①水の都・大阪に今も残る渡しかつて大阪は水の都といわれ、多くの川が流れていました。
現在は埋め立てられたり、暗渠にされたりして川もずいぶん減っていますが。
淀屋橋・肥後橋・心斎橋・京橋など橋のつく地名や駅が多いのはそのためです。
大阪の町には橋がたくさんありましたが、渡しもたくさんありました。
明治40年、大阪市内には29の渡船場がありました。
現在でも8か所の渡船場があり、大阪市が運営しています。
大阪の千本松・落合下・落合上に今も残っている渡しを見にいきました。
②千本松渡船場地下鉄岸里駅よりバスに乗って南津守で下車。徒歩5分で千本松渡船場に到着。
江戸時代、幕府はここに石の堤を築き松並木を植えたそうです。
千本松の名称はこれに由来します。
「摂津名所図会大成」に「右塘(つつみ)に数株の松を植列ぬるゆえに俗に木津川の千本松といふ洋々たる蒼海に築出せし松原の風景は彼の名に高き天橋立三保の松原などもほかならず覚ゆ・・・」とあります。
千本松の渡しは大正時代の中頃に設けられたと考えられています。
運賃は無料です。
私も乗ってみました。1分ほどで向う岸の大正区に到着。
大正区側より見た千本松渡船場 ↓
工場萌え~な風景です。
③落合下渡船場千本松渡船場から歩いて落合下渡船場に向かいます。(バス便なし)
大正区側より見た落合下渡船場。 ↓
船には座席はなくフラットになっています。
バイクはダメですが、自転車は乗船ok。
天保10年(1839年)の大坂湊口新田細見図にもここの渡しの記載があるそうです。
④落合上渡船場落合下渡船場より再び船に乗って西成区側へ。
ここからまた歩いて落合上渡船場へ。(バス便なし。)
船の上から京セラドームや木津川水門が見えました。
⑤千本松大橋と渡しあかん~、夕日が沈んでしまう~!
上落合渡船場(大正区側)よりダッシュで千本松渡船場へ戻り、船に乗りましたが、夕日は沈んでしまいました・・・。
夕日には間に合わなかったけど、今年一番の夕焼け空を見ることができました!
船の上に架かっている橋は千本松大橋(通称 めがね橋)。
歩行者も渡ることができ、千本松の渡しは廃止が決定したのですが、住民たちの要望によって復活したそうです。
千本松大橋は航路高33mもあります。
大型船が運行するため、通常の橋は建てられなかったとのことです。
人々の生活に根付いた渡しが、いつまでもあってほしいなあ~。
※まとめサイトなどへ無断で転載することはおやめください。
歴史ブログ・旅 free style もよろしくお願いします~。

にほんブログ村
[2017/08/09 10:08]
大阪府 |
トラックバック(-) |
コメント(-)