奈良県斑鳩町 法起寺
①中秋の名月って何?2017年は10月4日が中秋の名月でしたね。
旧暦(太陽太陰暦)では、7月8月9月が秋でした。
秋の真ん中の8月15日を中秋といいました。
『中秋の名月』とは旧暦8月15日の月のことなんです。
旧暦は月の周期をベースとした暦で、だいたい、新月の日が1日、新月から15日目の十五夜が満月でした。
旧暦はカレンダーを見なくても、月を見れば日にちがわかったのです。
②月は東に、日は西に 
あるとき、奈良の法起寺で夕日の写真を撮っていたのですが、ふと後ろを振り向くと山の端に美しい満月が!
あわてて法起寺の西へ走って月を撮影したという記憶があります。
「菜の花や 月は東に 日は西に」と与謝蕪村が俳句を詠んでいます。
季節は違いますがまさしくその状態だったわけです。
③太陽ー地球―月が一直線に並んでいることを実感!私は空間認識能力にかけ、理数系が苦手です。
なので、天体の動きとか月の満ち欠けのメカニズムなど、あんまりよくわからないんですが
この「月は東に 日は西に」の状態は、太陽ー地球ー月がほぼ一直線に並んでいるのが実感できて、なかなか感動的でした。
この日の月はほぼ満月でした。
なるほど、太陽がほぼ真正面にあるから、満月なんだなあ~と納得したしだいです。
④太陽・地球・月が一直線に並んでいるのに月食にならないのはなぜ?太陽・地球・月が一直線に並んだ状態のとき、月は満月です。
一直線に並んでいると、太陽の光が地球に遮られて月食になるように思えます。
だけど滅多に月食になりません。
地球から見上げると空はお椀を伏せたような半球状に見えます。
これを天球といいます。
太陽は1年間でこの天球を1周するように動きます。
この1年間の太陽の動きを天球上に示したものを黄道といいます。
黄道は天の赤道に対して23度26分傾いています。
月の動きを天球上に示したものを白道といいます。
白道は黄道に対して5度8分7秒傾いています。

そのため、太陽と月が地球を挟んで反対側にある場合でも、月食にならないことが多いということです。
⑤月食と日食上の図を見ると黄道と白道が交わる点が2か所あります。
この点付近で満月のとき(太陽ー地球―月の並びになっているとき)月が地球の影に入って月食となります。
この点付近で新月のとき(太陽ー月―地球の並びになっているとき)月が太陽を遮って日食となります。
月食(合成)
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[2017/10/09 18:09]
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