京都市右京区 梅宮大社
嵯峨天皇祭・・・8月最後の日曜日嵯峨天皇祭の目玉はなんといっても梅津六斎会による六斎念仏~♪
①越後さらし
六斎念仏の演目のひとつ、『越後さらし』。
細長い白い布を両手で持ち、激しく振り回すと、布は様々な形に変化します。
あるときは波のように、あるときは龍のようにも見えます。
新潟県新潟市南区(旧西蒲原郡月潟村)を発祥とする大道芸に『越後獅子』があります。
越後獅子を六斎の演目としている六斎会もあります。
『越後さらし』は『越後獅子』のフィナーレとして最後に行われていました。
六斎念仏の『越後さらし』はこの『越後獅子』から独立させたものだと思います。
②雪さらしの漂泊効果越後の伝統工芸・越後上布を作るのにかかせない作業として雪さらしがあります。
雪は溶けて水となり、さらに水は気化して水蒸気となります。
そこへ直射日光が照りつけ、また雪が日光を反射して、水蒸気が強い紫外線を受けると、水蒸気(H2O)の一部が水素(H)と酸素(O)に解離します。
この酸素(O)はオゾン(O3)または酸素ガス(O2)となりますが、オゾンには漂白作用があり、雪さらしをすることによって布が漂白されるのです。
先人たちのすばらしい知恵ですね!
動画お借りしました。
動画主さん、ありがとございます。
長い布の端を二人で持って雪の上で振っていますね。
越後さらしとはこれをモチーフにしたものではないかと思います。
③振ることは浄めの儀式だった?

↑ 祗園祭の綾傘鉾の棒振りです。
大昔にネガで撮影したものを安物のスキャナーで読み取ったものなので画質が悪くてすいません。
棒振りとは赤熊の髪形をした者がバトントワラーのように棒を振るパフォーマンスのことで、こうすることで道を浄めることができるとされています。
どうやら振るということにはその場を浄めるという意味があるようです。
↑ こちらは松尾大社で行われた嵯峨野六斎会「祇園囃子」の棒振り。
雪さらしをして布を真っ白にする様子を表現していると思われる「越後さらし」の演目には浄めの神事という意味合いがあるのではないでしょうか。
梅津六斎会にも「祇園囃子」の演目はありますが、棒振りはなかったと思います。(京都にはいくつかの六斎会があり、六斎会によって行う演目が異なります。また同じ演目でも内容が少しづつ違っています。)
↑ 祇園囃子のひょっとことおかめ
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[2017/08/31 16:08]
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