」とおっしゃったので、
運転手さんの怒鳴り声のほうにびっくりして気分が悪くなってしまったということがありました。
「降りてください」とまで言わなくとも「電話はご遠慮ください」くらいでいいのではないかと思いました。
③一般人のマナーを問う前になんか日本って一般人のマナーにやたらうるさすぎるような気がするんです。
ちょっと前にも運送会社の配達員さんのオーバーワークが問題になって、まるで利用者が指定時間に受け取らないのが悪いように報道されていましたね。
あるとき友人から電話があって「トウモロコシ送ったから食べてね。明日着くように送ったから。」と言ってくれたんです。
ところが私はその日から1週間旅行に行く予定で翌日に受け取ることができませんでした。
それで近所に住んでる親戚に受け取ってもらおうと思って運送会社に電話したんです。
だけど何度電話してもつながらない。
ようやくつながったのは翌日でした。
で、旅行から家に戻ってみると不在通知票が2枚も入っていました。
これって運送会社の連絡が不十分だということだと思います。
利用者のせいで配達員さんの仕事が増えてるんじゃないと思いましたね。
一般人のマナーをどうのこうのいう前に、運送会社のほうが、「自分たちのサービスの在り方は本当もこれでいいのか」と問うべきだと思いました。
観光施設も同じです。
仮にも参拝料とってるわけですから、参拝者を気持ちよくお迎えするということに気を配るべきではないのかなと思います。
携帯電話も写真撮影もokにしろ、と言っているわけではありません。
たとえば最近コンビニに行くと、トイレに「美しくご使用いただきありがとうございます」と張り紙がしてあるところが増えました。
ちょっと前だと「トイレは美しくご使用ください。」と張り紙がしてありましたね。
同じ意味なんですが、もちろん前者のほうが感じがいい。
そういう工夫をした方がいいんじゃないですか、と言っています。
なんか最近、お寺よりもコンビニの接客のほうが心があるなあ、と思ったりすることがありますよ。
④状況を判断して融通することができない日本人あと日本人って状況を判断して融通することができないなあ~、と思うことがあります。
あるお祭りに行ったときのことなんですが、大勢の人が見物につめかけていて、前のほうに進むことができませんでした。
それで「終電に乗り遅れてもたいへんだし、もう帰ろう」と思って駅のほうに向かおうとしたら、警察の人がロープを張っていて駅のほうにいけない。
それで「駅に行きたいので、ここを通してください」と言ったのですが、「できません」と言われてしまいました。
「じゃあ、どうすればいいんですか」と聞くと「人込みをかき分けて祭会場付近まで行くと、右手にう回路がある」というのです。
はあ?人込みをかきわけて??
だけど、すごい人ですよ?
そんなことしたら危ないじゃないですか?
あっちの警察官は「押し合わないようにお進みください」って言ってますが、人を押しのけて前に行っちゃっていいんですか?
ロープの向うにはう回路を回って駅に向かう人々が歩いていますが、別に込み合っているわけではありません。
ここから駅に歩いていったほうが、危なくなくていいと思うのですが?
っていうか、なんでここ規制してるの?
規制計画の失敗でしょうね。
で、状況考えたら誰でもこの規制に意味がないことはわかると思う。
だけど、「規制する」と決めたから、絶対ここを通さない、というのです。
⑤ローザンヌバレエコンクールは観客に注意しない。山岸凉子さんの漫画・テレプシコーラにこんな事が書いてありました。
日本のバレエコンクールでは拍手は禁止されているそうです。
拍手が禁止されている理由は、「身内などが大げさに拍手をすることが審査に影響してはいけない」ということらしいです。
それでもいい演技を見ると、思わず拍手してしまう人がいます。
それに対して係の人が「拍手はしないでください」とマイクで何度も連呼します。
ローザンヌバレエコンクールでも拍手は禁止されているそうですが、やはり拍手をしてしまう人がいます。
でもローザンヌでは日本のように「拍手はしないでください」と連呼せず、「観客が恥じて拍手をやめるのを待つ」というのです。
ローザンヌは
「禁止、禁止」と大声を張り上げても効果がないこと、
素晴らしい演技には拍手したくなるのが人情であること、
拍手したからといって叱責するほどのことでもないということ
などがわかっているのではないでしょうか。
日本の観光施設は、やみくもに声をはりあげればいいというものではないという点を、ローザンヌに学んでほしいです。
↑ すごいーー!これはたまらず拍手したくなっちゃう!
⑥本当はこんなこと言いたくないけど、言わないと伝わらないから。私は本当はこんなこと言いたくないんです。
歴史や民俗学の謎、トンデモ説について語っているほうがよほど楽しいです。
だけど、日本のテレビや新聞は、一般人のマナーについてはうるさすぎるほど報道しても、観光施設のマナーについてはほとんど語らないでしょう。
批判したりすると、取材させてもらえないですもんね。
なので、あえてここで語らせていただきました。
参拝者に心をつくしてもてなしてくださっている観光施設も数多く存じあげています。
そういった観光施設には、もしも気を悪くされたのであればお詫び申し上げます。
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[2017/11/27 16:55]
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